ふぐ
ふぐは下関や山陰、九州など各地で養殖している。てっちりの駄洒落みたいだが、南米のチリでも養殖しているらしい。南半球なので、あちらの冬が丁度日本の夏になるから、航空便で飛んできたふぐを夏に食べられるかもしれない。しかし、やはりふぐはひれ酒とともに冬の風物詩だと思う。
養殖のふぐをホルマリンに漬けているなどというニュースを耳にしたこともあるが、マスコミが騒いで政府も動いたみたいだったから、もうだいじょうぶだろう。冷凍物は別として、天然物と養殖物との違いについて、よく解説を聞かされる。
一番よく聞くのは、
天然ものは薄く切ることができるし、厚切りにすると絶対噛み切れない。養殖ものだと身がぶよぶよとしているため、薄切りできない。味覚も養殖の方が若干脂っぽい。
それから、天然ものの白子は、ピンク色で丸々しているが、養殖ものになると小さく、色が白っぽい。
また、尾びれを見れば判る。養殖ふぐの場合は生簀の中で飼育するので、お互いに擦れ合ったり、喧嘩をして尾びれに傷をつけたりする。天然ふぐの尾びれは綺麗な扇型になっている
だそうだ。
死ぬまでに後何回食べられるかな...といいながら、なけなしの財布をはたき、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、毎年1~2度は食べに行く。昔からずっと同じメンバー4人で、頃合いになると幹事役が日程を決めて予約してくれる。スタートは夕刻なのに、その日は朝から落ち着かない。餓鬼道もきわまれりか。
食べる店は決まっていて、1月20日の 「神戸松濤(涛)庵考」 で書いた福原桜筋にある。一軒は桜筋の南の端近くにある 「宝馬」 で2階には少人数用の小部屋がある。
もう一軒もやはり桜筋にあって、中程をちょっと西へ入った 「現直し」 で、かなりの老舗店。震災前は三宮に 「城山」 という、やはりかなりの老舗があって、こちらを愛用していたが、閉店してしまった。震災を契機に廃業した店は少なくない。悲しいことだが止むを得ない。


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