金沢、和倉温泉、能登半島 2
まず、輪島の朝市を目指す。360メートルと長い朝市通りには250軒の露天が並び、買ってくれと、呼び声がかかる。日曜日で催しなどもあって、大混雑。駐車場探しの車で大渋滞。探すのに苦労したあげくに、やっと駐車。集合時刻と場所を決めて、一時解散。
解禁になったばかりのカニをはじめ、とれたての魚介類、むしあわび、もみいか、一夜干しなどの海産物、山芋などの野菜類や輪島塗、能州紬、天然塩などが売られている。値札は付いていなくて、値切り交渉を楽しむようになっている。価格を知らないので、安いのか高いのか見当が付かない。
たまたま当日 (11月15日) はマリンタウン特設会場で、輪島かにまつりを開催しており、かに汁、かに飯、浜茹でかになどを用意、生け簀ではズワイガニを大きさで分けて1匹7千円、5千円、3千円などで販売していた。3千円のしかなければ、それを買っているが、大きな7千円のを見ると迷いが生じる。
輪島市が出身地である永井豪 (きよし) の永井豪記念館もあった。入場料500円、マジンガーZ、デビルマン、ハレンチ学園などで育った世代なら、500円は安いのではないだろうか。喜寿の年代にとっては、関心対象外で、入ろうという気がしない。
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少し早めに出発して禄剛崎灯台へ向かう。途中に白米千枚田、窓岩、、曽々木海岸、ゴジラ岩などを見て、禄剛崎灯台に到着。雨こそ降らなかったが、どんよりとした曇り空で、風が強く波が荒い。そのせいか、海上に虹がかかっていた。ここで少し脱線。
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1964年5月に友人たち5人、車中泊を含めて3泊4日で、能登半島一週旅行をした。大阪23時15分発寝台急行 「つるぎ」 で6時間半かけて金沢着。羽咋 (ハクイ) から北陸鉄道の鉄道路線であった能登線で三明へ。この線は過疎化とモータリゼーションで1972年6月日全線廃止となっている。 後は遊覧船で厳門 (ガンモン) に行き、以後はバスを利用。富来 (トギ) からバスで2時間もかけて曹洞宗大本山総持寺に参詣。予約しておいた精進料理を、尼僧の接待で食べたが、肩がこった。輪島では輪島塗製造元を見学して、曽々木の窓岩ホテル泊。たっぷり飲んで5人分6千円余りだった。 |
この窓岩ホテルを車窓から見ることができた。半世紀以上も前のことだから、立て替えてはいるのだろうが、そんなことは判らない。ただ、「窓岩ホテル」 の看板が、一瞬だが見えた。ここからしばらく車中は、喜寿じじいの昔語りに花が咲いた。その古老話をここでも再現しよう。
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タクシーを利用して重要文化財の上時国家、下時国家まで往復、窓岩から真浦まで歩く間に、大阪、心斎橋にあるデパート 大丸にお勤めのお嬢さん方3人と一緒になり、合流して観光。バスを乗り継ぎながら、半島最北東端の禄剛崎灯台。バス停から20分も歩いてよしが浦温泉着。 この温泉はまだ電気が通じてなくて、油のランプが主照明、移動は懐中電灯、しかしトランジスタテレビがあった。お酒も飲んだが、8人の宿泊代が合計7160円。当時は10本入りピースが50円、20本入りハイライトが80円、コーヒー一杯は70円ぐらいだったから、思えば安い泊まり賃だった。 |
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禄剛崎灯台の土産物店を覗くと、いしるを売っていた。いしる (魚汁) は日本三大魚醤の一つといわれ、奥能登地方に伝わる伝統の調味料。輪島港に水揚げされた新鮮なイワシの頭と内臓に粗塩をまぶし、3年間木樽に漬け込む。スッキリした風味で、グルタミン酸とイノシン酸を多く含み、旨味成分たっぷり、とか。
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しょうゆに湯を注いだだけでは汁にならないが、いしるならだしを使わなくても汁のもとになるうま味を持っている。つまりは魚を原料とした濃い口醤油といえる。煮物、鍋物、刺身醤油として使える。買い損ねていたので、早速ここで調達。その時売店の女性に 「ながも」 も買わされた。
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帰ってからネットで調べてみた。ながもは、文字通り長い藻のことで、正式名称は 「アカモク」、粘りがあるのが特徴の海藻。佐渡ではみそ汁や酢の物、わさび醤油などで食べる。もずくと似ているが、それよりも細く味や歯ざわりが繊細で、のど越しが良い、とある。
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買ったのは干物だが、加熱後冷凍保存品もあるようだ。ぬるぬるシャキシャキした食感ながら、特別の味があるわけではなく、特に味蕾を刺激しない。味よりも食感を楽しむ食品のようだ。わざわざ買いに行ったり、通販などで注文するほどのものではない。失敗だった。
禄剛崎灯台の登り口に2~3軒ある飲食店の中で、一番古びた、壊れそうな建物の店に入って昼食。帰る列車の都合で時間があまり無い。一同揃って、「田舎そば」 を注文。予想通りそばも出し汁も絶品でまことに旨い。だが、具が輪切りの大根、小芋、かぼちゃ一切れ、麩というのには驚いた。
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あとは和倉温泉駅目指して、ひたすら走りに走る。駅前に妙な名前の喫茶店があった。「はいだるい」 という名で、看板の上に寝そべった人物が見える。送迎バスの運転手さんに尋ねるも明快な答えがない。帰宅後にネットで調べると、方言で、動きがのろかったり、物事が思うようにいかなかったりするときなどに使う...とのこと。




































































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