« 2009年3月 | トップページ | 2009年5月 »

2009年4月28日 (火)

神戸 しあわせの村通信 17 サトザクラ

一昨日の強風雨は花盗人か、庭のチューリップもすっかり花を落としてしまった。しかし、ライラックやヤマブキ、シャガ、オダマキ、ミヤコワスレなどは、平気で咲いている。他のサクラは散ってしまっても、サトザクラだけは、悪天候が嘘だったみたいな顔をしてしぶとく咲いている。

しあわせの村に咲くサクラの締めはサトザクラになる。ソメイヨシノ、オオシマザクラから始まり、ベニシダレとほぼ同時に開花して、自慢の長い花期があり、葉の新芽が展開しても、まだ咲き続けている。濃いピンクの豪華な八重咲きで、ややしつこさを感じさせる。パット散るソメイヨシノの方が日本人向きか。

090418satozakura01
この写真をクリックすると、大きな画像になります

サトザクラ (里桜) はバラ科サクラ属で、学名は Prunus lannesiana ( cv. *** )。Prunus はスモモの古ラテン語で、Lannesiana ラネスは人名。園芸品種のうち、現存しているものは少なくとも300品種以上といわれている。しあわせの村に咲くサトザクラも品種名までは判らない。

090418satozakura02
この写真をクリックすると、大きな画像になります

山桜に対し、人が里で交配による改造したり、変異によって生まれた園芸品種の総称で、オオシマザクラやヤマザクラ、エドヒガン、カスミザクラ、マメザクラなどを元に作り出したと見られる一連の品種。

090418satozakura03
この写真をクリックすると、大きな画像になります

しあわせの村にあるサトザクラと同じ品種のものが、神戸市内の各地に街路樹として植えられている。街路樹を管轄する神戸市の公園局が、大量生産されたものを一括購入したものか。赤茶色い葉でピンクの花が目立たなくなり、逆に薄汚くなっても咲き続けている。

| | コメント (0)

2009年4月26日 (日)

神戸 しあわせの村通信 16 ベニシダレ

しあわせの村にある日本庭園のほぼ中央、池を望んでベニシダレ (紅枝垂桜) が咲く。かなりの古木で、大きく見事だ。開花期には、たくさんの人が花をバックに写真を撮る。

090418benisidare01
この写真をクリックすると、大きな画像になります

池の対岸から眺めると、水に映る姿がすばらしい。その写真は、4月14日の神戸 しあわせの村通信 14 サクラに載せた。

090418benisidare02
この写真をクリックすると、大きな画像になります

ベニシダレはバラ科サクラ属の落葉小高木で、学名は Cerasus spachiana 'Pendula Rosea'。日本、中国が原産地で、花弁枚数は5枚だが、ここのサクラは八重咲き種。

090420benisidare01
この写真をクリックすると、大きな画像になります

エドヒガンというサクラの枝が垂れる性質を持ち、花の色は濃い紅紫色。名前の由来は紅色の花を咲かせるシダレザクラということで、安直というか、工夫がないというか、ともかく名は体を表す判りやすい命名になっている。

090420benisidare02 090420benisidare03
この写真をクリックすると、大きな画像になります

モミジにもベニシダレ (紅枝垂れモミジ) というのがあるけれども、まさか間違うことはないだろう。

| | コメント (0)

2009年4月25日 (土)

神戸 しあわせの村通信 15 バスとホウキハナモモ

しあわせの村では、リハビリテーション病院の横にバスのターミナルがある。神戸市の東西南北に向けて、4系統のバス始発になっており、150系統バスの通過地でもあり、合計5ヵ系統のバスが発着している。

系統起点主要経過地終点
66 貿易
センター前
三宮(阪神前)-(山麓バイパス)
-ひよどり台
しあわせの村
120 名谷駅前 落合団地前-ひよどり台 しあわせの村
123 神戸駅前 新開地-湊川公園-菊水町10-ひよどり台 しあわせの村
158 谷上駅 西鈴蘭台駅前-星和台 しあわせの村

150  神戸駅前 新開地-湊川公園-菊水町10-ひよどり台
-しあわせの村
西鈴蘭台駅前

このバスターミナルの前、歩道の街路樹に赤い花を咲かせた珍しい樹が並んでいる。側に寄ってみると、ホウキハナモモと書いてある。短い花期以外だと、気付かずに通り過ぎてしまう。

090408houkihanamomo01
この写真をクリックすると、大きな画像になります

図鑑で調べてみると、ホウキハナモモはバラ科サクラ属の落葉樹で、学名は Prunus persica。花弁数20~30枚の八重咲きで、花色は紅色、桃色、白色、淡桃色などあり、花径は約4センチ、開花時期は4月上旬から中旬とか。

090408houkihanamomo04
この写真をクリックすると、大きな画像になります

観賞用のハナモモで、ホウキ状に枝を伸ばす品種をホウキハナモモと呼ぶそうだ。普通のハナモモは、枝が広がってしまい、限られた空間に植えるのに限界があるので、切り枝が中心で、庭木や緑化木としての利用は多くない。

090408houkihanamomo03
この写真をクリックすると、大きな画像になります

そこで、枝が広がらないで、鑑賞性の高いホウキ性樹型品種の育成を目標として、品種改良が行われた。ホウキ状になるのは、頂芽優勢が弱いからで、頂芽優勢が強いと側枝は主幹と一定の角度を保って伸び、ホウキ状にはならない。

090408houkihanamomo02
この写真をクリックすると、大きな画像になります

頂芽優勢が弱いと、頂芽より少し下の葉腋にある芽がふいて来て頂芽となり、本来の頂芽はそのまま枯れてしまう。だから、上に向かった短い枝が沢山できる。
それから、このハナモモは八重なのに、全部の雄蕊が花弁化しないで、かなりの雄蕊がそのまま残っている。しかし、結実するかどうかは定かでない。

| | コメント (0)

2009年4月23日 (木)

昔のトマト

半世紀以上も昔の、子供時代のこと。当時、トマトは果肉中央の、種の周りを覆っているズルズルしたところ、つまりゼリー状の、ドローっとした種子の部分が今より大きかった。だから、輪切りにすると、この部分が壊れて、皿に並べにくかったし、サンドイッチにしようとしても、流れ出ていた。

ところが、この部分が好きで、醤油をかけ、熱いご飯の上に載せて食べたものだ。しかし、今はどのトマトも、この種子の部分が小さくなり、周囲の比較的硬い果肉部分が大きくなっている。ドローっとした種子の部分がほとんどない。

090418tomato01
この写真をクリックすると、大きな画像になります

これは外食産業の要望によって、このように品種改良が進んだから、という説明を、どこかで聞いたような記憶がある。品種改良が進む前の、昔のトマトが食べたい。昔の品種は、もう手に入らないのだろうか。で、昨年夏、いつも通販でお世話になっているタキイ種苗にメールで尋ねてみた。

090418tomato02
この写真をクリックすると、大きな画像になります

すると、

ご要望の近い品種で、大型福寿があります。通常苗屋さんでは、苗の取り扱いが有りませんので、種子を購入されて苗屋さんに依頼されてはいかがでしょうか?

ご連絡致しました、大型福寿の種子は本年11月頃に発行致します。花と野菜ガイドに品種を掲載致します。種子のみで、苗は取扱いません。

と、ご丁寧に教えてくださった。

トマト、キュウリ、ナスなどは、種から育てるのが難しい上に、2~3株ずつでことたりるので、いつも近所の園芸店から苗を買って育てている。特に海抜3百メートル余の山間部では、昼夜の温度差が大きく、発芽適温を見定めるのがむつかしい。

090423tomato
この写真をクリックすると、大きな画像になります

しかし今回は播種に挑戦することにした。まったく自信はないが、4月11日に種を播いてみた。それが、数日暖かい日が続いたせいか、19日には一斉に発芽した。発芽直後の苗は株元が腐ったりして管理に手間がかかるが、何とか立派な苗に育て上げて、賞味してみたいものだ。

| | コメント (0)

2009年4月20日 (月)

初音ミク supercell

オリコンチャートで、初登場いきなり4位を記録した 「初音ミク supercell 」 (ソニーミュージック) を、年甲斐もなく衝動買いしてしまった。今年3月4日に発売開始されてから、ものすごい人気だとか。それに、作曲なんかはしたこともないが、「初音ミク」 には関心があった。

090408hatunemiku01_2
この写真をクリックすると、大きな画像になります

supercell というのは ryo さんに代表されるクリエイター集団で、初音ミクオリジナル曲およびそのPV映像を制作・投稿しているグループ。このDVDは supercell による初のフルアルバムだそうだ。作詞・作曲は ryo さん。

090408hatunemiku02
写真クリックで、画像が拡大します

主な曲名は

  • 鯉は戦争
  • ハートブレイク
  • メルト
  • ワールドイズマイン
  • 嘘つきのパレード

などなど。

ところで、このDVDに興味を持ったのは、曲や歌詞ではなく、歌手の初音ミク (はつね みく) だった。初音ミクとは、2007 年 8 月 31 日にクリプトン・フューチャー・メディアから発売された音声合成・デスクトップミュージック・ソフトの製品名、およびキャラクターとしての名称。

クリプトン・フューチャー・メディアによる公式設定によると、

  • 年齢:16歳、得意ジャンル アイドルポップス/ダンス系ポップス
  • 身長:158センチ、得意な曲のテンポ 70~150BPM
  • 体重:42kg、得意な音域 A3~E5

とのこと。 まあ、年齢や身長・体重などは、どうせ仮想なのでどうでもいいわけだが、日本の女性声優 藤田 咲さんが歌っていることになる。彼女は2007年8月に、人工的に人声ボーカルを作り上げる歌声合成ソフト 「 VOCALOID2 」 の日本語・女性版 「初音ミク」 の声を担当した。

090408hatunemiku03
この写真をクリックすると、大きな画像になります

VOCALOID (ボーカロイド) はヤマハが開発したデスクトップミュージックの製作を目的とした音声合成技術、及びその応用製品の総称。メロディー (音階) と歌詞を入力することで、人間の声を元にした歌声を合成することができる。

ショパンやベートーベンなどのクラシックと、演歌を中心に聴いているので、この手の音楽は、あまり馴染みがない。とりあえず馴れなければと、自宅のパソコンを使ってBGM代わりに流している。読書百遍ではないが、ずーっと聴いていると歌詞の一部も聞き取れるようになった。

090408hatunemiku04
この写真をクリックすると、大きな画像になります

しかし、置いているかどうかは定かでないが、飲みに行ってカラオケで歌おうという気には、残念ながらまだならない。藤田 咲さんの生の声は聞いたこともないが、初音ミクの声は、どうも今風で好きになれない。どうやら昭和一桁生まれの爺さんが買うようなディスクではなかったようだ。

なお、詳しくは世界に広がる仮想歌姫「初音ミク」 新進クリエーターに迫るを参照。

090408hatunemiku05

マイコミジャーナル 4月15日の記事によると、au が 「初音ミク」 を携帯電話で楽しめるネットサービス 「ミクと歌おう♪」 を開始したそうだ。自分の携帯電話で初音ミクに歌わせたい歌詞を、あらかじめ用意されたテンプレートに入力するだけで、メロディーに乗せて歌わせることが可能とか。

| | コメント (0)

2009年4月17日 (金)

ヒヤシンス

以前に買った水栽培のヒヤシンスだが、花が終わったので、葉を付けたままの球根を庭に植えておいた。2006年のことだったが、充分に球根を肥培できるかどうか、自信はなかった。それが翌春には立派な花芽が出てきて、甘い香りとともに、見事に花を付けて咲きだした。今年は株数も増えたようだ。

080313hiyasinsui
この写真をクリックすると、大きな画像になります

070318hiyasinsui
この写真をクリックすると、大きな画像になります

ヒヤシンスはユリ科ヒヤシンス属に分類され、学名は Hyacinthus orientalis ヒヤキントゥス オリエンタリス。ギリシャ地方、地中海東部沿岸からイラン、トルクメニスタン付近が原産で、16世紀にヨーロッパへ渡り、日本には1863年にフランスからチューリップとともに渡来した。

学名の orientalis は東方の、東部のという意味で、Hyacinthus (ヒヤシンサス) は、ギリシャ神話の美少年 「ヒュアキントス」 からきている。

090330hiyasinsu01
この写真をクリックすると、大きな画像になります

週刊朝日百科-世界の植物NO.110-P10-37、1996.6.6朝日新聞社刊によると、ヒュアキントゥスが太陽神アポロンに円盤投げを教えてもらっていた時、西風の神ゼピュロスがこれをねたみ、アポロンが投げた円盤を風でヒュアキントゥスの頭に打ち付けて殺してしまった。この時流れた血の中から咲きだしたのがヒアシンスだった。

090330hiyasinsu02
この写真をクリックすると、大きな画像になります

ヒヤシンスは、園芸品種としてよく栽培されている花の美しいダッチヒヤシンスと、水栽培によく利用されるローマン系ヒヤシンスとがある。
ダッチ系ヒヤシンスは地中海北東部の原産で、一本の茎に付く花の数は少ないが、ひとつの球根から数本の花茎がでて、球根は自然分球しやすくよく増える。
ローマン系ヒヤシンスは一本の茎にたくさんの花が付いてボリュームがあり豪華だが、球根は自然に分球しにくく増えにくい。

090330hiyasinsu03
この写真をクリックすると、大きな画像になります

| | コメント (0)

2009年4月14日 (火)

神戸 しあわせの村通信 14 サクラ

090413someiyosino01
この写真をクリックすると、大きな画像になります

ここ数日、暑い日が続いている。一昨日12日は、朝の涼しい間にと、9時に家を出たが、直射日光がきつくて、やはり暑かった。昨日の13日は8時に家を出て歩いた。朝風がひんやりとして心地よかった。翌日が雨との予報で、薄雲が少しかかっていたがそれでも日差しは暑い。

090413someiyosino02
この写真をクリックすると、大きな画像になります

090413someiyosino03
この写真をクリックすると、大きな画像になります

サクラも少々散り気味、今日の雨で花見もオシマイだろう。で、最後のサクラを風景写真風に3枚。花はやはり水辺が生えるようだ。

090413tubaki01
この写真をクリックすると、大きな画像になります

ツバキが満開で見事だった。落ちた花がツバキの周りに同心円を作っていて、なかなかの眺めだった。自宅にもツバキを植えているが、こちらはなぜか、さっぱり咲かない。たまに咲いても、ほんの数輪、情けない。

090413tubaki02 090413tubaki03
この写真をクリックすると、大きな画像になります

| | コメント (0)

2009年4月11日 (土)

しあわせの村通信 13

前回はコブシのことを書いたが、しあわせの村は今が花盛りだ。ハクモクレンはもう終わりかけ。4月4日の土曜日は曇りと雨、翌日曜日は寒い曇天だったが、花見客はかなり来ていた。6日の月曜日は終日の雲一つない快晴で、ソメイヨシノが満開のお花見日和だった。

090406mokuren01_2
終わりかけたハクモクレン、クリックで写真拡大

しかし、子供たちの春休みは終わったようだし、勤め人も花見どころではないから、小さな子供連れの母親たちと、お爺ちゃんお婆ちゃんたちがシートを敷いての花見になっていた。9日 (木) から日本庭園は閉館時刻を延長して、ライトアップをしている。しかし、自宅で晩酌する方が大事なので、行かない。

090406someiyosino01
この写真をクリックすると、大きな画像になります

090406someiyosino02
この写真をクリックすると、大きな画像になります

090406someiyosino03
この写真をクリックすると、大きな画像になります

果樹園ではスモモが満開で、華やかな眺めだったが、サクラに客を奪われてか、見物客も少なく、お気の毒だった。スモモの方は、別に、人間様に見てもらわなくても、虫媒花だから、交配を助けてくれる昆虫さえ集まってくれれば、文句はないはずだが、それにしてもいささか淋しい。

090406sumomo01
スモモ、この写真をクリックすると、大きな画像になります

090406sumomo02
スモモ、この写真をクリックすると、大きな画像になります

街路樹となっているカリンも新葉が展開して、赤い花芽が顔を覗かせてきた。秋には果実がたわわに成って、「カリンの実は取らないで下さい」 という立て札が並ぶ。村の職員が収穫して、売店で売ってくれる。3個百円だったか、どうだったか、買ったこともないし、定かでない。

090406karin01
カリン、この写真をクリックすると、大きな画像になります

090406karin02
この写真をクリックすると、大きな画像になります

もう一つ、菜の花が満開だった。菜の花をみるといつも山形大学を思い出す。2006 年 1月 1 日の山形大学のお弁当で書いたが、学生寮の朝食で、この季節になると朝食のみそ汁に菜の花が浮いていた。

090406nanohana01
この写真をクリックすると、大きな画像になります

090406nanohana03
この写真をクリックすると、大きな画像になります

朝起きるのが遅いせいかみそ汁の具はたいていなくなっていたが、菜の花だけは残っていた。ご飯は一杯に盛られた丼が食卓に並んでいたが、みそ汁は大きな鉄鍋に入って火にかけられていた。熱いみそ汁を冷えたご飯にかけて食べたりもしたもんだ。

090406nanohana02
この写真をクリックすると、大きな画像になります

| | コメント (1)

2009年4月 8日 (水)

コブシ(辛夷)

前回に、コブシがしあわせの村に咲いてる、と書いたので、コブシ (辛夷) を紹介したい。学名は、Magnolia kobus DC で、モクレン科モクレン属に分類される、日本原産の落葉高木。ヨーロッパには1804年に紹介された。

Magnolia (マグノリア) は、18世紀のフランス、モンペリエの植物学教授 Magnol の名前にちなむ。Kobus は和名のコブシ由来だが、果実が集合果で、にぎりこぶし状のデコボコがあるから。

090406kobusi01
この写真をクリックすると、大きな画像になります

開花時期は3月から5月、白花を枝先に1個頂生する。芳香があり、直径6~10センチ、がく片は3個で小さく、花弁は6個で基部は桃色を帯びる。花びらの幅は狭く、葉に先立って、ハタキの先のように花弁がバラバラに全開する。花の下に小さい葉を一枚つけるのが、目立った特徴。

つぼみを摘み取り乾燥させたものを 「辛夷 (しんい)」 といい、生薬の一つに数えられる。風邪による頭痛や鼻づまりなどに効くとか。

090406kobusi02
この写真をクリックすると、大きな画像になります

葉は大きくて卵形。先の方が広くて、卵をさかさまにしたような形なので、図鑑には広倒卵形と書いてある。ふちにギザギザはなく、葉先がとがる。夏の盛りになると、しっかりと厚くて、6~13センチ大になる。

果実は袋果が集まった集合果で、にぎりこぶし状のデコボコがある。こぶのある不規則な長楕円形をし、長さは5~10センチ。夏の間、若い実にはほんのり赤みがさしていて、なかなか美しい。

090406kobusi03
この写真をクリックすると、大きな画像になります

秋に実ると、さやが割れて真っ赤な実が顔を出す。この実には一つ一つ糸が付いていて、ゆらゆら揺れて、鳥を誘ったりするらしい。実の中の種は、チョコレート色でハートの形をしている。木の下に落ちている種は、鳥達が器用にくちばしで皮をむいて食べた後。

コブシはハクモクレンとよく似ている。以下に識別する方法をまとめた。


コブシハクモクレン
全体の花姿枝いっぱいに乱れ咲く上を向いてきちんと並んでいる
花芽の付き方枝の向きに逆らわず、
横向きも下向きもある
全部、首をもちあげて、
上を向いている
花の下に一枚の葉がありなし
花弁の数6個6個、がく片と併せて9個
に見える
がく片3個、小さい3個、花弁ぐらいの大きさ
満開の花ハタキの先のよう
にバラバラに全開
開ききらない
コブシとハクモクレンとの違い

| | コメント (0)

2009年4月 6日 (月)

「山菜おこわと赤飯との詰め合わせ」 続編

日増しに暖かくなり、まだ朝夕は寒いが、日中に日向へ出ると、汗ばみそうな陽気になってきた。しあわせの村ではコブシが満開になっている。サクラも咲き始め、家族連れがめっきり増えたようだ。気の早い花見客が、三分咲きくらいのサクラの木の下で、ゴザならぬシートをひろげていた。

090326kobusi03
この写真をクリックすると、大きな画像になります

3月20日のしあわせの村通信 12 朝市とトリムで書いた 「山菜おこわと赤飯との詰め合わせ」 だが、同じ場所で農家の方とは違って、業者っぽい女性が同じ詰め合わせを売っていた。聞いてみると、農家ではなくて、舞子の店から炊きたてを持ってきました、とのこと。

090326kobusi02
この写真をクリックすると、大きな画像になります

ものは試しと買って帰って食べてみると旨い。家族の評判もよい。山菜もよく判らないが、いろいろ入っている。前回とは大違いだった。これならまた買ってもいいなと思う。好みの問題かも知れないが、どうやら、プロとアマとの違いのような気がする。

090326kobusi01
この写真をクリックすると、大きな画像になります

農家の売店はなぜか大混雑で、ロープを張って、整理券を配って、整理券のない方はロープ内に入らないでくださ~いと、強気の商売をしていた。比較的朝早かったせいか、常連客で一杯らしい。朝はいつもこんな具合だとか。

| | コメント (0)

2009年4月 4日 (土)

デンマークの医療感覚

度々引用させて頂いているが、村上龍さんが発行している JMM [Japan Mail Media] という無料メールマガジンがある。その中で、2009年 1 月 19 日に発行された、『平らな国デンマーク/子育ての現場から』 第74回が興味を引いたので一部転載する。

なお、記事をお書きになっているのは、デンマーク北シェーランド在住の造形作家、高田ケラー有子さんで、彼女は京都市立芸術大学大学院修了後、日本在住時よりヨーロッパ、アメリカなどで作品を発表し、1997年よりデンマークに在住しておられる。

近年はデンマークを中心にヨーロッパ、日本で作家活動中。個人サイトには Yuko Takada Keller's World があり、著書に 『平らな国デンマーク~「幸福度」世界一の社会から~』 NHK出版生活人新書がある。また平らな国デンマーク/子育ての現場から / 高田ケラー有子では、彼女の過去のすべてのアーカイブが見られる。


先々週、息子がインフルエンザにかかったようで、1週間学校を休まざるを得なくなりました。週末から熱が出て、実はその翌週の月曜日に別件でホームドクターの予約を取っていたのですが、当該月曜日に「インフルエンザのようなので、今日の予約は取り消してください。医者には連れて行きません」と電話している自分がなんだかおかしく思えて来ました。

日本にいれば、熱を出して苦しんでいる息子を横目に、そんな電話はしないだろうし、インフルエンザかどうかちゃんと診てもらって、薬や注射を打ってもらうために医者に連れて行くのであろうなあ、と思いながら電話を切りました。

「熱は体が闘っている証拠で、出せるだけだしたほうがいい。解熱剤もできれば飲ませない方がいい。十分な水分をとって、熱ができってしまうのを待ちなさい」という、週末の休日電話相談の医師のアドバイスどおり、医者には診せず、息子は熱と闘ったのでした。

 息子が熱を出したり、腹痛などを訴える度に、私が日本から持ち帰っている日本の市販薬を飲ませて、少しでも楽にしてあげたい、と言う気持ちと、デンマーク式で薬などに頼らずできるだけ本来持っている人間の自然治癒能力で治せるようにしておかねば、という気持ちが闘います。

でもこの国で息子は生きて行くのだから、と、自分に言い聞かせて、日本の薬は飲ませずに、今回も息子は熱と闘って、すっかり元気になりました。毎回それでいいのかどうかの判断も難しいところですが、11歳になった今も、いまだにそうした理由から電話相談だけでこと足りる事がほとんどで、ホームドクターのお世話になることはあっても、小児科の医者には一度もかかったことがありません。

「熱は体が闘っている証拠で、出せるだけだしたほうがいい。解熱剤もできれば飲ませない方がいい。十分な水分をとって、熱ができってしまうのを待ちなさい」 という、デンマーク流が正しいように思う。

日本だと、風邪で微熱が出て、内科医に行くと、抗生物質を始め4~5種類の薬を処方してくれる。おまけに採血検査や胸部X線診断までやってくれる。これでは医療費がかさんで健康保険が赤字になるわけだ。

しかし、そのおかげで隠れていた病気の早期発見、早期治療ができ、結果として治療費が少なく、長生きできるようになっている。平均寿命をみると、デンマークは、世界第21位の77.2歳、男性75.65才、女性80.41才で、第1位の日本よりかなり見劣りがする。

両国のいいとこ取りをして、投薬は少なく、検査は十分に、というのが理想的なように思うが、そううまくは行かないようだ。

| | コメント (2)

2009年4月 1日 (水)

トキワハゼとムラサキサギゴケ

庭に咲く可愛い雑草にトキワハゼがある。トキワハゼ (常盤はぜ) はゴマノハグサ科サギゴケ属の1年草で、学名は Mazus pumilus。日本全国北海道から九州まで、朝鮮半島、中国、東南アジア、インドと広範囲に分布している。

080511tokiwahaze02 080511tokiwahaze05
トキワハゼ トキワハゼ、花に毛が
この写真をクリックすると、大きな画像になります

和名の 「常磐」 は、花がほぼ一年中見られ、いつでも葉があることからで、「はぜ」 は、果実が爆 (は) ぜることが由来とか。小さな花だが、よく見ると、舌をべろっと出したみたいなユニークな姿で、なかなか愛嬌がある。

080511tokiwahaze03
トキワハゼ、この写真をクリックすると、大きな画像になります

トキワハゼによく似た雑草にムラサキサギゴケというのがある。こちらもゴマノハグサ科サギゴケ属だが、多年草で、学名は Mazus miquelii、または Mazus miquelii form. albiflorus。Mazus とはギリシャ語の 「mazos (乳頭突起)」 が語源で、花弁下部の突起に由来するとのこと。

080511tokiwahaze06
トキワハゼ、目立たない上唇2裂。写真クリックで、拡大

miquelii は オランダの植物分類学者 「ミケル」 さんに由来し、albiflorus は 「白色の」 ということらしい。ヨーロッパ原産で、4月から6月頃に咲く。識別する際の特徴は、花が終わる頃より基部から長くはう匍匐茎で広がることと、花びらの先端の切れ込みが深いこと。

090312tokiwahaze04
トキワハゼ、茎に毛が生えている。写真クリックで、画像拡大

両者の違い下表に示しておく。

状態トキワハゼムラサキサギゴケ
性質 一年草 多年草

毛がある 毛がない
走出枝 なし 花が終わる頃より基部から
長くはう匍匐茎で広がる
葉形 先はまるくさじ形で、縁
に数個の鈍きょ歯あり
根元に集中倒卵状楕円形。
根生葉は丸く、葉縁には
粗い鋸歯あり
対生・互生 根元は大きく対生し、上
部は小さくなって互生
送出枝は対生
開花 一年中 春から初夏
花の大きさ 5-12ミリ 15-20ミリ
薄い淡紅紫色 紫(たまに白)
5裂し長さ5-8ミリ 5中裂
花冠 2唇形で長さ1-1.2ミリ、基
部に黄色と褐色の2本の畝
があって毛が生えている
中央の2列の盛り上がった
黄褐色の斑紋部分に
毛が生えている
上唇 2裂で浅く裂けて、割れ目
が目立たない
深裂するが、裂け目の角度
が浅くわかりにくいことあり。
ウサギの耳のよう
下唇 大きく3裂して開出
柱頭 2裂して裂片はまるく、さわると閉じる
雄しべ 4本のうち2本が長い 長い2本
さく果 ほぼ球形、長さ3-4ミリ 約4ミリでやや球形
適地 乾いたところ やや湿り気のある
日当りのよいところ
トキワハゼとムラサキサギゴケとの相違点

| | コメント (1)

« 2009年3月 | トップページ | 2009年5月 »