ライラックが満開
ライラックが満開になった。ジンチョウゲやキンモクセイの時と同じで、庭に出ると特有の薫りが迎えてくれる。帰宅して駐車場から庭に一歩踏み入れると、ああ、咲いているんだ、と嗅覚を刺激する。香りがよくて香水の原料ともされ、16世紀半ばには、香水としてもてはやされた、とか。
|
| クロアゲハが吸密に来た。写真クリックで、大きな画像になります |
ライラックは、モクセイ科ハシドイ属の落葉樹で、学名は Syringa vulgaris。Syringa (シリンガ) とはギリシャ語の Syrinx (笛、パイプ) が語源で、vulgaris は 「普通の、通常の」 という意味。昔、この枝から笛、パイプを作ったことからきているそうだ。
|
| この写真をクリックすると、大きな画像になります |
和名はムラサキハシドイ (紫丁香花)だが、英名の comon lilac をカナ化したライラックや、仏名の lilas commun 由来でリラとも呼ばれるのが普通。原産地はヨーロッパ南東部からコーカサス、アフガニスタンとくにハンガリー、バルカン半島といわれている。
日本への渡来は、明治23年に米国人宣教師 サラ・クララ・スミス女史が、生まれ故郷のアメリカから持ち込んだ1本が、はじめとか。
|
| この写真をクリックすると、大きな画像になります |
開花時期は4~5月で、紫色または白色などだが、園芸品種では濃い紫など、変わった花色もある。花形は大きな円錐状の花がよく目立ち、花びらはふつう4枚だが、まれに5枚のものもある。
花芽は前年枝の上位の側枝につくので、剪定は花後がよい。頂芽は成長過程で枯死し、両側の側芽が伸びて花序は対生してつくことが多い。
|
| この写真をクリックすると、大きな画像になります |
北海道では、開花期の5~6月頃に寒くなる日があり、そんな寒さを 「リラ冷え」 といい、季語になっている。本州の 「花冷え」 とほぼ同じ意味。これから暑くなろうとしている矢先の一瞬の寒さをいう。
この言葉は、北海道の俳人、榛谷 (はんがい) 美枝子さんが1960 (昭和35) 年に詠まれた句の冒頭に使われている。
リラ冷えや 睡眠剤は まだ効きて
この言葉は、1971 (昭和46) 年に渡辺淳一さんが書いた小説、「リラ冷えの街」 で一気に広まった。今では俳人のみならず、札幌で暮らす人々の日常の言葉として定着しているそうだ。



























最近のコメント