2009年7月11日 (土)

政治家の世襲制限

政治家の世襲制限が話題になっている。政治家だって国民であり、職業選択の自由は憲法で保障されている。どんな職業でも世情が安定してくると、当然のことながら世襲が増えてくる。医師の子は医師に、教師の子は教師に、父の勤めている会社に就職する、商売人なら家業を受け継ぐ。

父の背中を見て育った子供が、その父が働く姿を鑑として、時には反面教師として、父と同じ仕事に就く。悪いことではない。政治家の子女といえども有能であれば、政治家となって国民のために尽くして欲しい。ただし政治家の仕事は公務であるから、一定の制限は避けられない。

芸術家、芸能人、運動選手などは世襲しても、才能がなければ続かない。昔なら、無能な後嗣が殿様になっても家臣が何とかやってくれたが、今はそうもいかない。公務員や、多くの職業には国家試験があり、会社勤めにも就職試験がある。政治家だけテストがない。これが問題だ。

あまり能力のない子女が、政治家を世襲できないようにするには、制度を変える必要がある。親の政治資金団体を非課税で相続できるような、バカげたシステムを潰すべきだろう。政治資金規正法の抜け穴を塞がねばならないのだが、国会議員たちが自分に不利な法改正をするだろうか。

国会議員が地元に利益誘導を続けている限り、後援会組織の世襲も無くならないだろう。中央から地方への補助金制度があって、中央が地方を支配している限り、利益の地元誘導は無くならないのではないか。そういう意味では、地方分権の強化も必要だろう。

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2009年7月 8日 (水)

都美人 「四季を味わう 『水無月・酒の会』」

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過日、千人代官において、「都美人 酒の会」 があり、参加した。お酒の方か会場の方の力か知らないが、大変な集客力で97人も集まったと、聞いた。昨年9月28日に書いた千人代官で「酒の会」 と同じような催しで、お酒の蔵本が都美人に代わっただけ。

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料理は、お馴染み手作り豆腐の先付けから始まったが、替肴、鯛の昆布締めがなかなかの味で旨かった。最後の鍋物は穴子の柳川風ということで、泥鰌が穴子に代わった柳川鍋だった。これも結構な味で、口の方はもっと食べたかったのだが、お酒とビールでほぼ満腹、残念ながら食べきれなかった。

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仕上げは、お決まり、名物出石そばで、これを食べたいから、柳川鍋を食べ残した。色の黒い独特の出石そばは、さすがで、いつ食べても満足させてくれる。昔は出石そばを食べようといって、はるばる出石まで日帰り旅行をしたもんだが、今は、ここに来さえすれば、いつでも賞味できる。

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問題のお酒だが、開宴が待ちきれなくて、取り敢えずビールで乾杯。メニューに載っていない無色透明の食前酒からスタート。大吟醸 全国新酒鑑評会出品酒、山廃仕込 山田錦 無濾過生原酒、純米吟醸 「若宮の雫」 生酒 (オリがらみ)、山廃仕込 特別純米 山田錦 「風のまま」 と続く。

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都美人は淡路島南部の地酒で、淡路に渡れば電柱に広告が一杯みられ、飲んだことはなくても名前だけは知っている。挨拶に来られた社長によれば、酒は水が命ということで、酒造りにピッタリの水が出る場所を探して、酒蔵をお建てになったとか。そうでなくては旨い酒ができない。

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全般にフルーティーの甘口で、女性向けとか聞いていたのだが、飲んでみると決して甘くはない。特に 「若宮の雫」 は苦み走ったいい男といった感じの辛口で、めっぽう旨かった。淡路島育ちの 「兵庫夢錦」 の少量仕込みで、洗米から仕上げまで手作業の手作りとかで、貴重品といえる。

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2009年7月 6日 (月)

日本漢字化連盟

6月2日付け外来語、翻訳、カタカナと、6月25日に書いた外来語、翻訳、カタカナ 続編の続きみたいなものだが、翻訳については、もう少し言いたいことがある。

日経新聞の毎週日曜日にだけ連載されている、歌人 小池光さんの 「うたの動物記」 7月5日はコウモリだった。一部を引用させて頂く。

ペリー来航の際、一行の中に洋傘をさした人物がいて蝙蝠を連想させた。...インバネス・コートをトンビに、アンブレラをコウモリに、明治人の言語感覚のなんと自在な楽しさよ。

インバネス・コートのトンビは、最近は着る人がいなくなって、とんと見かけないが、戦前には着物姿の祖父が、冬に羽織っていたのを憶えている。コウモリという言葉も和傘が一般的でなくなたので、あまり使わない。単に傘とか、雨傘・日傘などという。

そういえば戦前は番傘の方が安くて一般的だった。コウモリ傘はどちらかというとヨソイキという感じ。雨々降れ降れの童謡にあるとおり、母さんのお迎えはジャノメか番傘だった。昨年7月26日のジャノメチョウ(ナミジャノメ)をご覧いただきたい。

脱線から戻って、足を入れる袋がタビ 足袋ならソックスは靴下。ハンチングは鳥打帽 (とりうちぼう)。ボーラーハットよりも山高帽の方がよく通っている。エンビフク 燕尾服に至っては、英語のイブニング・テイルコート Evening Tailcoat という言葉を知らない人の方が多い。

フォトが写真でカメラが写真機、テレフォンが電話。ペンシルが鉛筆でファウンテンペン fountain pen が万年筆。パンツが猿股。ならば、アンダーシャツを西洋肌襦袢 (ハダジュバン)、シャツを洋襦袢 (ヨウジュバン) にしてもよかったように思う。ビニールは防水布 (ぼうすいふ) ならどうだろう。

みんなでカタカナ外来語をどんどん漢字化してはいかが。日本漢字化連盟でも立ち上げて、どなたか会長になって頂けるとありがたい。アリガタイ、ナラ 蟻が鯛なら、イモムシは鯨。

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2009年7月 4日 (土)

神戸 しあわせの村通信 22 馬事公苑

しあわせの村には馬事公苑がある。北口ゲートから入ってすぐのところだが、普通のコースからはちょっと外れた場所なので、覗いたことがなかった。今、キャンペーンをやっているということで、ゲートのところで職員がチラシを配っていた。それで釣られて行ってみた。

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営業時間外の早朝だったせいか閑散としていて、利用客を見ることはできなかったが、職員数人が馬に乗って、常歩や軽速歩をやっていた。馬の足慣らしか、準備運動か、それとも職員の練習か、楽しそうだった。見ていると乗ってみたくなる。

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6月4日の神戸 しあわせの村通信 18 階段で、トリム園地の滑り台に挑戦したとき、肉の落ちた尻の骨が直撃されて、何日も痛みが取れなかった、と書いたが、乗馬もやはりお尻が痛そうな感じがする。それでも試してみたい。

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2006 年 1 月 5 日付けかぼちゃ雑炊、同年 3 月 3 日付け豚汁、同年 5 月 17 日付け松茸塩昆布などに書き散らしてきたように、小中学生時代に岡山の田舎に疎開していた。すぐ近くに住んでいた同級生の家には、農耕用の馬をがいた。

戦前の農家なので、今と違って耕耘機などはなく、全て手作業の、手間がかかるシンドイ農業だった。ただ、田畑を鋤く作業には、もっと昔から牛馬を使ってきた。岡山あたりでは牛力がふつうで、どこの家にも牛を一頭飼っていた。だがその友人宅では、なぜか馬だった。

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その馬に何度か乗せてもらった。鞍もあぶみもなくて、分厚い毛布が敷いてあるだけの、いわゆる裸馬だった。手綱だけは付いていたが、両股に力を入れて、脚で馬の腹を締め付けるようにしていないと落ちてしまう。ただポカポカと歩くだけなのだが、とても楽しかった。

まだ小さな子供だったので、自力での乗り降りはむりだったから、大人に、よっこらしょと抱えてもらった。乗ってみると目線がとても高く、しかし恐怖感はなく、眺めがよくなって、いい気分だったのを憶えている。

馬事公苑の馬には当然ながらちゃんと鞍やあぶみが付いている。ヘルメットと靴も貸してもらえるようだ。近いうちに予約をして、乗ってみようと思う。

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2009年7月 1日 (水)

タバコ吸いたい弱者の権利も守って欲しい

今日からJR西日本は、京阪神近郊エリアの駅を全面禁煙とし、その他のエリアの駅も、ホーム上の喫煙コーナーを除いて、駅構内は全面禁煙。その結果、京阪神地区の全駅を含む251駅で喫煙ができなくなった。

これまでもタバコを吸われるお客様、吸われないお客様の双方が駅や列車を気持ちよくご利用いただけるよう、分煙の取り組みを進めてきましたが、受動喫煙防止に対する社会的要請がますます高まっていることや、禁煙化のさらなる拡大を求めるご要望が多いことなどから、在来線特急列車などの全席禁煙化ならびに、京阪神近郊エリアの在来線ホームの禁煙化の拡大を行うこととします。

ということだそうだ。

6月1日には、夜行列車の寝台車両を除き在来線特急列車などを全席禁煙となっている。また、「喫煙ルーム」 についても廃止された。一方、関西の大手私鉄5社は 「喫煙者のニーズも根強い」 と分煙のままで、顧客争奪戦が厳しい関西の私鉄ならではの思惑がうかがえる。

昨年2月8日の栃木県まで行ってきた 1にも書いたが、禁煙は関東の方が進んでおり、東高西低といわれている。既に禁煙化した駅で喫煙者からの苦情が少なかったことも、ホームの全面禁煙に踏み切る根拠になっている。

かっての十字軍のように、あるいは捕鯨反対運動のように、破竹の勢いで進軍してくる禁煙主義者が蔓延する中で、タバコを吸わせろと、JRに苦情をいうような勇敢な喫煙者は少ない。現在の科学的・技術的水準からすれば、受動喫煙が起こらないような完全な分煙は決して不可能ではない。

何とか無事に喜寿まで生きてこられて、今さら好きなお酒やタバコを止めたとして、何を楽しみに生きればいいんだ。こんなささやかな年寄りの、タバコを吸う権利も守って欲しい。タバコ会社も完全分煙装置を開発したらどうだ。飲食関連業を中心に、世界中で大きな需要があると思うが、どうだろう。

世界喫煙者権利擁護同盟でも結成しなきゃならんのだろうか。困ったことだ。

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2009年6月28日 (日)

神戸 しあわせの村通信 21 続々階段

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6月20日に書いた神戸 しあわせの村通信 20 続階段の階段よりさらに南よりの階段を見付けた。この階段も負けず劣らず雑草ぼうぼうで、利用者は少なそうだ。除草もされないまま放置されている姿が、哀れを誘う。ここも手すりを握ろうとすれば、雑草の上を歩かねばならない。

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とりあえず登ってみた。途中にトンネルがあって、通り抜けるとコンクリート製の階段が待っていた。登り詰めた道路は南入口ゲートの南側だった。ひよどり台からヘアピンカーブを経て、南ゲートに向かう途中で、このバス道を先ほどのトンネルでくぐり抜けたことになる。

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階段は全部合わせて113段あった。これ以上は行くあてもないので、足場の悪い階段を、ヨタヨタと下って、もとの外周遊歩道に戻った。前回の、南ゲート北側に出る階段と似たり寄ったりの、おもしろくもない階段だった。階段を見ると登ってみたくなるのは、生まれついてのサガのようだが、もう止めにしよう。

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南口ゲートを南側から、写真クリックで画像拡大

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2009年6月25日 (木)

外来語、翻訳、カタカナ 続編

6月2日付け外来語、翻訳、カタカナの続きになる。昔は外国の国名や地名を漢字で表記して、それにルビを振っていた。今でもその名残で、アメリカは米、イギリスは英、ドイツは独、フランスは仏、ロシアは露などと表記している。カタカナ3~4文字を漢字1文字で表せるから、書くのは楽だしスペースも少なくて済む。

ただしイギリスがはじめから英だったわけではない。イギリス=エギリスを英吉利と漢字表記し、その頭文字を採って英にした。米もアメリカ=メリケンを米利堅と音訳して米。神戸にはメリケン波止場がある。フランスは仏蘭西の仏、ドイツは独逸の独、イタリアは伊太利亜の伊などとなっている。

これをみると外国名の音が、当時の日本人にどのように聞こえていたかも推察できる。アメリカはメリケンと聞こえていたようだし、イギリスはエギリスと聞こえていたようだ。ドイツも英語のジャーマンではなく、ドイツ語のドイッチュをドイツと聞き、その音から独逸になっている。

だが、アメリカは米利堅だけではなく、亜米利加、亜墨利加、亜美利加、美理可など、いろいろな表記があり、まちまちだった。しかしたいていはアメリカとルビを振っていたので、読むのに困るということはなかった。やがて漢字を省略して米としたり、ルビをそのままアメリカとするようになった。

世界地図を開いて国名や地名だけでなく山や湖川まで、片っ端から漢字化していく作業は大変だったと思う。市俄古=シカゴのように音をそのままというのが多いが、なかには 「剣橋」 と書いてケン ブリッジ ( bridge ) と読ませるような、音と意味とが合成された傑作もあった。

そのほかにも主な漢字と略漢字を挙げておこう。

国・地名漢 字略漢字
ヨーロッパ欧羅巴
カナダ加奈陀
ブラジル伯剌西爾
ニュージランド新西蘭
ポルトガル葡萄牙
ノルウェー諾威
オランダ和蘭、阿蘭陀
オーストリア墺太利
スペイン西班牙西
ベルギー白耳義
ウィーン維納

漢字の国、中国ではカタカナがないので、当然ながら全部漢字表記になる。日中全く同じというのもあれば、微妙に独自性を発揮しているのもあり、比べてみるとおもしろい。国名にかぎって以下に表記してみる。

国 名日本語中国語
アメリカ亜米利加亜美利加
アメリカ合衆国亜米利加合衆国美利堅合衆国
インド印度印度
ビルマ緬甸緬甸
タイ
オーストラリア濠太刺利澳大利亞
オーストリア墺地利奥地利・奥地利亞
イタリア伊太利亜義大利・意大利
フランス佛蘭西法蘭西
ドイツ独逸徳意志
ベルギー白耳義比利時
スイス瑞西瑞士
オランダ和蘭荷蘭
デンマーク丁抹丹麥
ハンガリー洪牙利匈牙利
フィンランド芬蘭芬蘭
ロシア露西亞・魯西亞俄羅斯
イギリス (ブリテン)大不列顛・英吉利大不列顛
イングランド英蘭英格蘭
スコットランド蘇格蘭蘇格蘭

ついでに、国名以外の地名についても比較してみる。

地 名日本語中国語
アフリカ阿弗利加阿非利加
ラテン羅甸・拉丁拉丁
ワシントン華盛頓華盛頓
ニューヨーク紐育紐約
サンフランシスコ桑港聖佛蘭西斯科
ロンドン倫敦倫敦
ベルリン伯林柏林
パリ巴里巴黎
ローマ羅馬羅馬
ハンブルク漢堡漢堡
モスクワ莫斯莫斯科
シンガポール新嘉坡新嘉坡
バンコック盤谷盤谷

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2009年6月23日 (火)

レモンバーム

2007年4月にタキイ種苗の通販で、レモンバームを購入し、植木鉢に植え付けた。葉も収穫できたし、花も咲いてみせてくれたし、万事順調だったのだが、昨年の秋に枯れてしまった。枯れた株を鉢から取り出してみると、鉢一杯に広がった根が根詰まりしていた。露地植にでもしていればよかった。

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がっかりしていると、今年の春になって、鉢を置いていた近くで、こぼれ種が発芽しはじめた。露地植にしておけば、こぼれ種が勝手に芽を吹き、雑草みたいに広がりすぎる、とは聞いていたが、本当だった。やった!という気持ちで、逐次ポリポットに植えてきた。

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自宅用は2~3株もあれば充分だし、また勝手に増えそうだから、残りはご近所さんや会社の同僚にでもお裾分けしよう。世の中万事このように行けば、幸せ人生だが、世間はそれほど甘くない。だが、すくなくともレモンバームはうまくいったわけだ。

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レモンバームはシソ科メリッサ属の多年生ハーブで、学名は Melissa officinalis メリッサ オフィキナリス。学名の Malissa メリッサは、ギリシア語、ラテン語ともに蜜蜂という意味らしく、これが語源になったようだ。ただしギリシャ語もラテン語も知らないので、定かではない。

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原産地は南ヨーロッパ地中海地方で、現在主に、イタリア、ハンガリー、エジプトで栽培されており、この精油の大部分はフランスで生産されてている。開花期は6~8月で、小さな白い花をつけ、それがミツバチをひきつける。

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葉はレモンバームの名の通りレモンの薫りがする。梅雨明け前に収穫をかねて枝を1/3切り戻しておくと立ち枯れの不安が少ない。メリッサ油とレモン油はよく似ているが、レモンバームのほうがレモンに比べてより繊細な感じで、独特の芳香を放つ。

乾燥させた葉はティーに入れる。生の葉は刻んでサラダや各種のソース、ソーセージ、オムレツなどの風味づけにする。ホワイトリカーを使ってハーブ酒を造ることもできるそうだが、面倒だし、好みでもないのでやったことがない。

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メリッサの精油は、刺激作用よりも強壮作用を発揮し、心臓、神経系統・消化器系統および子宮を強壮にする効果があるそうだ。 気分を鎮静させ、心を穏やかにし、抑うつ症を好転させたり、呼吸と脈拍を緩慢にし、血圧を下げ、平滑筋の痙攣を静める力もある、とか。

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2009年6月20日 (土)

神戸 しあわせの村通信 20 続階段

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しあわせの村に入るのは、大きく分けて南北入り口2箇所のどちらかを通る。どちらもバス道で、かなり急な坂道になっている。南入口などはヘアピンカーブまで付いている。歩く場合は、見ただけでうんざりしそうな、あるいは挑戦意欲をかき立てそうな、長~い階段が待っている。

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この高度差を登る。写真クリックで画像拡大

この階段は手入れができていないのか、歩く人が少ないのか、雑草の天下になっている。両側は特に繁茂していて、手すりを握ろうとすると、雑草の上を歩かされる始末だ。村内は毎日のように手入れされていて、雑草なども定期的に除草しているのに、ここは道路扱いをされていないようだ。

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モダンな感じの南口ゲート。写真クリックで画像拡大

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上から見下ろす。写真クリックで画像拡大

しかし、がんばって昇ってみた。途中から景色がよくなる。上まで行くと、南入口のゲートがすぐで、バス道に行き着く。下から数えて134段あった。踏破しただけのプレゼントが待っていた。すばらしい見晴らしで、モダンなゲートの横には、はるかに明石海峡大橋と、淡路島が望まれた。

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明石大橋と淡路島。写真クリックで画像拡大

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2009年6月18日 (木)

ナガミヒナゲシ (長実雛芥子)

5月10日にホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ナズナ その Ⅰでも書いたように、雑草というにはもったいないような、見事にきれいな花を咲かせる草もある。ナガミヒナゲシの可憐な花が、そよそよと吹く風に揺れる風情などもたまらない。

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庭の片隅にキクによく似たロゼット葉を見付けた。たいていは抜いてしまうのだが、どんな花が咲くのだろうと、好奇心で残しておいた。やがて細い花茎がするすると伸びて、赤い花を咲かせた。路傍でよく見かけるナガミヒナゲシだった。

ナガミヒナゲシはケシ科ケシ属一年草で、学名は Papaver dubium L.。和名のナガミヒナゲシ (長実雛芥子) は、蒴果が他のケシ科の植物に比べ細長いことに由来するそうだ。原産地は地中海沿岸から中欧地方で、昭和36年に東京都世田谷区で初めて確認され、日本への帰化が確認された、とか。

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秋から冬、11月頃に発芽し、4月から5月ごろに開花するが、一日花なので、切り花などには不向き。このライフサイクルは、冬が比較的温暖で、降水量が多く、夏は乾燥するという地中海沿岸の気候特性に対応したものといえる。

花は赤色~朱色でよく目立ち、花弁は十字対生4枚、雄しべ多数。中央部のめしべの柱頭は円盤形で4本から8本の筋状、7・8本のものが多いとか。つぼみは頭を深々と下げて開花を待つ。毛が密生する萼に包まれているが、開花するときには萼を脱ぎ捨てる。

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葉は1~2回羽状に深裂し、立った毛がやや密に生え、朝には降りた霜がとけて水玉となる。毛によって霜が葉に直接付くのを防止しているし、水に濡れるのも防いでいる。茎は毛がやや密に生え、高さ10~60センチで直列し、大きい株では上部で分枝する。

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蒴果は長卵形で無毛、ナガミ (長実) ヒナゲシの語源となる。熟すと、子房の上の円盤状のおおいが上に反り、種子が出る隙間ができる。円筒形の子房の上のふたのようなところにある柱頭が放射状に見え、種子が出てくる隙間がおもしろい。

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蒴果を割ってみると、中には小さな種子がたくさんつまっており、「芥子粒ほど小さい」 という言葉が生まれたのも理解できる。それにしても、この種子、どうやって、うちの庭にやって来たのだろう。

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アルカリ性土壌を好むらしく、コンクリートによってアルカリ化した路傍や植え込みなどに大繁殖しているのがよく見られる。非常に繁殖力が強いので、うっかり庭に植えて、種を放置すると、来春は、いちめんのナガミヒナゲシ畑になりかねない。

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