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2008年10月30日 (木)

4回目のヘクソカズラとホシヒメホウジャク(星姫蜂雀蛾)

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どういうわけか昨年は、ヘクソカズラについて、8月29日のヘクソカズラとヤブガラシとを皮切りに、8月31日のヘクソカズラ、11月14日のヘクソカズラとホシホウジャク(星蜂雀蛾)と、3回も書いているが、今また、4回目を書こうとしている。

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ヘクソカズラをヤブガラシと一緒に、ポット植にしておいたが、春に小鉢に移植したら、開花後に結実した。しかし、15センチの小さなプラ鉢だったから、多分根詰まりを起こしているようで、結果数が少ない。これでは観賞に値するような、見事なドライフラワーは難しい。来春には、もっと大きな鉢に植え替えてみたい。

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ヘクソカズラの周りに糞が落ちていたので調べてみると、昨年はホシホウジャクだったのに、今年はホシヒメホウジャク (星姫蜂雀蛾) が2頭もいた。数日、観察していると、葉を綴りあわせて繭を作った。こうなると、羽化を待って手乗りさせてみたい。で、室内の縁側に取り込んだ。

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幼虫はヘクソカズラの葉を食べ、尻に角のある芋虫。スズメガ科の幼虫は、たいていは地面にもぐって蛹になるが、本種はスズメガとしては珍しく、枝上で葉をつづり合わせた繭をつくって蛹になる。

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2008年10月26日 (日)

描害対策、新鋭科学兵器を導入

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描害防止策について、知人に聞いたり、ネットで調べたりしてみた。同憂の士はずいぶん多くて、いろんな方法を教えて下さった。猫が忌避するものは、

  1. ビタミンCを自己生成できるから柑橘類の匂い
  2. 防虫剤ナフタリンなど樟脳の匂い
  3. サロンパスなど湿布薬の匂い
  4. かゆみ止めに使われているメントールの臭い
  5. コーヒの薫り
  6. タバコの吸い殻の匂い
  7. 猫不寄(ネコよらず)という名で売られているミカン科ヘンルーダ属のハーブの薫り
  8. 猫は肉球がやわやかく、尖ったものを嫌うので、市販されている猫避けマット
  9. 市販されている 「猫避け」 薬の臭い
  10. ブラックペッパー、チリペッパーの匂い
  11. 薄めた漂白剤の臭い
  12. アルコールの匂い
  13. 線香の匂い
  14. トイレの芳香剤の匂い
  15. 木酢液(もくさくえき)の匂い
  16. 水を入れたペットボトル

と、まあ、枚挙にいとまがない。匂いは一次的には効果があってもあまり長続きしない、という意見もあった。

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とりあえず、いくつか試してみたが、まったく効果がない。何年も前からネットなどを通じて知っていた、猫よけ110番 ガーデンバリアを導入するか、それともコンクリートなどを使った完全密閉型の車庫に改造するか、どちらかだということになった。で、後者は最終手段だが費用が大変なので、ガーデンバリアを買ってみた。

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ガーデンバリアGDX-2取付型 【2個セット】 で、ネット特価が税込26,950円、国内送料は無料で、西濃運輸の無料代金引換。大きさは幅10×奥行10×高24 (センチ) で、電池装着時重量が1kg。電源は単一乾電池4本か、別売ACアダプター。防滴構造のため通常の雨は大丈夫とか。1年間の無償修理交換保証と、直販利用者限定の180日間全額返金保証が付く。

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仕組みは簡単で、普段は待機状態になっており、熱感知赤外線センサーが動物を感知すると、人間には聞こえないが猫には聞こえる大音量の超音波を発信して、猫を撃退するそうだ。われわれ年寄り夫婦には全く聞こえないが、耳のよい息子は、「キーン」 という大きな音が聞こえて、気分が悪くなる、といっている。

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効果は抜群で、今のところ猫は完全にシャットアウトできている。効果がなければ180日以内だと、全額返金という強気の商売もなるほどと思わせる。たぶんこれでOKのはずだが、もしダメだったら、車庫の改造は百万円ぐらいかかると聞いているので、困ったことになる。ああ、神様!

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2008年10月22日 (水)

描害に辟易

猫が庭に入ってくる。近所の飼い猫か、野良猫かは定かでないが、数匹が巡回通路にしているようだ。通るだけなら差し支えはないが、糞尿のおかげで草木は枯れるし、臭いが強烈で我慢できない。残していったお土産の後始末も手間がかかる。しかし、これという対策もないままに、庭仕事の一部なんだと諦めて、今日まで来た。

困ったことに自家用車の上が通路の一部に組み込まれた模様で、トランクから登って、屋根、ボンネットとまっすぐに歩いているようだ。ボンネットはちょうど西日が当たって、これから寒くなると、ひなたぼっこに最適らしい。車上のいたるところに、足跡と毛がいっぱいで、洗車してもきりがない。

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右上の斑点、クリックで写真拡大

最近は、そこに3~5ミリほどの赤黒い斑点が数十個も付くようになった。数日してから、ガソリンスタンドで洗車してもらったが、ボンネットや屋根などの金属部分では、これが落ちない。鈑金やさんで全車塗装するしかないですね、といわれた。家庭で使っているいろいろの洗剤を使って擦ってみたが、きれいにはならない。

頑固な斑点も、付着した直後、一両日ぐらいの間だと、水を含ませたぞうきんで擦るだけで、きれいに落ちる。仕事がまた一つ増えたことになる。あるとき、ボンネット上に寝ている猫を見付けた。見ると、耳が左右とも血まみれになっていた。噛まれたのか、皮膚病が化膿しているのか。

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格子模様はアクリルの天井が写っている、クリックで写真拡大

これで斑点の犯人ははっきりした。車上で首を振って、血か膿かをばらまいてくれていたわけだ。捕獲できれば薬でも塗ってやるとか、場合によっては近所の犬猫病院にでも連れて行くとかできるのだが、こちらと目線があった途端に逃げてしまった。

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問題の斑点が付くようになってから、1~2ヶ月は経っている。ただの怪我なら、猫だって血小板ぐらいあるはずだから、出血はもう止まっているはずだ。多分化膿して、出血が止まらないのだろう。ということは、この戦いがいつまで続くのか予測できない。

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2008年10月19日 (日)

ハボタンにイラクサギンウワバ

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今年もミニはボタンを作ろうと、9月5に種を播いた。詳細は昨年10月10日に書いたハボタンのミニ仕立てと変わらない。

昨年播いたハボタンは、今年6月7日のモンシロチョウ(紋白蝶)に書いた通り、モンシロチョウの幼虫が食害してくれた。

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しかし今年の新芽は、イラクサギンウワバの食卓にされてしまった。本葉が4~5枚ぐらいの小苗なので、あっという間に丸裸にされ、中央にある太い葉脈だけが残された。飼育して手乗りさせようかとも思ったが、面倒だし、それほどの蛾でもなさそうなので見送ることにした。

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イラクサギンウワバは学名が Trichoplusia ni で、ヤガ科キンウワバ亜科に分類される。属名は日本語が無く Trichoplusia McDunnough。日本全国、台湾、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、マダガスカルに広く分布し、成虫は開張28~30ミリ、体長約17ミリの小さな目立たない蛾。なお、名前のウワバとは上翅のことで、シタバは下翅を指す。

幼虫は海外で著名な野菜害虫だが、日本での発生は少なく、これまで害虫として問題になったことはなかったようだ。ところが2千年ごろから各地で多数発生するようになり、以降害虫として認識されるようになっているそうだ。

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幼虫は二対の腹足を持ち、シャクトリ状態で移動する。食餌は多食性で、シソ科 (アップルミント)、キク科 (ハルノノゲシ、アキノノゲシ)、ウリ科 (キュウリ)、アブラナ科野菜 (キャベツ、ブロッコリー、ダイコン)、レタス、ゴボウ、トマト、ピーマン、ニンジン、オクラなどを食害するとのこと。

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2008年10月16日 (木)

段屋に行ってきた

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久しぶりに、元勤務先を定年退職したOBばかり6人が集まった。たまには羽目を外して贅沢をしようや、ということになった。仲間の一人が個室をちゃんと予約しておいてくれて、三の宮は加納町にある段屋に行った。

古い民家を改造した店だそうで、古風な門構えを入り、狭いが、それなりに趣のある庭の敷石をたどって玄関にむかう。一階はカウンター席と椅子席とがある入れ込みになっていて、今たどってきたアプローチの庭が見える。心憎いまでの巧みな照明が映えていた。

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2階はちょうど6人用の個室と、大きな天井の梁をむき出しにした入れ込みの部屋があった。この辺りでこんな大きな民家ということは、半世紀以上経った戦前のお屋敷だったのだろう。もちろん内装は新しい。

川島らん子さんと名乗る若女将が挨拶に来て、かなりの時間を話し込んだり、お酌をしたりしてお相手をしてくださった。すぐ近くにやはり和食の 「JACKSON」 というお店と、その2階に 「だんらん」 というバーも出していて掛け持ちだそうだ。

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ビールで乾杯した後、例によってお酒をぬる燗で注文した。ところが熱々の湯気が立ってるようなのが出された。文句を言うと、以後はまともなぬる燗が出るようになった。しかし、さかずきはぐい飲み風のデカイのを持ってきた。

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こちらも注文を付けて、横から見るとZ字型に見える、つまり、大小二つの三角錐の頂点同士をつなぎ合わせたような、昔からあるまともな酒杯に変えてもらった。最近は日本酒を飲む人も減ったし、たまに飲む人も、熱燗でぐい飲み杯、というのが普通のようだ。

だが日本酒は、まず、ぬる燗でなければお酒の味が跳んでしまう。次に、表面積が比較的広くて、入る量の少ない小ぶりの酒杯が必要だ。まず、広い表面から薫りを堪能して、その後一気に飲み、口全体で味わってから飲み干す。これが正統派だと思っている。

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予約したコースは料理の一部が選択制になっていて、そちらは網焼きの牛肉にした。あとはご自慢の刺身に京料理風の皿と小鉢、ふぐ鍋その他いろいろ。初物のマッタケも出ていた。刺身のアワビも旨かった。最後の赤だしも抜群で、これだけの味にはなかかか出会えない。

飲み助が揃っていたせいもあってか、パーヘッド1万5千円についたが、この予算と、あの店構えだから、旨くて当たり前、いや確かに美味しかった。なんだかんだと、結局3時間余りも楽しませてもらったんだから、安かったのかも知れない。

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2008年10月13日 (月)

キンモクセイが今年も満開

朝、いつものように新聞を取りに玄関の戸を開けると、圧倒しそうな勢いで、甘い香りが襲ってきた。犯人はキンモクセイだった。近づいてみると、ほとんどがまだ堅いつぼみだったが、ごく一部の花がほころび始めていた。それが、2~3日で満開になった。

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ここ数日暖かいから、窓を開けているせいで、居室はもちろん、台所も洗面所もトイレまで薫りに満たされていて、やや閉口している。去年10月24日にサザナミスズメとキンモクセイを書いたが、今年は虫にやられることもなく、五体満足のまま無事、開花に漕ぎ着けたようだ。

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インターネットのおかげで文字や画像、音声、動画などは共有できるようになった。しかしこの視覚、聴覚以外の五感、つまり、嗅覚、味覚、触覚は伝えられない。識別するための分類が、科学的にまだ確立されていない。バラのような匂いとか、スモモのような味とか、絹のような肌触りなどという。

音符のように、臭符とか味符とか触符などがない。色彩のようなRGBもない。痛さについても、針で突いたようなとか、ぐっと握られたようなとか、ヒリヒリ、ピリピリなどで表現するから、痛さの種類を医師に伝える時でも苦労させられる。

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専門家の人たちが研究しておられるはずなので、いつの日か、キンモクセイの香りもブログで表現できるようになり、訪問者と薫りを共有できるようになるだろう。とてもそれまでは待ちきれないので、今日は写真だけでご勘弁頂きたい。

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2008年10月 9日 (木)

サンショウ(山椒) 2

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4月12日 4月19日
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前回の続きで、も少しサンショウにおつき合い願いたい。サンショウは古くから日本を代表する香辛料植物の一つなので、「驚き桃の木サンショの木」 とか 「山椒は小粒でもピリリと辛い」 などと親しまれてきた。また、「魏志倭人伝」 や 「古事記」 にもその名前が記されている。

「魏志倭人伝」 では、社会、風俗や自然、産物について記した中で、

また、ショウガ、タチバナ、サンショウ、ミョウガなどもある。しかし、賞味することをしらない。

とある。

「古事記」 には、神武紀 「久米の歌」 に、

みつみつし 久米の子らが
垣下 (かきもと) に 植えし椒 (はじかみ)
口ひひく 吾は忘れじ うちてしやまむ

と詠われている (新潮日本古典集成 「古事記」 (西宮一民 校注) 118頁)。昔はサンショウを 「はじかみ」 と呼んでいた。

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4月28日、2本の花柱 5月7日、結実
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ところで、突然変異でトゲのない実生苗が稀に発生する。トゲのない実山椒 (雌木) としては、兵庫県養父 (ヤブ) 市朝倉 (市町村合併前は八鹿町朝倉) 地方で偶然発見されたアサクラザンショウ (朝倉山椒) が有名。今ではこのサンショウを台木として接木されたものが主に栽培されている。

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9月7日、赤く熟した 9月18日、割れて黒い種が
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当家のサンショウにはトゲが見当たらないので、朝倉山椒ではないかと思っている。アサクラザンショウの学名は f.inermr Makino。トゲのほとんどないのが特徴の実サンショで、果実が大きく、芳香が強い。

なお、サンショウに、よく似ているが香りが薄いイヌザンショウ ( Z. schinifolium ) というのがあるが、こちらはトゲが対生についているので簡単に識別できる。

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2008年10月 4日 (土)

リンゴドクガの幼虫を見付けた

庭でヤマボウシの木を何となく見上げていると、金色に光る奇麗な毛虫を見付けた。大抵は少なくとも5~6匹ぐらいいるのだが、1匹しかいない。気温も下がってきているので、この子は蛹化し遅れたのかも知れない。それにしてもこの毒々しいまでの色合いは、間違いなく警戒色だ。触るな!危ないぞ!といってるみたいだ。

どうせドクガの一種だろうと思いながら、図鑑で調べてみた。どうやらリンゴドクガらしい。念のために、いつもお世話になっている蛾飢道談話室に写真を送って、お伺いを立ててみたところ、早速、ash さんが確認して下さった。間違いないらしい。

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リンゴドクガは北海道、本州、四国、九州、対馬、屋久島に分布し、チョウ (鱗翅) 目ドクガ科カリテアラ属に分類され、学名は Calliteara pseudabietis Butler, 1885。

リンゴドクガの学名は、以前、スギドクガ Calliteara abietis だったものを訂正して命名された経緯があり、その名残で、pseudabietis となった。なお、pseud は 「偽」 という意味だとか。

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成虫は開張サイズが♂36~46、♀49~60ミリの蛾で、メスの方がずいぶん大きいが、図鑑で見るかぎり、いわゆるチョウと違って、お世辞にも奇麗とは言い難い。

幼虫は写真の通り、毛がレモン色で、ワンポイントの茶色い毛束が尻尾みたいにみえる毛虫。バラ科のリンゴ、ナシ、サクラ、ヤナギ科のヤナギ、ポプラ、ドロノキ、ブナ科のクヌギ、コナラ、アベマキ、カエデ科のカエデなどの葉を食べるそうだ。なお名前はドクガだが、毒針はなく、刺される心配はないとのこと。とはいっても、触ってみる気にはなれない。

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2008年10月 1日 (水)

カネタタキ(鉦叩)

あんなに沢山いたアブラゼミの鳴き声が、ピタッと止まり、やがてツクツクボウシの声も遠ざかると、カネタタキ (鉦叩) の季節だ。どこからかは定かでないが、庭や軒下の片隅から、チン、チン、チンとか、カン、カン、カンとか、鳴き声が聞こえてくる。なかなか姿を見せてくれないが、メスを1匹捕獲できた。

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カネタタキは学名が Ornebius kanetataki で、バッタ目キリギリス亜目コオロギ上科カネタタキ科カネタタキ属に分類されている。ということは、バッタの一種でコオロギの親戚らしい。大きさは9~15ミリと小さいので捕まえにくい。本州・四国・九州に分布しているとのこと。

成虫のオスには発音用に短く丸いウロコ状の前翅があるが、メスは鳴く必要もないので無翅。その代わり、尾に当たる場所に長い産卵管がみられる。オスは頭部、前胸背がやや明るい赤褐色だが、翅が暗赤褐色をしているため、体に横帯が入っているようにみえる。

垣根の辺りからよく聞こえるので、昔はミノムシが鳴いていると勘違いされていたそうだ。

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清少納言の枕草子第40段に (新潮社刊 新潮日本古典集成、枕草子 上、110頁)、

蓑虫 (みのむし)、いとあはれなり。鬼のう (生) みたりければ、「親に似て、これも恐ろしき心あらむ」 とて、親のあやしき衣 (きぬ) ひき着せて、

[中 略]

「ちち〈父〉よ、ちちよ」
と、はかなげに鳴く、いみじうあはれなり。

という一文がある。

蓑虫はミノガの幼虫で、蓑の内部で終令幼虫のまま越冬し、春に蛹化して、6月から8月に羽化する。ただし、ガの形になるのはオスだけで、メスは無翅、無脚のまま、ガにはならず、終生蓑の中で生活する。

メスは親のように、ガにならないので、親に似ない子ということで、「鬼の子」 ともいわれる。その子が 「父よ、父よ」 と鳴いているのが 「いみじうあはれ」 ということのようだ。

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