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2009年10月30日 (金)

カリン (花梨)

しあわせの村の外周自動車道には街路樹にカリンが植えられている。4月頃にきれいなピンクの花を咲かせたあと、緑色の果実が次第に大きくなってくる。今年1月に始めたウオーキングのおかげで、新芽が出て、つぼみが膨らみ、開花、結実から落葉まで、カリンの人生を見ることができる。

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カリンはバラ科ボケ ( Chaenomeles カエノメレス) 属の落葉高木で、学名は Chaenomeles sinensis。別名を安蘭樹 (アンランジュ) ともいう。中国東部が原産地で、千年以上も前に日本へ渡来した。

学名の Chaenomeles はギリシャ語の chaino (開ける) + melon (リンゴ) が語源で、「裂けたリンゴ」 を意味し、sinensis は 「中国の」 を指すとのこと。

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開花時期は4~5月で、花は白や淡紅色で直径3センチほどの五弁花を短枝の頂上に1個つける。花弁は楕円形、萼裂片は五枚で反り返り、内面に綿毛がある。花芽は枝の先端に着く。雄ずいは多数。

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樹皮に特徴があり、滑らかな緑褐色で、薄片になってはげ、落ちたあとが雲紋状になる。サルスベリに似ている。果実は長さ10センチほどの楕円形ないし倒卵形の梨状果。未熟な実は表面に褐色の綿状の毛が密生するが、秋には黄色に熟し、スベスベしていた表面に油が吹いてきて、平滑で、とても甘酸っぱい美味しそうな香りがする。

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カリンによく似た果実にマルメロがある。果実は見た目も香りも、使われ方も同じで、薬効まで同じ。マルメロは、ヨーロッパではギリシャ・ローマ時代から栽培されていたが、現在は南ヨーロッパ・アメリカ東部に多く栽培されている。

日本には1634年に渡来した。両者の違いは以下の表の通りだが、表面を触ってみてすべすべしているのがカリン、産毛があるのがマルメロというのが一番わかりやすい。なお、マメ科シタン属にも広葉樹のカリンがある。こちらの学名は Pterocarpus indicus。


カリンマルメロ
学名 Chaenomeles sinensis Cydonia oblonga
分類 バラ科ボケ属 バラ科マルメロ属
原産地 中国 イラン、トルキスタン
日本伝来 9世紀 17世紀
果実の形 細長い楕円形 カリンよりも球形
なし 表面に細かい毛がある
生食 不可
カリンとマルメロの違い

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2009年10月27日 (火)

パセリの一斉発芽

昨年のパセリは、苗の段階では成功したが、収穫期には虫と病気でさっぱりだった。それでも一応は開花結実した。そのこぼれ種が、もう一斉に発芽し始めた。念のために種は採っておいたのだが、これで不要になった。今度はなんとか上手く育てて、来春こそたっぷりと食べたいものだ。

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パセリのことはこのブログでもよく取り上げている。調べてみると、

2006 年 3 月 15 日のパセリ
2006 年 8 月 28 日のキアゲハがパセリに産卵
2006 年 11 月 22 日の今年のパセリは成績不良
2007 年 12 月 26 日のパセリとビオラと、

4件あるが、2006年に集中している。それ以後は、毎年同じことの繰り返しなので、記事にしなかったようだ。

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当家のこぼれ種自然発芽は、パセリの他にシソがある。シソも昔からこぼれ落ちた種が勝手に発芽してくる。いくらなんでもそのままではダメなので、手頃な大きさに育った段階で、ポットに植え付ける。後は霜の当たらない日照のよい場所に置いて、液肥をやりながら大事に育てる。

ただしシソの発芽は春になってからなので、タイミングは、ずれる。種が落ちるのはパセリと同じく今頃なのだが、こちらは春まで土中でお休みになる。シソを植えていた周辺の土を触ったりすると、当たり前のことだが発芽率が低下する。要注意だ。念のためにシソも種を採取している。

パセリに比べると、シソのことはそれほど記事にしていない。

2006 年 8 月 21 日の家庭菜園 その二
2007 年 9 月 25 日の青じそが開花

の2件が見つかった。

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葉が黄色くなったミョウガ。クリックで画像拡大

パセリとシソが枯れて、キンモクセイの薫りがあたりを包み始めると、我が家も秋になる。トマトはまだ食べられるが、収量がドーンと落ちる。ハイビスカスの開花も少なくなる。ミョウガの葉も黄変し、落葉樹のヤマボウシやザイフリボクが裸になる。代わってモチノキの実が柿色から鮮やかな赤色に変わって輝く。

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モチノキの実。この写真をクリックすると、大きな画像になります

近くに植えてあるヘクソカズラの葉を食べていたホシホウジャクの幼虫らしいのが、壁を這っていた。もう10月も終わりだから、越冬蛹になるつもりのようだ。軒先のどっかで蛹化し、来春に羽化して、又ヘクソカズラを食害するのだろう。

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壁を這っていたホシホウジャクの幼虫。クリックで画像拡大

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2009年10月23日 (金)

スダチ

庭のスダチがすっかり完熟してしまった。柑橘類が大好きで、たいていの料理にはスダチかレモンをかける。それも、たっぷり。そんなにかけると、酸っぱくて食べられない、と皆は言うが、斟酌しない。外食の時などに、レモンやスダチが添えられていることがあるが、まず足りない。

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スダチの新芽 スダチの蕾
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追加注文できる場合は、もっとください、とお願いする。それができない時はがっかりする。せっかくの料理がかたなしだと思う。その代わりソースや醤油はあまり使わない。焼き魚なども柑橘類だけで食べる。普段はレモンを使うが、スダチのシーズンにはスダチが取って代わる。

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スダチの開花。この写真をクリックすると、大きな画像になります

スダチが好物なことは、周りの人もよく知っているので、時節になると、よく頂く。それが今年は頂きすぎて、まだ、かなり残っている。鮮度が大事だから、まず、頂き物の方を先に平らげて、それから庭のスダチを収穫する。その庭植スダチが、柔らかく完熟して、早く使えと催促している。

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量が多すぎるのだから、頂いた時に、どなたかにお裾分けすればよかったのだが、そんなことをするのは、せっかく下さった方に申し訳ないと、根がケチなせいもあって、抱え込んでいる。食卓の上にはスダチの山が築かれている。おかげで、嬉しい悲鳴を上げながら贅沢に使う。

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スダチは、ミカン科ミカン属の常緑低木ないし中高木で、学名は Citrus sudachi。スダチの名は酢橘 (すたちばな) に由来するとか。ユズの近縁種で、日本では古来から馴染みのある柑橘類。5~6月頃に白い花を咲かせ、秋頃に果実が実る。

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アゲハチョウの幼虫がこの葉を好むので、いろいろなアゲハが飛来して産卵する。我が家ではクロアゲハとナミアゲハが多い。アゲハチョウも観たいので、幼虫数匹は殺さずに、そのまま飼育する。やがて蛹になって羽化する。逃がさないように高齢幼虫を室内に保護し、手乗りアゲハを楽しんだりもする。

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クロアゲハ。この写真をクリックすると、大きな画像になります

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クロアゲハの幼虫 ナミアゲハの幼虫
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スダチは、体内の毒を防ぎ、腐敗菌の繁殖を抑えるクエン酸や細胞組織を元気にしてくれるビタミンCをたっぷり含んでいる。皮には老化防止、延命効果のある物質を含んでいる、という最近の発見もあるとか。しかしそんなことと関係なく、アゲハ飼育と自らの味蕾のために育てている。

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ナミアゲハ。この写真をクリックすると、大きな画像になります

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2009年10月21日 (水)

富屋のランチ定食

去年3月26日の安くて旨い店を見付けたや同年8月24日の富屋のアコウで紹介した富屋は、夜の小宴会で、値段や料理にも融通が聞くので愛用しているが、昼ご飯もよく食べに行く。今日はお昼のお勧め定食を紹介しよう。

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お造り天ぷら盛り合わせ定食。クリックで拡大

「お造り天ぷら盛り合わせ定食」 は980円でやや高いが、内容から見るととてもリーズナブルで、これと同じようなものを三の宮か元町あたりで食べると、2千円はとられる。シーズンによってネタは変わるが、旬の新鮮な材料が自慢だと思う。

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刺身定食。クリックで拡大

「刺身定食」 は780円と安いが、新鮮な旬の味が楽しみで、注文前に具材を聞いてみて、気に入れば選択することにしている。時々おもしろいネタを食べさせてくれる。

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穴子一本入り天丼、刺身付き。クリックで拡大

780円の「穴子天丼」 は豪快な料理で、穴子一本まるまる入っており、丼から穴子の両端がはみ出している。最初に見た時は、なんか圧倒されそうで、こんなに食べられるかな、と感じたが、確かにボリューム満点だ。

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花海鮮丼。クリックで拡大

「花海鮮 (ハナカイセン) 丼」 は値段が700円で、ちらし寿司風に刺身が上に乗っている丼。量はかなりあって満腹感を味あわせてくれるが、季節で変わる魚が、今日は何が出るのかと、楽しみな料理だ。

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2009年10月19日 (月)

神戸 しあわせの村通信 50 馬事公苑 19

今日は第17鞍、「初心調馬索」 の第4日目、朝の方が都合がよいんだが、予約が取れなくて、16時。前回と同じTa 先生。馬も同じスペシャルハート、栗毛、11才。あいかたは今日も女性で、泉台からお見えのHさん。二人とも馬上体操の後は軽速歩で、立つ座るの練習。

Hさんもお上手で、立つ座るがとてもきれいだった。前回に 「騎座止め」 と書いたが、今日聞き直すと 「ニーパッド」 だった。膝に力を入れてニーパッドで前に行かないように、鐙を踏ん張って、姿勢を正して...と、気が抜けない。

今日は16時スタートだったので、終わった後は馬の手入れが大変だった。ホースの水で足裏と脚を洗って、水気を拭き取る。ブラシで汗の塩を落として、堅絞りのタオルで拭いてやる。蹄油を塗る。ハミを水洗いし、頭絡や鞍を堅絞りのタオルで拭く。初めての経験で、勉強になった。

やすらぎ さんの古希と乗馬 Ⅱは毎日拝見しているが、10月12日、「今日のミッシェルは」 のコメント欄で、

やすらぎ ― 2009年10月14日 12時56分

 乗馬には週三回行くのが理想ですが、未だ疲れてきますと
手術の後が充血しますので、週二回で我慢しております。

 体力が許せば毎日行きたいです。

と、やすらぎ さんがお書きだ。

全く同感で、毎日でも乗りたいのだが、こちらは体力と時間とが許さない。77才という歳の老化と競争だが、週2回が限度のようだ。今週は次回を23日10時に予約してある。

Ta先生いわく、

軽速歩で座る時も、ドーンと落ちないで、脚の筋肉を使って静かに座るように。

・じゃあ家でスクワットでもして、筋肉を鍛えておかないといけませんね。

鐙に乗って踏ん張ってる部分だけで階段に立つんです。踵や土踏まずの部分は、階段の踏み板から外に出して、スクワットしてください。上半身は垂直に、胸を張ってまっすぐ立ったまま続けるんです。

ウオーキングの他に、自宅での階段スクワットの仕事ができた。

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2009年10月18日 (日)

神戸 しあわせの村通信 49 秋色

週2回の馬事公苑、風邪気味、OB会と二日酔いの日などで、この週は殆ど歩いていない。今日こそはと張り切って出かけた。1万2千歩余りになるいつものコースを歩き始める。見慣れたはずの景色が変わっている。秋色という言葉があるかどうかは知らないが、しあわせの村もかなり秋色になってきた。

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土手の草が焼けこげたみたいな色に写っているが、もっときれいな赤黄色だった。いつもの階段途中から、南口ゲートを撮ったのだが、腕かカメラか、ともかくも少し美しかった。お近くにお住まいなら、是非見に行って欲しい。街路樹のカリンもだいぶ黄色く熟してきた。間もなく収穫、即売となるはずだ。

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阪神高速北神戸線のゲートに向かう道中に植えられたモミジバフウが見事な紅葉をみせてくれる。モミジなどよりも少々黒みがかった、独特の色合いがたまらない。

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歩いているとキンモクセイの薫りがただよっていて、しばらくまとわりついてくる。名前は判らないが小さな柿も鮮やかに色づいて、まさに、秋色満載だった。明月曜日は乗馬なので、次のウオーキングは火曜日。

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2009年10月17日 (土)

神戸支店勤務経験者のOB会

昨日は、昔勤めていた会社の神戸支店勤務経験者OB会があった。三の宮にある神仙閣に80名ほどが集まってお昼ご飯を食べた。転勤もあるので、1~2年間、神戸支店に勤務しただけで、退職後の今は、遠くに住んでいる、というような人もある。職場結婚で、ご夫妻で参加という人もいる。

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毎年のことだが、14名の役員が7月から集まって準備をする。取締役などの役員、社員、嘱託だけでなく、関連子会社からの出向社員、パート社員も含めて、200名ほどに招待状を郵送する。遠隔地からの参加者には宿泊の手配、二次会出欠の確認。名簿と名札の準備、席割り等々、いろいろあり、忙しかった。

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規約の一部改正や、役員の追加・承認、物故者への黙祷などを経て、最年長者、1928年生まれ、81才におなりのHさんが音頭をとっての乾杯と続き、にぎやかに宴会が始まった。結婚などで中途退職した若い女性から、ひ孫のいるお爺さんお婆さんまで、杖を片手にという人もいる。

役員会では、毎回、会場や料理の種類をどうするかで、議論が沸騰する。会費はできれば値上げをしたくない。立食は疲れるから評判がよくない。なるべく顔見知りの人や、できれば親しい人同士が固まるようにしたい。年配者が多いので料理は量より質を重点に。飲食だけでなく、何かアトラクションも欲しい。

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初参加者の紹介。クリックで画像拡大

参加者を増やすにはどうすればよいか。招待状に、役員が肉筆で、是非おいでくださいなどと、一筆入れよう。曜日はウイークデイと、土曜か日曜と、どちらが参加しやすいか。退職後、第二、第三の就職をしていて、休暇が取りにくい人もあるだろう。前回は宴会前にアンケートも実施した。なかなか難しい。

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演歌歌手の松浦ゆみさん。クリックで画像拡大

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演歌歌手の松浦ゆみさん。クリックで画像拡大

演歌歌手の松浦ゆみ (日本クラウンレコード) さんに来ていただき、独演の後は、デュエットで盛り上がった。会食後は、近くのカラオケショップ、ブルートレインのワンフロアを借り切り、各部屋へ自由に分散した後も、松浦さんが各部屋をまわって、さらにデュエット。大盛会に満足して、三次会、四次会と続き、すっかりアルコール漬けになってしまった。

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2009年10月15日 (木)

神戸 しあわせの村通信 48 馬事公苑 18

週2回をなんとか達成して、早く上達しないと77才という歳が待ってくれない。忙しい。ならば、毎日乗ればいいわけだが、なかなかそうは参らない。今日は第16鞍、11時から Ta 先生のレッスンで、馬はスペシャルハート、栗毛、11才。大阪から3時間がかりでお見えのOさんと一緒のレッスンだった。

Oさんは女性で、年金生活者ですとおっしゃてたが、とてもそうは見えず、もっとお若く見えた。Ta 先生のことは、神戸乗馬倶楽部の 「スタッフ・インストラクター紹介」 にもなぜか載っていない。若くてイケメンの優しい先生だった。いつものことだが、姿勢をまっすぐにして、前方を見て下さいと、ご指摘を受ける。

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前回の I 先生と違い、正しい立ち方の練習をした後、軽速歩をたっぷりやらせていただいた。座る時に、どすんと鞍に落ちるので、座る時も脚に力を入れて、落ちるのではなく、静かに座って下さい、とのこと。立つ時だけでなく座る時も、鐙を後ろにして、「騎座止め」 からスネが前に出ないように、とも。

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栗毛のスペシャルハート、あいにく御食事中で
こんな写真しか。クリックで画像拡大

そういえば、他の人は皆、「騎座止め」 からスネが前に出てなくて横からよく見えるのに、自分のスネは前に出て 「騎座止め」 が見えなくなっている。スネを後ろに引くためには、鐙の位置を後ろにやって、座骨の真下に持ってこなくてはならない。理屈はよく判るが、

・ 姿勢を正して正面を見る
・ 座る時も脚に力を入れて、静かに座る
・ 鐙の位置を後ろに下げる
・ スネを後ろに下げて、「騎座止め」 が見えるようにする

なんてことは、とても同時にできない。だったら軽速歩はできない、困ったもんだ。

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前回乗った葦毛のトワイライトタイム。クリックで画像拡大

あいかたのOさんは非常にお上手で、上記の4点もきっちりできていた。もうお始めになって2年にお成りとかで、先生に、ここを卒業して、基本1 へ進んで下さいといわれたが、まだ自信がないので、皆さんにご迷惑をかけたくないから、もうしばらくここで、とお願いしました、とか。

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前回乗った葦毛のトワイライトタイム。クリックで画像拡大

次回19日は、10時からだと前回の I 先生だが、満員で断られてしまった。朝の方が都合がよいんだが、致し方なく16時を予約。先生は今日と同じTa さん。

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2009年10月12日 (月)

神戸 しあわせの村通信 47 馬事公苑 17

昨日から少々風邪気味で、喉が痛い。だから大事をとって、昨日のウオーキングは中止した。熱はないので、新型インフルではないと、自己診断。今日の乗馬もだが、16日には、昔勤めていた会社の神戸支店勤務経験者OB会がある。役員でもあり、楽しみに準備してきたので風邪ごときでは休みたくない。

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ショートブーツは息子のレインシューズを借用してきたのだが、神戸高速鉄道の高速神戸駅から新開地の間を結ぶ地下街、メトロこうべにある激安の靴屋さんで、2足5千円というのがあって、これを買った。それに、10月6日の神戸 しあわせの村通信 45 馬事公苑 16で書いた新品のヘルメット、スパッツ、チャップスを初装着。

10月5日に書いた神戸 しあわせの村通信 44 馬事公苑 15の続きで、前回同様 I 先生の 「初心調馬索」 第2日目、第15鞍。馬はトワイライトタイム、葦毛、9才。遠くからみると白馬に見えるが、近寄ると、白毛の中に点々と黒毛が混じっており、小さな黒い斑点に見える。

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馬の写真は撮れなかった、また次回にでも。クリックで画像拡大

今日は G さんという女性と一緒の受講だった。お若いだけに身体も柔らかくて、のびのびとした乗馬姿はお見事だった。二人の技倆は、目下の所、同じぐらいに見えたが、お若いからすぐ上達なさって、引き離されてしまうだろう。歳のせいにしないで、頑張って負けないように頑張ろうと思う。

馬上体操の後、鐙上で立つ練習。最初は馬を止めておいて、立ち上がり、両手を左右に広げる。それから常歩になって、立ったまま進む。前後のバランスは膝の屈伸と踵の上下で保つ。前に進む馬上で立ってるだけのことだから、エスカレーターに乗ってるのと変わらないはずだが、前進に上下動が加わるから不安定になる。

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これがなかなか難しい。最初はどうしても鞍やたてがみをを掴む。やがて手綱だけを持つようになるが、すぐにバランスを崩して腕力に頼ってしまう。これからはエスカレーターの上でも、ぼやーっと突っ立ってないで、踵を動かしたり膝を屈伸したりして練習しよう。ただし、忘れなければだが。

I 先生の 「初心調馬索」は月曜日の午前中だけだし、評判がよいのか、早く予約が入ってしまい、来週月曜日は午後になってしまった。週2回を目指しているので、今週は15日の Ta 先生を予約しておいた。B・Cコースで軽速歩を習っていたのだが、I 先生になってからは、基本をみっちりのようだ。

そうそう、忘れるところだった。最初の、馬の手入れでブラッシングをしていて、馬の反対側に移るのに、いつものように馬の長ーい首の下をくぐり抜けようとした。その時、何が気に入らなかったのか肩を噛みにきた。すぐに避けたのでちょっと噛まれただけで、傷も残っていない。しかし先日は、女性が腕を噛まれて出血していた。注意しなくっちゃ。

神戸乗馬倶楽部 屋外馬場での部班

YouTube と MEGA VIDEO とにアップロードして、そのリンクを以下に表示します。クリックしてご覧ください。なお、MEGA VIDEO の場合は赤地に白三角のボタンをクリックした後、ちょっと待ってから緑地に白三角のボタンをクリックすればご覧になれます。

YouTube その1またはMEGA VIDEO その1-前から2人目の女性は軽速歩にみえるが、他はきれいな速歩。

YouTube その2またはMEGA VIDEO その2-見事な 軽速歩で、「立って座って」 がきれいにできている。

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2009年10月10日 (土)

神戸 しあわせの村通信 46  12,412歩

雨さえ降ってなくて、馬事公苑に行かない日は、それから、滅多にないことだが早朝出勤の日以外は、ほぼ毎日しあわせの村ウオーキングをやっている。曇り空でも折りたたみ傘持参で行く。傘に助けられたこともたまにはある。我が家の奥方様が、何歩ぐらい歩いているのですか、とお尋ねになった。

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途中休憩を入れて、2時間半ほどなので、時速4キロとして、10キロ弱を歩いている。万歩計などは、20年余り使ったことがない。第一、持ち合わせていない。で、今朝は奥方様ご愛用の万歩計をお借りして歩いてみた。それが、12,412歩。まあ、毎日これぐらい歩けばOKだろう。

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同じコースばかり歩いていると飽きてくるので、時々道を変えたり、逆コースを歩いたりする。しかし百段あまりの階段を上り下りするのは欠かさない。だが所要時間が同じなので、距離や歩数が大きく変わることはない。なるべく早足にして有酸素運動になるように心掛けている。

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今年の1月に歩き始めた頃は、かなりヨタヨタと歩いていたので、他の人に追い越されたりもした。もうそんなことはない。それでもごくたまに追い抜かれたりもする。走っている人も多くて、この人たちに抜かれるのは致し方ない。本当は走りたいのだが、身体がまだそんな気にはならない。

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それでも、9月6日の5キロやせたで、書いたように、8カ月で65キロだった体重が、60キロになり、ズボンのベルトの穴の位置が一つだけ動いて、腹回りがやや小さくなった。効果が 「5キロ」 なのか、「たった5キロしか」 なのか、いずれにせよ、健康が許す限り続けようと思っている。

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2009年10月 8日 (木)

台風一過、オオカミ少年

久しぶりに大型台風、18号がやって来た。台風で恐ろしいのは水害と風害だ。会社は神戸駅近くの海抜ほぼ0メートルにあるので、水害の危険はある。しかし、度重なる水害に、神戸市は排水路と防潮堤、防潮扉の整備に力を注いできたので、あまり心配することはなくなった。

自宅は地形的に見て、水害の可能性はほとんどない。近くに崖などはないし、地面は緩い傾斜地になっていて水はけもよい。排水溝も完備しているので、30年ほど住んでいるが、溢れた雨水が地面を流れるようなこともない。さすがに一流デベロッパーが開発しただけのことはある。

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しかし風害は避けられない。海抜330メートルという、神戸市にしては高地にあるので、普段からは風がよく吹くし、風力もやや強い。風のおかげで、夏はクーラー要らずといわれるほど過ごしやすい。その代わり、台風などが来ると、いろいろと神経を使う。

まずスダレを取り外す。これを忘れるとスダレがぼろぼろになってしまう。庭に放置されているいろんな物も取り片付けて収納庫に入れる。最大の手間は植木類だ。地植のものは、普段から支柱を立てたり、誘引したりして準備はできている。問題は植木鉢だ。

木もの、草もの、花ものなど、数が多い。風で飛ばされたりはしないが、転倒して土がこぼれる。草花などは茎が折れたりもする。で、殆どは屋内に取り込む。縁側に受け皿を置いて、満員電車並に片っ端から並べる。つり鉢なども縁側に疎開する。大きな鉢は玄関内に、履き物と一緒に置く。

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天気予報を見ながらの仕事だが、タイミングが遅れると、雨中、濡れながらということもある。早くやりすぎた後、台風が来なかったりすることもある。台風一過、スダレや植木鉢など、今度は逆の作業が待っている。いつものことながら台風前後は忙しくてうんざりさせられる。

神戸は地形的に恵まれているのか、台風がまともにやってこないことが多い。すぐそばまで来ているのに、肩すかしをして、大したことにならない場合がよくある。台風情報で、来るぞ来るぞと脅かされて、早々と準備をするが、オオカミ少年の寓話みたいに、来なかったりする。

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今回も直撃を覚悟していたが、やや東にずれて、紀伊半島に上陸したようだ。それでも大型だったから、夜中にはヒューヒュー、ゴーゴーと風音が喧しかった。ゴミを捨てに外へ出ると、濡れた道路に落ち葉が一杯、街路樹のトウカエデが一本折れて倒れており、風の強さがうかがわれた。

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2009年10月 6日 (火)

神戸 しあわせの村通信 45 馬事公苑 16

昨日、馬事公苑に行くと、注文しておいた乗馬用品が届いていたので、早速それを使ってレッスンに入った。買ったのは、ヘルメット、スパッツ、チャップス。チャップスではなくてゴム長靴にしたかったのだが、足のサイズに合わせると、長すぎて膝裏に当り、膝が曲げにくい。足が大きい割に下腿が短すぎるということらしい。

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ヘルメットは倶楽部の乗馬教室受講生に、無料で貸し出しているものと同じで、カスコ CASCO-ヤングスター Dynamite の、カラーはブラックチタン、定価 15,750 円。後頭部にダイヤルがあり、頭まわりのサイズを調節できる。頭頂部に通気孔があり、通気性がよい。

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スパッツはベルスター BELSTAR 男性用44黒色で、定価が 12,600 円。素材はポリエステル90%、エラステン10%。右前、右後にはファースナーポケット、うね織りで、共布の膝当てが付いているが、尻当てはない。

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チャップスはアマラ ハーフチャップス、Mサイズ、黒色で定価は 7,350 円。合成皮革なので汚れても水洗いが可能とのこと。 双洋貿易(株)カバロ営業部。装着はしっかりしたファスナーになっていて、倶楽部の乗馬教室受講生に、無料で貸し出しているチャップスよりは少しばかり上等のようだ。

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定価合計は 35,700 円だが、会員割引とかで、1割引の 32,130 円にしていただいた。

気持ち的には、ずーっと続けたいのだが、77才という歳のことを思うと、いつまで頑張れるか未知数だし、始めたばかりで用具の知識もないままに、倶楽部の斡旋だから、当面はこの程度の装備でOKではないか。少しは上達して、用具にもこりたくなり、買い換えということにでもなれば上等だろう。

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2009年10月 5日 (月)

神戸 しあわせの村通信 44 馬事公苑 15

先月25日の神戸 しあわせの村通信 42 馬事公苑 14で書いたように、今日からは、乗馬倶楽部友の会の1年間限定会員。I 先生の 「初心調馬索」 が始まった。Aコース4回終了後、先生の指示でいきなり初心調馬索に飛び級しました、とおっしゃる I さんとペアの受講になった。

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うらやましい屋外レッスン。クリックで画像拡大

終了後に倶楽部のカフェテラス 「カバリョ」 でお茶をしたが、色白の、きれいな可愛いお嬢さんで、学園都市から名谷経由、バスに乗っての通苑。今春卒業して一部上場のM・B社にお勤めとか。今日は代休だったが、普段は土・日曜日しか来られない。そんなわけで、この次は、いつお目にかかれるか判らない。

B・Cコースを省略されただけあって、なかなか上手に乗りこなしておいでだった。Cコースを卒業しているこちらが、甚だしく見劣りする。軽速歩もおできになるようで、このコースもすぐに終了して、次ぎにお進みになるだろう。歳のせいか、運動神経の問題か、致し方ない。

これまでのO先生のレッスンだと、常歩での馬上体操、軽速歩、常歩、軽速歩、常歩、終了というプログラムだった。2回目の軽速歩で、なんとか 「立つ、座る」 のリズムに乗れるようになって、「そー、それでいいんです。できましたね」 とお褒め頂いて終わっていた。

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うらやましい屋外レッスン。クリックで画像拡大

馬は14才のフォルテ。I 先生の場合は、常歩で両鐙を脱いだまま、左手で鞍の後ろをにぎり、右足先をたてがみの左まで持ってくる、という運動を繰り返した。そのあと、やはり常歩で、たてがみの毛を両手で掴み、立ったまま進む、というのを繰り返した。最後にちょっと速歩をして終わった。

乗馬倶楽部先輩のきく さんがコメントの中で (きく さん、無断引用、ごめんなさい)、

 I 先生も、別の感じでおもしろいです。
教え方は1番独特な気がします。

私が今まで教えてもらったときは
「今日は、腕をまわすだけ。はい、まわして、まわして」とか
「今日は、立つだけ。はい、立って、立って」とか
「今日は、立つ座るね。止まりかけても、進みだしても、立つ座る立つ座る、はい、続けて~」とか
レッスン時間みっちり反復練習が多かったです。

とお書きになっておいでだったのを思い出した。O先生とは違った教え方で、おもしろかった。週一回ではとても先へ進めそうもないので、頑張って二回にしようと考えている。仕事もあるので、ちゃんとできるかどうか判らないが、取り敢えず、8日木曜、12日月曜を予約しておいた。木曜日は T 先生なので、雰囲気は変わるかもしれない。

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2009年10月 4日 (日)

小さい秋、見ィ~つけた

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昨日、今日は好天に恵まれて、しあわせの村ウオーキングができた。果樹園では、収穫した後らしく、栗のイガがたくさん落ちていた。子供時代、岡山の田舎に疎開していて、栗拾いや柿もぎは楽しい記憶として残っている。そんないきさつで、栗のイガを見ると、ああ秋なんだ、と感じる。

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モミジバフウの落ち葉が鮮やかな赤色に輝いていたので、シャッターを押して見た。カメラのせいか、技倆のせいか、色の上がりいまいち。

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2009年10月 3日 (土)

鞆の浦、馬籠宿や妻籠宿、景観保護と生活の利便

広島県福山市の鞆 (とも) の浦で、県と市が進める埋め立て・架橋事業をめぐって、反対する住民ら159人が県知事を相手取り、埋め立て免許の交付の差し止めを求めた訴訟を行った。その判決が10月1日、広島地裁であった。計画は鞆の浦の一部を埋め立て、長さ180メートルの橋をかけようとするものだった。

判決は、その景観について、住民の利益にとどまらず 「国民の財産」 と踏み込み、「景観利益は法律上の保護に値する。」 というものだった。景色を守るために公共事業が止められるのは初めてといわれている。

残念ながら鞆の浦には行ったことがなく、どのようにすばらしい景観かは知らない。今年1月、金子・前国土交通相が 「国民の同意を取り付けてほしい」 と認可に慎重な姿勢を示していたぐらいだから、かなり無理な計画だったのかも知れない。

しかしテレビで見ると、狭い道路をトラックが縁石に乗り上げて対向車を交わしていた。道路沿いに住む人や自動車を運転する人にとっては、橋を架けるなり、別な道路を造るなりして欲しいに違いない。景観や自然保護は難しい問題だが、何とか旨く解決して欲しいものだ。

話は跳ぶが、昔、木曽の馬籠宿、妻籠宿に行ったことがある。江戸時代の中山道が見事に保存されていて驚いた。しかもナントカ・ランドのように、建物が建っているだけではなく、観光に生かしながら、昔の面影が残る家々で生活しておられた。ずいぶんと不自由な生活を強いられている。

売店の方におうかがいすると、街道筋にあった電柱を移転し、軒先への電線・電話線も各戸の裏側からの配線に変更した。テレビアンテナや自動販売機から、冷蔵庫、洗濯機、蛍光灯照明に至るまで、街道から見えないように配慮されている。簡単には増改築も許されない、とのこと。

馬籠宿や妻籠宿は景観のすばらしい観光地だが、一生に1回、多くても数回しか訪れない。そのために現地の人たちは、毎日大変な不自由を堪え忍んでいる。若い人たちはその生活に耐えられなくて、都市へと流出し、高齢化、過疎化が進展する。それでも観光地として生活する以上はやむをえないのか。

しあわせの村からは明石海峡大橋がよく見えるが、橋の近くには展望台もあり、今では橋自体が景観の一部になっている。「ルミナス神戸2」 の神戸港クルーズや明石港から出る明石海峡クルーズでも、この大橋が重要なポイントになっている。乗客は橋を横から、下から見て撮影している。

橋のおかげで四国は近畿経済圏に組み込まれ、物流は私たちの生活を潤している。フェリー業界は乗客が減って困っているが、神戸からみて四国は近くなった。徳島に実家のある友人も、おかげで日帰りできるようになりました、といって喜んでいる。琵琶湖大橋についても同じことがいえる。

歴史に 「たら、れば」 は無意味かも知れないが、もしかりに、お金を全くかけないで、明石海峡大橋を撤去できるとしたら、どうだろう。撤去して元の明石海峡に戻して、景観を守るだろうか。それならいっそ、もっと戻して地引き網があった須磨の海岸に戻して欲しい。

「里山を守ろう」 という取り組みも全国にあるが、元々照葉樹林に覆われていた日本列島に、農耕するわれわれの先祖たちが住み着き、照葉樹を切り倒して自然を破壊した結果、里山二次林が生まれた。その後里山は農家の生活を支えてきた。

しかし、電化が進み石油燃料が使われるようになって生活様式が変わり、里山の必要性がなくなった。農業の進化も影響している。放置すれば元の照葉樹林に戻ってしまうのを止めることが、自然保護になるのだろうか。

そもそも人類の歴史は、景観や自然環境を変更し、破壊することで進んできた。地球の生態系を壊し、変えてきた。そのことによって人類は、便利で暮らしやすい生活を築いてきた。環境と暮らし、この二律背反的な命題は、簡単には解決できない難しい問題だ。

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2009年10月 1日 (木)

「私の履歴書」 と、そこそこ人生

日経新聞朝刊の最終ページには 「私の履歴書」 という連載記事がある。一ヶ月間、1日から月末まで、同じ人が毎日書き綴る。9月は三菱商事相談役、槇原稔さんだった。同じ三菱商事で水産部長まで務めた槇原覚の子としてロンドンに生まれ、英米だけで通算35年働き、社長、会長を経て相談役。

毎日読み流してきたので、具体的なことはあまり憶えていないが、夫人喜久子さんの祖父が、三菱財閥の創設者岩崎弥太郎の長男である岩崎久弥という血縁にも恵まれている。この年齢では極めて希なハーバード卒という学歴、優秀な先輩、同僚、後輩。前任社長の諸橋晋六に可愛がられた。

人柄、頭脳、健康に優れ、高学歴とすばらしい血縁のもとで、よく学びよく働き、ここまで上り詰めることができた。苦労も多かったことだろうが、幸運にも恵まれて現在、傘寿を迎え、よき人生だったに違いない。同じサラリーマン卒業生として、うらやましい限りだ。

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彼と似たような境遇で、臥薪嘗胆したけれども、運に見放されて成功できなかったケースは、古今東西少なくない。刻苦勉励しなくても、運がよければ、いつの間にか上昇気流に乗って、あれよあれよという間に功成り名遂げてしまう人もある。人生は様々だ。

ひるがえって我が身のこしかたを総括してみると、そこそこの学歴で、そこそこの会社に採用され、そこそこ勤めあげて定年退職、そこそこの退職金。はじめから比べるのが間違っているような、そこそこ人生。これが普通の庶民人生。

同じ日経の連載小説、高樹のぶ子さんの 「甘苦上海」 今日の欄に、
「死にもの狂いで滝を昇った魚は、さらに必死で泳いでいなくては、ふたたび元の滝壺に落とされる。滝の上に安住な場所などなく、もう一つ上の滝を目指して昇ったとしても、そこでも全力で泳いでいなくてはならない。」 というくだりがあった。

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次々にやってくる滝を、昇って昇って戦ってきた人生ではなさそうだ。それでも一つ二つは滝昇りめいたことをしたかも知れない。後は居心地のよい淵のような場所を見付けて、のんびりと、そこそこに生きてきたような気がする。すくなくとも、「名を竹帛 (チクハク) に垂 (タ) れる」 心配はない。
思えば高校大学時代の同窓生にも、そんな大物はいなかったし、就職してからの交友にも 「竹帛」 めいた人との出会いはなかった。

それでも、ささやかながら家も建てることができたし、息子も大学を卒業して就職した。この歳になっても働ける小さな会社もある。一緒に食事をしたりお酒を飲んだりできる友人、後輩にも恵まれている。彼らは還暦や古希などの節目にはお祝いをしてくれるし、先日の喜寿の祝いには一泊旅行にも連れて行ってくれた。

かえりみれば、ささやかでそこそこながら、身の丈に合った相応の人生だったような気がする。「私の履歴書」 などに一ヶ月間も書き続けられるほど豊富なイベントもなかった。しかし、楽しくて頼りがいのある友人、後輩に恵まれていることだけは人後に落ちない。彼らは貴重な財産だ。

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