2009年6月23日 (火)

レモンバーム

2007年4月にタキイ種苗の通販で、レモンバームを購入し、植木鉢に植え付けた。葉も収穫できたし、花も咲いてみせてくれたし、万事順調だったのだが、昨年の秋に枯れてしまった。枯れた株を鉢から取り出してみると、鉢一杯に広がった根が根詰まりしていた。露地植にでもしていればよかった。

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がっかりしていると、今年の春になって、鉢を置いていた近くで、こぼれ種が発芽しはじめた。露地植にしておけば、こぼれ種が勝手に芽を吹き、雑草みたいに広がりすぎる、とは聞いていたが、本当だった。やった!という気持ちで、逐次ポリポットに植えてきた。

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自宅用は2~3株もあれば充分だし、また勝手に増えそうだから、残りはご近所さんや会社の同僚にでもお裾分けしよう。世の中万事このように行けば、幸せ人生だが、世間はそれほど甘くない。だが、すくなくともレモンバームはうまくいったわけだ。

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レモンバームはシソ科メリッサ属の多年生ハーブで、学名は Melissa officinalis メリッサ オフィキナリス。学名の Malissa メリッサは、ギリシア語、ラテン語ともに蜜蜂という意味らしく、これが語源になったようだ。ただしギリシャ語もラテン語も知らないので、定かではない。

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原産地は南ヨーロッパ地中海地方で、現在主に、イタリア、ハンガリー、エジプトで栽培されており、この精油の大部分はフランスで生産されてている。開花期は6~8月で、小さな白い花をつけ、それがミツバチをひきつける。

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葉はレモンバームの名の通りレモンの薫りがする。梅雨明け前に収穫をかねて枝を1/3切り戻しておくと立ち枯れの不安が少ない。メリッサ油とレモン油はよく似ているが、レモンバームのほうがレモンに比べてより繊細な感じで、独特の芳香を放つ。

乾燥させた葉はティーに入れる。生の葉は刻んでサラダや各種のソース、ソーセージ、オムレツなどの風味づけにする。ホワイトリカーを使ってハーブ酒を造ることもできるそうだが、面倒だし、好みでもないのでやったことがない。

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メリッサの精油は、刺激作用よりも強壮作用を発揮し、心臓、神経系統・消化器系統および子宮を強壮にする効果があるそうだ。 気分を鎮静させ、心を穏やかにし、抑うつ症を好転させたり、呼吸と脈拍を緩慢にし、血圧を下げ、平滑筋の痙攣を静める力もある、とか。

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2009年6月18日 (木)

ナガミヒナゲシ (長実雛芥子)

5月10日にホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ナズナ その Ⅰでも書いたように、雑草というにはもったいないような、見事にきれいな花を咲かせる草もある。ナガミヒナゲシの可憐な花が、そよそよと吹く風に揺れる風情などもたまらない。

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庭の片隅にキクによく似たロゼット葉を見付けた。たいていは抜いてしまうのだが、どんな花が咲くのだろうと、好奇心で残しておいた。やがて細い花茎がするすると伸びて、赤い花を咲かせた。路傍でよく見かけるナガミヒナゲシだった。

ナガミヒナゲシはケシ科ケシ属一年草で、学名は Papaver dubium L.。和名のナガミヒナゲシ (長実雛芥子) は、蒴果が他のケシ科の植物に比べ細長いことに由来するそうだ。原産地は地中海沿岸から中欧地方で、昭和36年に東京都世田谷区で初めて確認され、日本への帰化が確認された、とか。

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秋から冬、11月頃に発芽し、4月から5月ごろに開花するが、一日花なので、切り花などには不向き。このライフサイクルは、冬が比較的温暖で、降水量が多く、夏は乾燥するという地中海沿岸の気候特性に対応したものといえる。

花は赤色~朱色でよく目立ち、花弁は十字対生4枚、雄しべ多数。中央部のめしべの柱頭は円盤形で4本から8本の筋状、7・8本のものが多いとか。つぼみは頭を深々と下げて開花を待つ。毛が密生する萼に包まれているが、開花するときには萼を脱ぎ捨てる。

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葉は1~2回羽状に深裂し、立った毛がやや密に生え、朝には降りた霜がとけて水玉となる。毛によって霜が葉に直接付くのを防止しているし、水に濡れるのも防いでいる。茎は毛がやや密に生え、高さ10~60センチで直列し、大きい株では上部で分枝する。

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蒴果は長卵形で無毛、ナガミ (長実) ヒナゲシの語源となる。熟すと、子房の上の円盤状のおおいが上に反り、種子が出る隙間ができる。円筒形の子房の上のふたのようなところにある柱頭が放射状に見え、種子が出てくる隙間がおもしろい。

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蒴果を割ってみると、中には小さな種子がたくさんつまっており、「芥子粒ほど小さい」 という言葉が生まれたのも理解できる。それにしても、この種子、どうやって、うちの庭にやって来たのだろう。

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アルカリ性土壌を好むらしく、コンクリートによってアルカリ化した路傍や植え込みなどに大繁殖しているのがよく見られる。非常に繁殖力が強いので、うっかり庭に植えて、種を放置すると、来春は、いちめんのナガミヒナゲシ畑になりかねない。

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2009年6月16日 (火)

神戸 しあわせの村通信 19 北口ゲート

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長田箕谷線から入る。写真クリックで画像拡大

自動車でしあわせの村に入るのは、大きく分けて南北入り口2箇所のどちらかを通る。しあわせの村病院前からは、三の宮貿易センタービル、駒ヶ林、名谷、神鉄西鈴蘭台駅、神鉄谷上駅と神戸駅2系統と、合計7系統のバスが発着しており、このどちらかのゲートを通る。どちらもかなり急な坂道になっている。今日は北入口の話をしよう。

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長田箕谷線のしあわせの村に分岐する信号から入って、バス道をしばらく進むと、遊歩道が左に分かれる。ここから500メートルほどバス道を走ると北入口ゲートに至る。左を採って遊歩道を進むと、距離は少し短くなるが、かなりの勾配になる。下る時は重力のせいで走り出しそうになる。

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坂道が曲がっていて一枚の写真にできない。クリックで写真拡大

赤茶色の変形レンガが敷き詰められ、手入れの行き届いた奇麗な遊歩道だが、この道を下から登るのは、かなりきつく、急ぐとアゴが出そうになる。それでも遠回りはいやなので、ランニングをしている人以外は、たいていこの道を往復するようだ。

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バス道と遊歩道とを分ける斜面には、広い面積、目の覚めるような黄色い花が群生していて、眺望絶佳。風に吹かれて全体が揺れるさまなど、長閑な田園風景と言おうか、眼を細めて眺めると幻想的な雰囲気になる。花の名前は知らないが、一重やら八重やら、こぼれ種が勝手に生えているような感じだ。

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2009年6月12日 (金)

ビヨウヤナギ (美容柳、未央柳) とキンシバイ (金糸梅、ヒペリカム)

6月に入ると、しあわせの村でもビヨウヤナギやキンシバイが一斉に咲き始める。どちらも花つきがよいので、満開時はたいへんに美しく見応えがある。庭に一株ずつ植えてみたいな、と思いつつも、そのままになっている。タキイ種苗の通販カタログにも載っていないようだ。

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ビヨウヤナギ、この写真をクリックすると、大きな画像になります

黄色い大きな花弁が特徴だが、ビヨウヤナギはたくさんある長い雄しべが立ち上がる姿が目を引き、豪華な感じで、ルノワール描くところの豊満美人という感じがする。対するにキンシバイの方は、さしずめ竹久夢二の楚々たる美人ということになろうか。

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ビヨウヤナギ、この写真をクリックすると、大きな画像になります

ビヨウヤナギは、オトギリソウ科オトギリソウ属に分類される1.5メートル程度の半落葉小低木で、学名は Hypericum chinense、Hypericum monogynum。原産地は中国で、日本には徳川時代に渡来し、主に庭園、花壇などに植えられてきた。

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ビヨウヤナギ、この写真をクリックすると、大きな画像になります

花は花径6センチほどの黄色い5花弁があり、キンシバイにも似ているが、雄しべが長く伸びて咲くところに特徴があって区別できる。葉は一対ごとに直角の十字対生する。

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キンシバイ、この写真をクリックすると、大きな画像になります

キンシバイもオトギリソウ科オトギリソウ属の半落葉低木で、学名は Hypericum patulum。原産地も同じく中国で、約200年前、江戸時代に渡来している。ビヨウヤナギのようにオシベは長くないが、たくさんあって5群に分かれている。

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キンシバイ、この写真をクリックすると、大きな画像になります

雄しべが金の糸のように見えるところから金糸梅となづけられたもよう。キンシバイは、ビョウヤナギより花も葉もひとまわり小さい。花はキンシバイがカップ状に咲くのに対して、ビョウヤナギは平開する。キンシバイの葉は一対ごとに少し角度がずれている2列対生だが、枝によって直角に近いものもある。

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少し角度がずれた2列対生 ほぼ直角の2列対生
キンシバイの葉。この写真をクリックすると、大きな画像になります

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直角2列十字対生のビョウヤナギ。写真クリックで画像拡大

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2009年6月 9日 (火)

タイサンボク (泰山木、大山木)

5月末ごろになるとタイサンボクの花が咲き始める。しあわせの村外周遊歩道を歩いていると、独特の甘い薫りに包まれる。見上げると街路樹のタイサンボクが、白くて巨大な花を上向きに付けている。高木なのではしご車にでも乗らないと、残念ながらよく見えない。

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花を下から見上げるだけなので、花に直接鼻を近づけて、濃密な香りを味わってみたいものだが、こればっかりはむつかしい。花も開いた正面を見たい。しかし、タイサンボクに登るわけにはいかないし、せめて脚立でもあればな~と、いつもと思っている。

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タイサンボクはモクレン科モクレン属の常緑高木で、学名は Magnolia grandiflora。Magnolia 、18世紀フランスの植物学教授 Magnol の名前にちなんだもので、grandiflora は大きな花を意味するそうだ。

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北米中南部、フロリダ半島を中心にしたメキシコ湾沿岸の暑い地方が原産地で、明治初期、1873年に渡来したとか。葉は長さが20センチ前後で、表面には光沢があり、裏面は毛が密生しており金色に見える。花の終わったあとの子房 (雌しべの付け根) がそのままふくらんできた形の実になる。

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2009年5月28日 (木)

ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ナズナ その Ⅲ

「あいつの通った後はぺんぺん草も生えない」 と、最近はあまり聞かない。荒廃した場所でも育つようなナズナでさえも、生えなくなる。底引き網で海底の生き物を根こそぎ浚っていくようなものだろう。こんな漁法を続けていると、海洋資源は枯渇するに違いない。

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岡山県の片田舎に疎開していた頃、「あれじゃあ、そのうち屋根にぺんぺん草が生える」 というのを聞いたことがある。当時の屋根は藁葺きだったので、貧乏して、家の手入れもままならなくなると、屋根にナズナが生える。

ナズナは荒廃したような土壌であっても、生育できるほど旺盛な生命力を持っている。だからナズナは荒れ果てた様子を指すのに使われた。愛らしい花を咲かせるのに、こんな風に使われるとは、思えば気の毒な雑草だ。

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ナズナはアブラナ科ナズナ属の越年一年草で、学名は Capsella bursa-pastoris Medicus。学名の Capsella (カプセラ) はナズナ属を指し、ラテン語の 「小箱 」が語源。bursa-pastoris は、実の形が羊飼いの財布を思わせるからとか。だから英名は Shepherd's purse 羊飼いの財布。

和名のナズナは 「撫菜」 (なでな) から変化した。また、夏に枯れて無くなることから 「夏無 (なつな) 」 が変化したともいわれる。別名はペンペングサ。果実の形が三味線のバチに似ており、三味線を弾く擬音語がペンペンであることからという。

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ムギ栽培の伝来と共に日本に渡来した史前帰化植物と考えられ、北海道から沖縄まで全国に分布している。それで、「せり なづな ごぎょう はくべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞななくさ」 と、春の七草にかぞえられ、七草粥の摘菜とされている。

花はサイズが15~35ミリで、花弁は4枚、白色、柄のある小花を十字状に多数つける。長いおしべ4本とめしべ1本。次々に花を咲かせる無限花序で、下の方は果実が形成されているが、先端部では次々とつぼみを形成し、3~6月に開花する。

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夏~秋に結実して枯れ、秋に発芽してロゼット葉で越冬する。花を咲かせる頃になると長被針形の葉を付ける。根は主根性で深く地中に入る。茎は直立、分枝し、茎毛がまばらに生える。

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果実は偏平三角形で、果長6~7ミリ、中の種子は卵倒形で1果に20~25個を含む。特徴のある軍配型で、次第にふくらんで二室に割れて種子を散布する。よく稔った花茎を取り、果実を注意深く下向きに引っ張って茎と果柄を少し剥がし、でんでん太鼓を鳴らすように振るとシャラシャラと音がする。

西洋では羊飼いの財布だそうだが、そんなものは見たこともない。逆にナズナの種を見て、ああ、昔ヨーロッパでは羊飼いが、こんな変な形の財布を持っていたんだ、などと納得することになる。妙なあんばいだが、いかんとも致しがたい。

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2009年5月13日 (水)

ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ナズナ その Ⅱ

ヒメオドリコソウ (姫踊子草) はホトケノザと同じくシソ科オドリコソウ属の一年草で、学名は Lamium purpureum。学名の Lamium (ラミウム) は、ギリシャ語の 「 laipos (のど)」 が語源で、葉の筒が長くてのど状に見えることに由来する、とか。purpureum は 「紫色の」 という意味。

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ヨーロッパ原産で、日本へは明治時代中期に帰化し、主に本州を中心に分布する。中国・朝鮮半島から日本に分布する多年生のオドリコソウ (踊り子草、学名:L. album var. barbatum ) と同属だが、背丈や葉、花の大きさとも半分以下で小さいため 「姫」 の名を冠して呼ばれる。

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いずれも花序が環状に並ぶ様子を、踊り子が並んで踊るさまに例えて名づけられた。

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花は明るい赤紫色の唇形で、上部の葉の脇から外側に向かって密に付き、上から見ると放射状に並ぶ。上唇の背に粗毛があり、筒部上部の前側が著しく膨らむ。温暖な地域では年間を通じて開花し、他の花が少ない時期にはミツバチにとっては重要な蜜の供給源となる。開放花と閉鎖花をつくる。

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種子は、ホトケノザと同じく白いエライオソームがついているので、アリがこの実を巣に運ぶが、エライオソームだけ食べて、種子の部分はそのまま巣の外に出されるらしく、条件が合えばそこで種子が発芽することになる。

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2009年5月10日 (日)

ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ナズナ その Ⅰ

雑草は年中生えているが、とりわけ春は忙しい。一斉に芽吹き、すくすくと伸びて、あれよあれよという間に花を咲かせる。毎年雑草抜きをしていて、花など咲かせてはいないのだから、庭に種など落ちているはずはないのだが、風が運んでくるのか、鳥が落としていくのか、必ず生えてくる。

その中には、憎しと思うのもあれば、可愛いと感じるのもいる。ホトケノザ (仏の座)、ヒメオドリコソウ (姫踊子草)、ナズナなどは、それなりに愛らしく、ついつい花を咲かせてしまう。おそらく専門家が観賞用に品種改良の努力をしておられることだろう。

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ホトケノザはシソ科オドリコソウ属に分類される一年草あるいは越年草で、学名は Lamium amplexicaule、別名をサンガイグサ (三階草) という。学名の Lamium (ラミウム) は、ギリシャ語の 「 laipos (のど)」 が語源で、葉の筒が長くてのど状に見えることに由来する、とか。amplexicaule は 「抱茎の」 という意味らしい。

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和名のホトケノザは、花の下にある葉柄の無い葉が茎を丸くとりかこんでいる様子が蓮台座 (仏の座) に似ているところからついた。また、別名のサンガイグサ (三階草) も、花が数段につくことによる。

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なお、「せり なづな ごぎょう はくべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞななくさ」 という春の七草に出てくるほとけのざは、これではなく、キク科のコオニタビラコ (小鬼田平子、学名:Lapsana apogonoides ) を指すので紛らわしい。

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茎の断面が四角いことや、花の形などが、シソ科らしい特徴を漂わせている。花はフサフサの帽子を被り、長い筒状になっている。筒の先は、唇形花冠。筒状の花が咲き終わったあと、「閉鎖花」 をつける。

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種子には、エライオソームという粒子がくっついている。これはアリにとって魅力的なものらしく、アリは巣へ種子を運ぶ。アリはエライオソームだけ食べ、種子は近くに捨ててしまう。その結果、ホトケノザの種子は、広く散布されることになる。

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2009年5月 1日 (金)

ライラックが満開

ライラックが満開になった。ジンチョウゲやキンモクセイの時と同じで、庭に出ると特有の薫りが迎えてくれる。帰宅して駐車場から庭に一歩踏み入れると、ああ、咲いているんだ、と嗅覚を刺激する。香りがよくて香水の原料ともされ、16世紀半ばには、香水としてもてはやされた、とか。

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クロアゲハが吸密に来た。写真クリックで、大きな画像になります

ライラックは、モクセイ科ハシドイ属の落葉樹で、学名は Syringa vulgaris。Syringa (シリンガ) とはギリシャ語の Syrinx (笛、パイプ) が語源で、vulgaris は 「普通の、通常の」 という意味。昔、この枝から笛、パイプを作ったことからきているそうだ。

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和名はムラサキハシドイ (紫丁香花)だが、英名の comon lilac をカナ化したライラックや、仏名の lilas commun 由来でリラとも呼ばれるのが普通。原産地はヨーロッパ南東部からコーカサス、アフガニスタンとくにハンガリー、バルカン半島といわれている。

日本への渡来は、明治23年に米国人宣教師 サラ・クララ・スミス女史が、生まれ故郷のアメリカから持ち込んだ1本が、はじめとか。

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開花時期は4~5月で、紫色または白色などだが、園芸品種では濃い紫など、変わった花色もある。花形は大きな円錐状の花がよく目立ち、花びらはふつう4枚だが、まれに5枚のものもある。

花芽は前年枝の上位の側枝につくので、剪定は花後がよい。頂芽は成長過程で枯死し、両側の側芽が伸びて花序は対生してつくことが多い。

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北海道では、開花期の5~6月頃に寒くなる日があり、そんな寒さを 「リラ冷え」 といい、季語になっている。本州の 「花冷え」 とほぼ同じ意味。これから暑くなろうとしている矢先の一瞬の寒さをいう。

この言葉は、北海道の俳人、榛谷 (はんがい) 美枝子さんが1960 (昭和35) 年に詠まれた句の冒頭に使われている。

リラ冷えや 睡眠剤は まだ効きて

この言葉は、1971 (昭和46) 年に渡辺淳一さんが書いた小説、「リラ冷えの街」 で一気に広まった。今では俳人のみならず、札幌で暮らす人々の日常の言葉として定着しているそうだ。

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2009年4月28日 (火)

神戸 しあわせの村通信 17 サトザクラ

一昨日の強風雨は花盗人か、庭のチューリップもすっかり花を落としてしまった。しかし、ライラックやヤマブキ、シャガ、オダマキ、ミヤコワスレなどは、平気で咲いている。他のサクラは散ってしまっても、サトザクラだけは、悪天候が嘘だったみたいな顔をしてしぶとく咲いている。

しあわせの村に咲くサクラの締めはサトザクラになる。ソメイヨシノ、オオシマザクラから始まり、ベニシダレとほぼ同時に開花して、自慢の長い花期があり、葉の新芽が展開しても、まだ咲き続けている。濃いピンクの豪華な八重咲きで、ややしつこさを感じさせる。パット散るソメイヨシノの方が日本人向きか。

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サトザクラ (里桜) はバラ科サクラ属で、学名は Prunus lannesiana ( cv. *** )。Prunus はスモモの古ラテン語で、Lannesiana ラネスは人名。園芸品種のうち、現存しているものは少なくとも300品種以上といわれている。しあわせの村に咲くサトザクラも品種名までは判らない。

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山桜に対し、人が里で交配による改造したり、変異によって生まれた園芸品種の総称で、オオシマザクラやヤマザクラ、エドヒガン、カスミザクラ、マメザクラなどを元に作り出したと見られる一連の品種。

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しあわせの村にあるサトザクラと同じ品種のものが、神戸市内の各地に街路樹として植えられている。街路樹を管轄する神戸市の公園局が、大量生産されたものを一括購入したものか。赤茶色い葉でピンクの花が目立たなくなり、逆に薄汚くなっても咲き続けている。

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2009年4月26日 (日)

神戸 しあわせの村通信 16 ベニシダレ

しあわせの村にある日本庭園のほぼ中央、池を望んでベニシダレ (紅枝垂桜) が咲く。かなりの古木で、大きく見事だ。開花期には、たくさんの人が花をバックに写真を撮る。

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池の対岸から眺めると、水に映る姿がすばらしい。その写真は、4月14日の神戸 しあわせの村通信 14 サクラに載せた。

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ベニシダレはバラ科サクラ属の落葉小高木で、学名は Cerasus spachiana 'Pendula Rosea'。日本、中国が原産地で、花弁枚数は5枚だが、ここのサクラは八重咲き種。

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エドヒガンというサクラの枝が垂れる性質を持ち、花の色は濃い紅紫色。名前の由来は紅色の花を咲かせるシダレザクラということで、安直というか、工夫がないというか、ともかく名は体を表す判りやすい命名になっている。

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モミジにもベニシダレ (紅枝垂れモミジ) というのがあるけれども、まさか間違うことはないだろう。

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2009年4月25日 (土)

神戸 しあわせの村通信 15 バスとホウキハナモモ

しあわせの村では、リハビリテーション病院の横にバスのターミナルがある。神戸市の東西南北に向けて、4系統のバス始発になっており、150系統バスの通過地でもあり、合計5ヵ系統のバスが発着している。

系統起点主要経過地終点
66 貿易
センター前
三宮(阪神前)-(山麓バイパス)
-ひよどり台
しあわせの村
120 名谷駅前 落合団地前-ひよどり台 しあわせの村
123 神戸駅前 新開地-湊川公園-菊水町10-ひよどり台 しあわせの村
158 谷上駅 西鈴蘭台駅前-星和台 しあわせの村

150  神戸駅前 新開地-湊川公園-菊水町10-ひよどり台
-しあわせの村
西鈴蘭台駅前

このバスターミナルの前、歩道の街路樹に赤い花を咲かせた珍しい樹が並んでいる。側に寄ってみると、ホウキハナモモと書いてある。短い花期以外だと、気付かずに通り過ぎてしまう。

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図鑑で調べてみると、ホウキハナモモはバラ科サクラ属の落葉樹で、学名は Prunus persica。花弁数20~30枚の八重咲きで、花色は紅色、桃色、白色、淡桃色などあり、花径は約4センチ、開花時期は4月上旬から中旬とか。

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観賞用のハナモモで、ホウキ状に枝を伸ばす品種をホウキハナモモと呼ぶそうだ。普通のハナモモは、枝が広がってしまい、限られた空間に植えるのに限界があるので、切り枝が中心で、庭木や緑化木としての利用は多くない。

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そこで、枝が広がらないで、鑑賞性の高いホウキ性樹型品種の育成を目標として、品種改良が行われた。ホウキ状になるのは、頂芽優勢が弱いからで、頂芽優勢が強いと側枝は主幹と一定の角度を保って伸び、ホウキ状にはならない。

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頂芽優勢が弱いと、頂芽より少し下の葉腋にある芽がふいて来て頂芽となり、本来の頂芽はそのまま枯れてしまう。だから、上に向かった短い枝が沢山できる。
それから、このハナモモは八重なのに、全部の雄蕊が花弁化しないで、かなりの雄蕊がそのまま残っている。しかし、結実するかどうかは定かでない。

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2009年4月23日 (木)

昔のトマト

半世紀以上も昔の、子供時代のこと。当時、トマトは果肉中央の、種の周りを覆っているズルズルしたところ、つまりゼリー状の、ドローっとした種子の部分が今より大きかった。だから、輪切りにすると、この部分が壊れて、皿に並べにくかったし、サンドイッチにしようとしても、流れ出ていた。

ところが、この部分が好きで、醤油をかけ、熱いご飯の上に載せて食べたものだ。しかし、今はどのトマトも、この種子の部分が小さくなり、周囲の比較的硬い果肉部分が大きくなっている。ドローっとした種子の部分がほとんどない。

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これは外食産業の要望によって、このように品種改良が進んだから、という説明を、どこかで聞いたような記憶がある。品種改良が進む前の、昔のトマトが食べたい。昔の品種は、もう手に入らないのだろうか。で、昨年夏、いつも通販でお世話になっているタキイ種苗にメールで尋ねてみた。

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すると、

ご要望の近い品種で、大型福寿があります。通常苗屋さんでは、苗の取り扱いが有りませんので、種子を購入されて苗屋さんに依頼されてはいかがでしょうか?

ご連絡致しました、大型福寿の種子は本年11月頃に発行致します。花と野菜ガイドに品種を掲載致します。種子のみで、苗は取扱いません。

と、ご丁寧に教えてくださった。

トマト、キュウリ、ナスなどは、種から育てるのが難しい上に、2~3株ずつでことたりるので、いつも近所の園芸店から苗を買って育てている。特に海抜3百メートル余の山間部では、昼夜の温度差が大きく、発芽適温を見定めるのがむつかしい。

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しかし今回は播種に挑戦することにした。まったく自信はないが、4月11日に種を播いてみた。それが、数日暖かい日が続いたせいか、19日には一斉に発芽した。発芽直後の苗は株元が腐ったりして管理に手間がかかるが、何とか立派な苗に育て上げて、賞味してみたいものだ。

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2009年4月17日 (金)

ヒヤシンス

以前に買った水栽培のヒヤシンスだが、花が終わったので、葉を付けたままの球根を庭に植えておいた。2006年のことだったが、充分に球根を肥培できるかどうか、自信はなかった。それが翌春には立派な花芽が出てきて、甘い香りとともに、見事に花を付けて咲きだした。今年は株数も増えたようだ。

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ヒヤシンスはユリ科ヒヤシンス属に分類され、学名は Hyacinthus orientalis ヒヤキントゥス オリエンタリス。ギリシャ地方、地中海東部沿岸からイラン、トルクメニスタン付近が原産で、16世紀にヨーロッパへ渡り、日本には1863年にフランスからチューリップとともに渡来した。

学名の orientalis は東方の、東部のという意味で、Hyacinthus (ヒヤシンサス) は、ギリシャ神話の美少年 「ヒュアキントス」 からきている。

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週刊朝日百科-世界の植物NO.110-P10-37、1996.6.6朝日新聞社刊によると、ヒュアキントゥスが太陽神アポロンに円盤投げを教えてもらっていた時、西風の神ゼピュロスがこれをねたみ、アポロンが投げた円盤を風でヒュアキントゥスの頭に打ち付けて殺してしまった。この時流れた血の中から咲きだしたのがヒアシンスだった。

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ヒヤシンスは、園芸品種としてよく栽培されている花の美しいダッチヒヤシンスと、水栽培によく利用されるローマン系ヒヤシンスとがある。
ダッチ系ヒヤシンスは地中海北東部の原産で、一本の茎に付く花の数は少ないが、ひとつの球根から数本の花茎がでて、球根は自然分球しやすくよく増える。
ローマン系ヒヤシンスは一本の茎にたくさんの花が付いてボリュームがあり豪華だが、球根は自然に分球しにくく増えにくい。

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2009年4月14日 (火)

神戸 しあわせの村通信 14 サクラ

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ここ数日、暑い日が続いている。一昨日12日は、朝の涼しい間にと、9時に家を出たが、直射日光がきつくて、やはり暑かった。昨日の13日は8時に家を出て歩いた。朝風がひんやりとして心地よかった。翌日が雨との予報で、薄雲が少しかかっていたがそれでも日差しは暑い。

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サクラも少々散り気味、今日の雨で花見もオシマイだろう。で、最後のサクラを風景写真風に3枚。花はやはり水辺が生えるようだ。

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ツバキが満開で見事だった。落ちた花がツバキの周りに同心円を作っていて、なかなかの眺めだった。自宅にもツバキを植えているが、こちらはなぜか、さっぱり咲かない。たまに咲いても、ほんの数輪、情けない。

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2009年4月11日 (土)

しあわせの村通信 13

前回はコブシのことを書いたが、しあわせの村は今が花盛りだ。ハクモクレンはもう終わりかけ。4月4日の土曜日は曇りと雨、翌日曜日は寒い曇天だったが、花見客はかなり来ていた。6日の月曜日は終日の雲一つない快晴で、ソメイヨシノが満開のお花見日和だった。

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終わりかけたハクモクレン、クリックで写真拡大

しかし、子供たちの春休みは終わったようだし、勤め人も花見どころではないから、小さな子供連れの母親たちと、お爺ちゃんお婆ちゃんたちがシートを敷いての花見になっていた。9日 (木) から日本庭園は閉館時刻を延長して、ライトアップをしている。しかし、自宅で晩酌する方が大事なので、行かない。

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果樹園ではスモモが満開で、華やかな眺めだったが、サクラに客を奪われてか、見物客も少なく、お気の毒だった。スモモの方は、別に、人間様に見てもらわなくても、虫媒花だから、交配を助けてくれる昆虫さえ集まってくれれば、文句はないはずだが、それにしてもいささか淋しい。

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スモモ、この写真をクリックすると、大きな画像になります

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スモモ、この写真をクリックすると、大きな画像になります

街路樹となっているカリンも新葉が展開して、赤い花芽が顔を覗かせてきた。秋には果実がたわわに成って、「カリンの実は取らないで下さい」 という立て札が並ぶ。村の職員が収穫して、売店で売ってくれる。3個百円だったか、どうだったか、買ったこともないし、定かでない。

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カリン、この写真をクリックすると、大きな画像になります

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もう一つ、菜の花が満開だった。菜の花をみるといつも山形大学を思い出す。2006 年 1月 1 日の山形大学のお弁当で書いたが、学生寮の朝食で、この季節になると朝食のみそ汁に菜の花が浮いていた。

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朝起きるのが遅いせいかみそ汁の具はたいていなくなっていたが、菜の花だけは残っていた。ご飯は一杯に盛られた丼が食卓に並んでいたが、みそ汁は大きな鉄鍋に入って火にかけられていた。熱いみそ汁を冷えたご飯にかけて食べたりもしたもんだ。

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2009年4月 8日 (水)

コブシ(辛夷)

前回に、コブシがしあわせの村に咲いてる、と書いたので、コブシ (辛夷) を紹介したい。学名は、Magnolia kobus DC で、モクレン科モクレン属に分類される、日本原産の落葉高木。ヨーロッパには1804年に紹介された。

Magnolia (マグノリア) は、18世紀のフランス、モンペリエの植物学教授 Magnol の名前にちなむ。Kobus は和名のコブシ由来だが、果実が集合果で、にぎりこぶし状のデコボコがあるから。

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開花時期は3月から5月、白花を枝先に1個頂生する。芳香があり、直径6~10センチ、がく片は3個で小さく、花弁は6個で基部は桃色を帯びる。花びらの幅は狭く、葉に先立って、ハタキの先のように花弁がバラバラに全開する。花の下に小さい葉を一枚つけるのが、目立った特徴。

つぼみを摘み取り乾燥させたものを 「辛夷 (しんい)」 といい、生薬の一つに数えられる。風邪による頭痛や鼻づまりなどに効くとか。

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葉は大きくて卵形。先の方が広くて、卵をさかさまにしたような形なので、図鑑には広倒卵形と書いてある。ふちにギザギザはなく、葉先がとがる。夏の盛りになると、しっかりと厚くて、6~13センチ大になる。

果実は袋果が集まった集合果で、にぎりこぶし状のデコボコがある。こぶのある不規則な長楕円形をし、長さは5~10センチ。夏の間、若い実にはほんのり赤みがさしていて、なかなか美しい。

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秋に実ると、さやが割れて真っ赤な実が顔を出す。この実には一つ一つ糸が付いていて、ゆらゆら揺れて、鳥を誘ったりするらしい。実の中の種は、チョコレート色でハートの形をしている。木の下に落ちている種は、鳥達が器用にくちばしで皮をむいて食べた後。

コブシはハクモクレンとよく似ている。以下に識別する方法をまとめた。


コブシハクモクレン
全体の花姿枝いっぱいに乱れ咲く上を向いてきちんと並んでいる
花芽の付き方枝の向きに逆らわず、
横向きも下向きもある
全部、首をもちあげて、
上を向いている
花の下に一枚の葉がありなし
花弁の数6個6個、がく片と併せて9個
に見える
がく片3個、小さい3個、花弁ぐらいの大きさ
満開の花ハタキの先のよう
にバラバラに全開
開ききらない
コブシとハクモクレンとの違い

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2009年4月 6日 (月)

「山菜おこわと赤飯との詰め合わせ」 続編

日増しに暖かくなり、まだ朝夕は寒いが、日中に日向へ出ると、汗ばみそうな陽気になってきた。しあわせの村ではコブシが満開になっている。サクラも咲き始め、家族連れがめっきり増えたようだ。気の早い花見客が、三分咲きくらいのサクラの木の下で、ゴザならぬシートをひろげていた。

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3月20日のしあわせの村通信 12 朝市とトリムで書いた 「山菜おこわと赤飯との詰め合わせ」 だが、同じ場所で農家の方とは違って、業者っぽい女性が同じ詰め合わせを売っていた。聞いてみると、農家ではなくて、舞子の店から炊きたてを持ってきました、とのこと。

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ものは試しと買って帰って食べてみると旨い。家族の評判もよい。山菜もよく判らないが、いろいろ入っている。前回とは大違いだった。これならまた買ってもいいなと思う。好みの問題かも知れないが、どうやら、プロとアマとの違いのような気がする。

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農家の売店はなぜか大混雑で、ロープを張って、整理券を配って、整理券のない方はロープ内に入らないでくださ~いと、強気の商売をしていた。比較的朝早かったせいか、常連客で一杯らしい。朝はいつもこんな具合だとか。

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2009年4月 1日 (水)

トキワハゼとムラサキサギゴケ

庭に咲く可愛い雑草にトキワハゼがある。トキワハゼ (常盤はぜ) はゴマノハグサ科サギゴケ属の1年草で、学名は Mazus pumilus。日本全国北海道から九州まで、朝鮮半島、中国、東南アジア、インドと広範囲に分布している。

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トキワハゼ トキワハゼ、花に毛が
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和名の 「常磐」 は、花がほぼ一年中見られ、いつでも葉があることからで、「はぜ」 は、果実が爆 (は) ぜることが由来とか。小さな花だが、よく見ると、舌をべろっと出したみたいなユニークな姿で、なかなか愛嬌がある。

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トキワハゼ、この写真をクリックすると、大きな画像になります

トキワハゼによく似た雑草にムラサキサギゴケというのがある。こちらもゴマノハグサ科サギゴケ属だが、多年草で、学名は Mazus miquelii、または Mazus miquelii form. albiflorus。Mazus とはギリシャ語の 「mazos (乳頭突起)」 が語源で、花弁下部の突起に由来するとのこと。

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トキワハゼ、目立たない上唇2裂。写真クリックで、拡大

miquelii は オランダの植物分類学者 「ミケル」 さんに由来し、albiflorus は 「白色の」 ということらしい。ヨーロッパ原産で、4月から6月頃に咲く。識別する際の特徴は、花が終わる頃より基部から長くはう匍匐茎で広がることと、花びらの先端の切れ込みが深いこと。

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トキワハゼ、茎に毛が生えている。写真クリックで、画像拡大

両者の違い下表に示しておく。

状態トキワハゼムラサキサギゴケ
性質 一年草 多年草

毛がある 毛がない
走出枝 なし 花が終わる頃より基部から
長くはう匍匐茎で広がる
葉形 先はまるくさじ形で、縁
に数個の鈍きょ歯あり
根元に集中倒卵状楕円形。
根生葉は丸く、葉縁には
粗い鋸歯あり
対生・互生 根元は大きく対生し、上
部は小さくなって互生
送出枝は対生
開花 一年中 春から初夏
花の大きさ 5-12ミリ 15-20ミリ
薄い淡紅紫色 紫(たまに白)
5裂し長さ5-8ミリ 5中裂
花冠 2唇形で長さ1-1.2ミリ、基
部に黄色と褐色の2本の畝
があって毛が生えている
中央の2列の盛り上がった
黄褐色の斑紋部分に
毛が生えている
上唇 2裂で浅く裂けて、割れ目
が目立たない
深裂するが、裂け目の角度
が浅くわかりにくいことあり。
ウサギの耳のよう
下唇 大きく3裂して開出
柱頭 2裂して裂片はまるく、さわると閉じる
雄しべ 4本のうち2本が長い 長い2本
さく果 ほぼ球形、長さ3-4ミリ 約4ミリでやや球形
適地 乾いたところ やや湿り気のある
日当りのよいところ
トキワハゼとムラサキサギゴケとの相違点

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2009年3月 6日 (金)

しあわせの村通信 10 ウメ

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2月25日のしあわせの村通信 9 靴を買ったで、紅梅と白梅とを載せた。しかし、後で判ったことだが、白梅は2種類が植えられていた。

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同じ白梅で、花弁はどちらも白色なのだが、雄しべのつけね辺りと、裏のガクとが、赤いものと、緑色のものとがある。離れてみた場合、前者は木全体がサクラのように、ピンク色に見え、後者は薄い緑がかった白色に見える。

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ウメは渡来してからの歴史も古く、品種改良が進んでいる。ムツカシイ品種名が付いているのだろうから、ガクが赤か緑かなどという幼稚な識別では、役に立たないだろう。しかし、われわれ一般の鑑賞者には、これで充分ではなかろうか。

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2009年2月 7日 (土)

冬来たりなば春遠からじ

誰の詩だったか、誰の翻訳だったか、冬来たりなば春遠からじ、という。節分の豆まきも終わり、まさに春立ちぬ、となった。とはいえ、暑さ寒さも彼岸まで、だから、もう一ヶ月ほどは寒さが続く。いつも3月初旬には季節はずれの、ささやかな積雪があるのだが、今年はどうだろう。

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我が家の春はオウバイと、ほのかに薫る庭植の水仙からやって来る。オウバイは鉢植えにしているのだけが、先に開花する。なぜか庭植はまだ咲かない。この鉢植えは庭植を挿し木して作ったものだから、同じDNAのはずだが、不可思議千万。

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冬至を過ぎてからは、昼間の時間が長くなっているし、太陽の位置も少し高くなった。花月やクジャクサボテン、アロエ、ハイビスカスなど、寒さに弱い鉢類は、縁側に疎開させているが、日が高くなると、軒先の影になって、日当たりも悪くなる。庭に出せるのも後しばらくの辛抱だ。

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庭の常連はスズメだが、モチノキの実を食べにやってくるヒヨドリも準常連といえる。先日から咲き始めたサザンカの密か花粉かを食べに、この時期、いつもメジロが来てくれる。柿の実を枝に縛り付けておいても、メジロが食べに来る。

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先日は珍しいことに、エナガが一匹、葉の落ちたハナカイドウの枝にとまった。カメラを準備している間に、すーっと飛び去った。普段は群生しているとのことなのに、一匹だけだったから見間違いかも知れない。しあわせの村に、よく見かける鳥としての紹介看板があったので写真を貼付しておく。

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2008年12月30日 (火)

シンテッポウユリ

8月31日に書いたタカサゴユリとシンテッポウユリとの続きになる。当家のシンテッポウユリの花が終わってしまった後も、そう思って辺りのグリーンベルトを見回すと、あちらに1株、こちらに1株と、同じ白い百合が咲いていた。庭に咲いたアジサイの間にもひょろっと1株生えている。こちらは多分、来夏に開花するだろう。

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8月27日 9月5日
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みんな空中散布された種子が発芽したもののようだ。成長も速いが、繁殖力がやたらと旺盛なようだ。少子高齢化の時代に羨ましい限りといえる。しかし、人間と違って、病院や薬の無い野生生物の世界では、これぐらいの繁殖力がなければ、絶滅危惧種としてレッドデータブックに載ってしまうのだろう。

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9月26日 10月22日
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シンテッポウユリはテッポウユリとタカサゴユリとの交配種だが、出荷用に栽培しておいでの農家もある。神戸市だと北区淡河 (オウゴ) 町は県内最大の産地で、全国の市場に出荷し、高級ブランドとして定着している。花が上向きに咲く 「ミスオーゴ」、直径約20センチと、大輪の花を付ける 「プリンセスオーゴ」 などがある。

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12月27日。この写真をクリックすると、大きな画像になります

しかし、そのシンテッポウユリとタカサゴユリやテッポウユリとの自然交雑種があるし、シンテッポウユリ同士の交雑種もあるので、品種の特定は難しそうだ。この辺りに生えているシンテッポウユリは花径も小さく、やや下向きに咲いているが、薫りだけは一人前のユリといえる。

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12月28日。この写真をクリックすると、大きな画像になります

自家受粉か他家受粉か定かでないが、咲いた花は全部が受粉したようで、結実している。凄い繁殖力で、びっくりさせられた。種子の入った鞘を見てみると、網目が見える。この網目に息を吹きかけると、中の種子が風圧を受けて飛び出した。風の強い日は、こうして飛び出して、風に乗って散布されるのだろう。

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2008年12月 1日 (月)

ミセバヤ その2

11月9日のミセバヤで、「ミセバヤ」 とは古語で、「見せたい」 を意味する、と書いた。「見せばや」 ですぐに思い出すのは、

小倉百人一首第90番 殷富門院大輔 (いんぷもんいん の たいふ ) の

見せばやな 雄島 (おじま) のあまの袖だにも 濡れにぞ濡れし 色はかわらず

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だろう。意味は、

(涙で色が変わってしまった) 私の袖を、つれないあなたに見て欲しい。毎日、波しぶきに濡れている、松島の雄島の漁夫の袖でさえも、少しも色が変わらないのに。

と思っている。なお、作者の殷富門院大輔は、従五位下 藤原信成の娘で、後白河天皇の第一皇女の殷富門院亮子 (式子内親王の姉) に仕えた女官。鎌倉初期の優れた女流歌人で、定家とも親しかったとか。

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しかし戦中っ子だった私は、愛国百人一首第72番、加納諸平の

君がため 花と散りにし ますらをに 見せばやと思ふ 御代の春かな

の方がなじみ深いし、この歌を思い出すと、今でも胸が締め付けられるように感じる。私は中学1年の夏休みに敗戦を経験したので、戦場に行かなくても済んだが、もう少し早く生まれていたら、この歌の 「花と散りにしますらを」 になっていたかも知れない。

事実、学徒動員や志願で多くの若い命が 「花と散」 っていった。その人たちの清純な死の上に、今の繁栄があり、平和がある。このことを決して忘れてはいけない。

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2008年11月26日 (水)

落ち葉清掃日

昨日は落ち葉清掃日だった。神戸市から、道路清掃車が巡回しますので、歩道などの落ち葉を、車道に掃き出しておいて下さい、との通知があった。各家庭では朝早くから、一斉に箒を持ち出して、歩道やグリーンベルトだけでなく、溝の中にたまった落ち葉まで、掬いだして車道にばらまいた。

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一昨日の雨で落ち葉は濡れており、掃きにくかったが、そんなことは言っておられない。昨朝は幸い風もなく、好天に恵まれたので、みんなが頑張った。やがて清掃車がやって来て、すっかりきれいにしてくれた。といっても、まだまだ葉は落ちるので、ほんの一時のことだが、それでも気持ちがよい。

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我が家の周辺はトウカエデだが、少し離れるとイチョウ並木になっている。日を浴びたイチョウの落ち葉は、とても素晴らしい眺めだし、はらはらと風に舞って落ちてくる葉も風情があって好ましい。だが、落ち葉掃きが大変だという住民の要望で、先日から早々と剪定を始めている。残念だが致し方ない。

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こちらのトウカエデは、われわれがなにも言わないので、毎年、落葉後の剪定になっている。その代わり、落ち葉掃除がしんどい。落ち葉掃きか紅葉か、難しいところだが、家の周りには、落ち葉一枚でも許せない、というような潔癖性では、この辺りに暮らせないように思う。

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清掃車の仕事を見ていると、自衛隊の海上給油を思わせるような出来事に出会った。清掃車にダンプカーが追従していて、清掃車にたまった落ち葉を、時々、ダンプに移し替えていた。これなら効率よく作業ができるだろう。

今朝起きて外に出てみると、落ち葉は元の木阿弥、昨朝の清掃車が来る前とほとんど変わらない。昨日は午後から風も出てきたので、新しい新品の落ち葉がいっぱいだった。税金を無駄遣いしたみたいで、変なな気分だ。神戸市はこんなことをやってて大丈夫かな。

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2008年11月25日 (火)

赤いナンテンの実

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秋になると、いろいろなものが実を結ぶ。いつも頂戴しているご近所の富有柿、庭では、昨年2月9日にモチノキが満艦飾で書いたモチノキ、今年1月5日に書いたマユミ(檀、真弓、檀弓)Ⅱ、去年11月2日のコムラサキ(小紫)、昨年11月30日にマンリョウ(万両)の実が赤く熟したで書いたマンリョウ、などなど。

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2006 年 7 月 19 日にナンテンの花が咲いたで書いたナンテンも、真っ赤になった。モチノキなどはすぐ鳥に襲われて、丸裸にされてしまうが、ナンテンは鳥害も少なく、年を越しても、たっぷり残っている。ヒヨドリも木の実を選ぶらしい。

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今年2月3日の大雪の日。写真クリックで、画像拡大

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2008年11月22日 (土)

小西さん 感謝。モミジバフウ{紅葉葉楓)でした

11月14日の「秋は、夕暮」、イタヤカエデで書いたイタヤカエデはモミジバフウ {紅葉葉楓) だった。小西悦夫さんがコメントを付けて下さって、アメリカフウ (アメリカ楓) ではないかと、お教え頂いた。

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切れ込みの大きい葉と小さい葉、クリックで写真拡大

モミジバフウはマンサク科フウ属に分類される落葉高木で、学名は Liquidambar styraciflua。原産地は北アメリカの中南部から中央アメリカで、日本へは大正時代に渡来している。アメリカフウ (アメリカ楓) ともいい、米語では Sweet Gum、Red Gum とか。

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ぶら下がった果実、クリックで写真拡大

Liquidambar (リキダンバー) は、ラテン語の 「 liquidus (液体) 」 とアラビア語の 「 ambar (琥珀) 」 の合成語で、幹から出る芳香性の液に由来。「 styraciflua 」 は 「樹脂を含む」 を意味するそうだ。

生長が早く、大気汚染にも強いうえ、性質もおおむね強健で、紅葉がとてもきれいなこともあって、日本では街路樹・公園樹として植えられるが、アメリカでは材木としても使われている模様。

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苔の生えた樹皮、クリックで写真拡大

若枝は、コルク質の綾がある。樹皮を傷つけると甘い樹液が出て、その昔アメリカインディアンたちはチューイングガムを作ったり、怪我や皮膚病の薬として使っていた、といわれている。

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2008年11月14日 (金)

「秋は、夕暮」、イタヤカエデ

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休日の朝、久しぶりの快晴で、秋晴れが嬉しかったので、近くの公園まで行ってみた。真っ青な空の下、朝日を浴びて、すっかり紅葉した大きなイタヤカエデと、街路樹に植えられたイチョウの黄葉と、コントラストが素晴らしかった。

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清少納言は枕草子の中で、「秋は、夕暮」 と書いているが、彼女は、こんなすがすがしい朝の秋を体験したことがないのでは。彼女の朝といえば、御殿で夜更かしをしたまま迎えた朝だったはず。秋の夕暮れも風情があって、いいものだが、朝にはかなわない。

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ところで、このイタヤカエデ、昔から勝手にそうだと思い込んでいたのだが、念のためにと思って図鑑を調べてみると、間違いらしい。イタヤカエデは紅葉しない、黄葉するのだそうだ。ならばこの木は、名前は一体何だろう。どなたかご存じの方がおいででしたら、お教え願えませんでしょうか。

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2008年11月 9日 (日)

ミセバヤ

ミセバヤの栽培は意外と難しい。数年前に知人から頂いた小さな鉢植えだが、なかなか花を見せてくれない。虫に食われたり、病気になったりで、手間がかかる。今年になって、株張りも大きくなり、やっと花芽が付いた。まだまだ花数は少ないが、初開花なので大事にしてきた。それがやっと開花した。

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ミセバヤはベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の耐寒性多年草で、学名は Hylotelephium sieboldii ヒロテレフィウム。旧学名は Sedum sieboldii セダムといい、別名はタマノオ (玉の緒)。学名のsieboldii は日本植物の研究者であるシーボルトの名前から付けられ、Sedum は、ラテン語の 「 sedere (座る) 」 が語源。

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古語で、「ミセバヤ」 の 「見せ」 は 「見す」 の未然形、「ばや」 は希望をあらわす願望の終助詞、「見せたい」 を意味し、花が優美なことを表す。

開花期は10~11月で、原産地は日本だが、東アジア原産説もある。現在は香川県の小豆島、寒霞渓にだけ自生している、とのこと。

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他所のお宅で見るような、豪華な花数ではないが、なにしろ初物なのでありがたい。来年こそは、株じゅう花だらけにしてみたいと、頑張りたいが、なにをどうすれば頑張ったことになるのか定かでないので、いささか困っている。

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2008年10月30日 (木)

4回目のヘクソカズラとホシヒメホウジャク(星姫蜂雀蛾)

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どういうわけか昨年は、ヘクソカズラについて、8月29日のヘクソカズラとヤブガラシとを皮切りに、8月31日のヘクソカズラ、11月14日のヘクソカズラとホシホウジャク(星蜂雀蛾)と、3回も書いているが、今また、4回目を書こうとしている。

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ヘクソカズラをヤブガラシと一緒に、ポット植にしておいたが、春に小鉢に移植したら、開花後に結実した。しかし、15センチの小さなプラ鉢だったから、多分根詰まりを起こしているようで、結果数が少ない。これでは観賞に値するような、見事なドライフラワーは難しい。来春には、もっと大きな鉢に植え替えてみたい。

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ヘクソカズラの周りに糞が落ちていたので調べてみると、昨年はホシホウジャクだったのに、今年はホシヒメホウジャク (星姫蜂雀蛾) が2頭もいた。数日、観察していると、葉を綴りあわせて繭を作った。こうなると、羽化を待って手乗りさせてみたい。で、室内の縁側に取り込んだ。

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幼虫はヘクソカズラの葉を食べ、尻に角のある芋虫。スズメガ科の幼虫は、たいていは地面にもぐって蛹になるが、本種はスズメガとしては珍しく、枝上で葉をつづり合わせた繭をつくって蛹になる。

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2008年10月26日 (日)

描害対策、新鋭科学兵器を導入

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描害防止策について、知人に聞いたり、ネットで調べたりしてみた。同憂の士はずいぶん多くて、いろんな方法を教えて下さった。猫が忌避するものは、

  1. ビタミンCを自己生成できるから柑橘類の匂い
  2. 防虫剤ナフタリンなど樟脳の匂い
  3. サロンパスなど湿布薬の匂い
  4. かゆみ止めに使われているメントールの臭い
  5. コーヒの薫り
  6. タバコの吸い殻の匂い
  7. 猫不寄(ネコよらず)という名で売られているミカン科ヘンルーダ属のハーブの薫り
  8. 猫は肉球がやわやかく、尖ったものを嫌うので、市販されている猫避けマット
  9. 市販されている 「猫避け」 薬の臭い
  10. ブラックペッパー、チリペッパーの匂い
  11. 薄めた漂白剤の臭い
  12. アルコールの匂い
  13. 線香の匂い
  14. トイレの芳香剤の匂い
  15. 木酢液(もくさくえき)の匂い
  16. 水を入れたペットボトル

と、まあ、枚挙にいとまがない。匂いは一次的には効果があってもあまり長続きしない、という意見もあった。

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とりあえず、いくつか試してみたが、まったく効果がない。何年も前からネットなどを通じて知っていた、猫よけ110番 ガーデンバリアを導入するか、それともコンクリートなどを使った完全密閉型の車庫に改造するか、どちらかだということになった。で、後者は最終手段だが費用が大変なので、ガーデンバリアを買ってみた。

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ガーデンバリアGDX-2取付型 【2個セット】 で、ネット特価が税込26,950円、国内送料は無料で、西濃運輸の無料代金引換。大きさは幅10×奥行10×高24 (センチ) で、電池装着時重量が1kg。電源は単一乾電池4本か、別売ACアダプター。防滴構造のため通常の雨は大丈夫とか。1年間の無償修理交換保証と、直販利用者限定の180日間全額返金保証が付く。

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仕組みは簡単で、普段は待機状態になっており、熱感知赤外線センサーが動物を感知すると、人間には聞こえないが猫には聞こえる大音量の超音波を発信して、猫を撃退するそうだ。われわれ年寄り夫婦には全く聞こえないが、耳のよい息子は、「キーン」 という大きな音が聞こえて、気分が悪くなる、といっている。

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効果は抜群で、今のところ猫は完全にシャットアウトできている。効果がなければ180日以内だと、全額返金という強気の商売もなるほどと思わせる。たぶんこれでOKのはずだが、もしダメだったら、車庫の改造は百万円ぐらいかかると聞いているので、困ったことになる。ああ、神様!

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2008年10月19日 (日)

ハボタンにイラクサギンウワバ

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今年もミニはボタンを作ろうと、9月5に種を播いた。詳細は昨年10月10日に書いたハボタンのミニ仕立てと変わらない。

昨年播いたハボタンは、今年6月7日のモンシロチョウ(紋白蝶)に書いた通り、モンシロチョウの幼虫が食害してくれた。

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しかし今年の新芽は、イラクサギンウワバの食卓にされてしまった。本葉が4~5枚ぐらいの小苗なので、あっという間に丸裸にされ、中央にある太い葉脈だけが残された。飼育して手乗りさせようかとも思ったが、面倒だし、それほどの蛾でもなさそうなので見送ることにした。

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イラクサギンウワバは学名が Trichoplusia ni で、ヤガ科キンウワバ亜科に分類される。属名は日本語が無く Trichoplusia McDunnough。日本全国、台湾、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、マダガスカルに広く分布し、成虫は開張28~30ミリ、体長約17ミリの小さな目立たない蛾。なお、名前のウワバとは上翅のことで、シタバは下翅を指す。

幼虫は海外で著名な野菜害虫だが、日本での発生は少なく、これまで害虫として問題になったことはなかったようだ。ところが2千年ごろから各地で多数発生するようになり、以降害虫として認識されるようになっているそうだ。

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幼虫は二対の腹足を持ち、シャクトリ状態で移動する。食餌は多食性で、シソ科 (アップルミント)、キク科 (ハルノノゲシ、アキノノゲシ)、ウリ科 (キュウリ)、アブラナ科野菜 (キャベツ、ブロッコリー、ダイコン)、レタス、ゴボウ、トマト、ピーマン、ニンジン、オクラなどを食害するとのこと。

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2008年10月13日 (月)

キンモクセイが今年も満開

朝、いつものように新聞を取りに玄関の戸を開けると、圧倒しそうな勢いで、甘い香りが襲ってきた。犯人はキンモクセイだった。近づいてみると、ほとんどがまだ堅いつぼみだったが、ごく一部の花がほころび始めていた。それが、2~3日で満開になった。

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ここ数日暖かいから、窓を開けているせいで、居室はもちろん、台所も洗面所もトイレまで薫りに満たされていて、やや閉口している。去年10月24日にサザナミスズメとキンモクセイを書いたが、今年は虫にやられることもなく、五体満足のまま無事、開花に漕ぎ着けたようだ。

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インターネットのおかげで文字や画像、音声、動画などは共有できるようになった。しかしこの視覚、聴覚以外の五感、つまり、嗅覚、味覚、触覚は伝えられない。識別するための分類が、科学的にまだ確立されていない。バラのような匂いとか、スモモのような味とか、絹のような肌触りなどという。

音符のように、臭符とか味符とか触符などがない。色彩のようなRGBもない。痛さについても、針で突いたようなとか、ぐっと握られたようなとか、ヒリヒリ、ピリピリなどで表現するから、痛さの種類を医師に伝える時でも苦労させられる。

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専門家の人たちが研究しておられるはずなので、いつの日か、キンモクセイの香りもブログで表現できるようになり、訪問者と薫りを共有できるようになるだろう。とてもそれまでは待ちきれないので、今日は写真だけでご勘弁頂きたい。

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2008年10月 9日 (木)

サンショウ(山椒) 2

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4月12日 4月19日
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前回の続きで、も少しサンショウにおつき合い願いたい。サンショウは古くから日本を代表する香辛料植物の一つなので、「驚き桃の木サンショの木」 とか 「山椒は小粒でもピリリと辛い」 などと親しまれてきた。また、「魏志倭人伝」 や 「古事記」 にもその名前が記されている。

「魏志倭人伝」 では、社会、風俗や自然、産物について記した中で、

また、ショウガ、タチバナ、サンショウ、ミョウガなどもある。しかし、賞味することをしらない。

とある。

「古事記」 には、神武紀 「久米の歌」 に、

みつみつし 久米の子らが
垣下 (かきもと) に 植えし椒 (はじかみ)
口ひひく 吾は忘れじ うちてしやまむ

と詠われている (新潮日本古典集成 「古事記」 (西宮一民 校注) 118頁)。昔はサンショウを 「はじかみ」 と呼んでいた。

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4月28日、2本の花柱 5月7日、結実
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ところで、突然変異でトゲのない実生苗が稀に発生する。トゲのない実山椒 (雌木) としては、兵庫県養父 (ヤブ) 市朝倉 (市町村合併前は八鹿町朝倉) 地方で偶然発見されたアサクラザンショウ (朝倉山椒) が有名。今ではこのサンショウを台木として接木されたものが主に栽培されている。

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9月7日、赤く熟した 9月18日、割れて黒い種が
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当家のサンショウにはトゲが見当たらないので、朝倉山椒ではないかと思っている。アサクラザンショウの学名は f.inermr Makino。トゲのほとんどないのが特徴の実サンショで、果実が大きく、芳香が強い。

なお、サンショウに、よく似ているが香りが薄いイヌザンショウ ( Z. schinifolium ) というのがあるが、こちらはトゲが対生についているので簡単に識別できる。

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2008年9月22日 (月)

メキシコヒマワリ

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2006 年 9 月 27 日のクロメンガタスズメ以来、蝶蛾たちのわき役として、時々書いてきたメキシコヒマワリのことを、一度はきちんと書いておきたい。2006年春に、ご近所から頂いた苗が、毎年花を咲かせて結実する。その種子を採取しておいて翌春に播いて育てる、という循環が続いている。

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メキシコヒマワリはキク科ティトニア属に分類され、学名は Tithonia rotundifolia、別名をチトニア、ティトニアという一年草。原産地は名前の通りメキシコ、中米。夏の間、次々に開花して咲き続ける。花の少ない夏の盛りにも、2メートルを超える草丈が、鮮やかな橙色の花に包まれている姿は、絢爛豪華といえる。おかげでいろいろなチョウがやって来て目を楽しませてくれる。

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ツマグロヒョウモンが来た、写真クリックで、大きな画像になります

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シソやパセリはこぼれ種が、翌春には勝手に発芽するので、種を採取する必要がない。ところがメキシコヒマワリは、なぜか生えてこない。そんなはずはない、種はたっぷり落ちているじゃないか。しかし、生えてこないものは仕方がない。で、やむなく採取しておき、翌春に種まきからスタートする。

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キクやヒマワリと同じで、咲いてから散るまで、結構日持ちがするので、切り花にも向いている。ただし花茎は中空になっていて、花首が折れやすい。結実しはじめると、直立していた花茎が次第に曲がり始め、完熟した頃には完全に下を向いていて、種子が地面に落ちやすくなっている。

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2008年9月16日 (火)

サンショウ(山椒)

どこかで書いたはずだが、モチノキの実が赤く熟すと、ヒヨドリなどの鳥が食べに来てくれる。その時に落とした糞の中に、いろんな種が混ざっていて、春には思いもよらぬ新芽が生えてくる。サンショウもよく芽を覗かせる。小苗の内にポットに植えてみるが、大抵は枯らしてしまう。移植されるのを嫌うようだ。

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一株だけ移植しないで、そのまま放置していたら、大きな木になったので、木の芽和えなどにして楽しんでいる。サンショウの学名は Zanthoxylum piperitum で、ムクロジ目 Sapindales ミカン科 Rutaceae サンショウ属 Zanthoxylum に分類されている。学名の Zanthoxylum は黄色材、piperitum は胡椒のような辛味のあるという意味だとか。

雌雄異株の落葉低木で、オス株のほうが多いそうだ。4~5月頃、葉の付け根に、直径5mmほどで黄緑色の花が咲く。果実は直径は5mm程度の蒴果で、はじめ緑色だが、9~10月ごろに赤く熟し、裂開して中の黒い種子が出てくる。小枝の葉の基部に鋭いトゲが2本ずつ一対になって付く。

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アゲハチョウが産卵して、幼虫に食い荒らされることもあるが、来年もアゲハが見たいので、自由に食べて頂いている。時には大きく成長した幼虫を室内に移して蛹化させ、羽化を見て、手乗りアゲハなどを楽しむこともある。

サンショウには、特徴的な辛味の主成分であるサンショールが含まれており、局所麻痺の作用がある。サンショウを食べると舌がしびれるのはこの成分による。

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また、サンショールは大脳を刺激して内臓器官の働きを活発にする作用があり、消化不良を改善するなど健胃作用に効果的とされている。さらにサンショオールは、ホルモンを刺激して基礎代謝をアップさせる働きがあることや、発汗作用があることからダイエットなどにも効果があるといわれてきている。

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2008年9月 7日 (日)

ミニシペラス(コシュロガヤツリ、小棕櫚蚊帳釣)

ミニシペラスの小鉢がある。姿が気に入って、どこかの園芸店か夜店ででも買ったようだ。記録を調べてみると購入日は、2006 年 10 月 19 日となっているが、どこで買ったか定かでない。名札も付いていない。

学名は Cyperus alternifolius'Gracilis だが、ミニシペラスの名前で流通しているようだ。和名はコシュロガヤツリ (小棕櫚蚊帳釣) で、名前にシュロという言葉が付いているが、シュロ科ではなくカヤツリグサ科カヤツリグサ (キペルス) 属に分類される常緑性多年草。原産地はマダガスカルだとか。

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世界最古の紙の原料として知られるシペラス・パピルス (カミカヤツリ) の仲間で、パピルスといえば誰でも知っている。本種はシュロガヤツリの園芸品種で、草丈が低いから小鉢仕立てに向いている。耐寒性はあまり無くて、株分けした時に一株を露地植にしてみたら、冬の間に枯れてしまった。

葉は退化して鞘状になり、茎の先端に葉のように見える苞が傘状に広がっている。その苞の先が黄色く枯れて困ったが、株分けをして植え替えると、写真のように奇麗になった。日照や水分などは充分だったので、多分、用土の老化と根詰まりが原因だったと思われる。

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原産地では水辺や湿地に生えているようなので、ハイドロカルチャーを使った水栽培も、涼しそうでよさそうに思う。7~9月頃に頂上付近に穂を付けて開花するが、まったく観賞には値しない。

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2008年8月31日 (日)

タカサゴユリとシンテッポウユリと

自宅周りの道路両側にはグリーンベルトがあって、トウカエデを主木にツツジが植えてある。建築用地に付属して一緒に分譲されたので、ここも各家の敷地だった。しかし、用途が限定されているし、管理が大変だったので、自治会で交渉して神戸市に採納した。採納というのは私道などを地方自治体などに寄付することをいう。なお、納采は宮中の結納を指すが、紛らわしい。

それからは市の公園局が、散水、刈り込み、雑草抜きなどをして下さる。自治体の方から見ると、採納を受けると維持費がかかり、道路などは舗装もあり、ありがたくないそうだ。トウカエデの下周辺は小さな空き地になっているので、住民が勝手にいろんな草花を植えたりしているが、これは私有地だった頃の名残だろう。

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昨年12月のグリーンベルト 7月、つぼみを付けた
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そのグリーンベルトにタカサゴユリらしき草が生えているのを見付けた。昨年遅くに、葉が枯れたので掘り出してみると、ユリの球根があった。で、早速庭に植え付けておいた。それが発芽して花を付けている。テッポウユリに比べて葉が細いし、開花時期も遅いので、タカサゴユリのように見える。

タカサゴユリはユリ科ユリ属の球根で、学名は Lilium formosanum Wallace。この formosanum は 「台湾の」 という意味で、Lilium (リリウム) は、ギリシャ語の 「leirion (白色) 」 が語源とのことだが、リリウムとかリリュウムという言葉は、ユリの名前によく付いている。

台湾固有種で、日本では園芸用に移入された帰化植物として全国に分布している。和名は琉球語で台湾を指す言葉である 「タカサング」 に由来するといわれている。なお、テッポウユリに似ていることから、日本では 「ホソバテッポウユリ」 と呼ばれることもある。

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8月20日に開花 8月22日には受粉
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タカサゴユリ原産地である台湾での開花期は4~6月らしいが、日本では7~9月頃に咲く。この花は球根ではあるが、種子を多くつけ、風で運ばれて分布を拡げている。繁殖力が非常に旺盛で、日本産ユリの種子数は1蒴果50~300個なのに対し、千から千5百個もの種子をつけるそうだ。

さらにユリ属は他家受精をしなければ種子を結ばないのに、タカサゴユリだけは花が枯れると花被片が花形を保ったまま雄しべを抱き込み、花被片が落ちる時に柱頭に触れて自家受粉する。受精後の種子成熟に要する日数も短いうえに、ユリの仲間では最も成長が速く、条件がよければ実生から8ヶ月程度で開花するとか。(週刊朝日百科-世界の植物 NO.109-P10-11、1996.5.26 朝日新聞社刊を参考にした)

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一応、満艦飾 中肋も含めて花全面が真っ白
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しかし、タカサゴユリは外面の中肋に沿って赤紫色を帯びている。花全体が白色の、琉球に自生するテッポウユリ Lilium longiflorum Thunb. との間にシンテッポウユリ (新鉄砲百合、学名 Lilium x formolongo hort. ) と呼ばれる園芸用の雑種があり、こちらはタカサゴユリによく似ているが、白い花が咲く。もちろん薫りも素晴らしい。とすると、これはシンテッポウユリなんだろう。

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2008年8月 6日 (水)

ヒロヘリアオイラガの幼虫

昨年6月15日のアメリカザイフリボク(ジューンベリー)を見ていると、かなり派手な食害に気付いた。2006 年 8 月 30 日のヒロヘリアオイラガを見付けたで書いたヒロヘリアオイラガの幼虫だった。きれいな青色と黄色との見事な警告色で、手を出すと危ないよ、と警告している。

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刺されると激痛が走ると聞いているので、取り扱いに十分注意して、とりあえず記念撮影。しかし、チョウやカマキリのように、手乗りヒロヘリアオイラガというわけには参らない。あと、飼育しようかとは思ったのだが、手間が大変そうなので、諦めて、西方浄土へお送りしておいた。動物愛護ナントカや自然環境保護ナンヤラから抗議が来なければいいのだが。

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斜め横から 真横から
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2008年8月 2日 (土)

アジサイ(紫陽花)の剪定

前回書いたように、アジサイは好きなのだが手間がかかる。花芽だが、今年伸びた新しい枝には花芽を付けない。その下の昨年伸びた枝の葉の付け根に花芽を付ける。つまり、2年枝に花が付くという性質がある。また、今年咲いた花のちょうど下の部分の芽が花芽になるので、あまり切りすぎないように注意が必要だ。

気温が18℃以下に下がると花芽が作られ、翌年咲く花芽は10月頃にはすでに完成しているので、花後はすぐに剪定しなければならない。だから剪定が忙しい。あついあつい炎天下に9株が剪定を待っている。曇り空の日を選んで作業するように心掛けてはいるが、そううまくはいかない。

7月中下旬から8月中旬までは比較的天候が安定していて、昔から北アルプスなどに登るのも、この時期に集中しているぐらいだ。だからどうしてもカンカン照りになりやすい。もっと違ったアジサイも植えてみたいのだが、この作業を思うと、気が萎えてしまう。

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白色ガク ピンク系ガク
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花後すぐに剪定するのが望ましいのは、大抵の植物に当てはまるようだが、その時期がアジサイのように真夏になるのは珍しい。困ったことだがやむを得ない。ところで、ガクアジサイの花序の周辺にあって、花弁に見えるのは装飾花で萼片が変化したもの。中央部には両性花で雄しべと雌しべがある。

話変わって、2008 年 6 月 13 日に、茨城県つくば市の飲食店で、料理に添えられていたアジサイの葉を食べた客8人が、食中毒を起こした。店はアジサイが有毒植物と知らないで料理に使ったとそうだが、大事に至らなかったのは幸いである。シソの葉ほど柔らかくはないが、きれいな若葉を見ると食べてみたいような気がするから恐ろしい。

アジサイはつぼみ、葉、根に青酸配糖体が含まれていて食べると中毒を起こす。咀嚼によって同植物内の分解酵素と反応したり、胃内の消化酵素と反応することで青酸 (シアン) を生成し、嘔吐、ふらつき歩行、痙攣、昏睡、呼吸麻痺などの中毒症状を経て死亡する場合もあるそうだ。対症療法として、亜硝酸ナトリウムやチオ硫酸ナトリウムの静脈内投与が有効とか。

剪定中に、珍しく葉が派手に食害されているところがあったので、探してみると、昨年10月24日にサザナミスズメとキンモクセイで書いたサザナミスズメを見付けた。近くにキンモクセイがあるので、そちらからやって来たのかも知れない。いずれにせよ昆虫は中毒しないようだ。

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2008年7月29日 (火)

アジサイ(紫陽花)

アジサイが終わった。手間はかかるが好きな花なので、大事にしている。ガクアジサイが白とピンクと薄青紫の3種、タマアジサイが普通の青系と不思議な雰囲気の青系パステル調と2種、合計5種9株を、北側塀際に植えている。角地なので北と西とが道路になっていて、塀越しに道路から見える。

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青系ガク 白色ガク
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アジサイはアジサイ科 (ユキノシタ科) アジサイ属 (ハイドランゲア属) の日本原産落葉低木で、学名は Hydrangea macrophylla form. macrophylla、ガクアジサイは Hydrangea macrophylla form. normalis となっている。macrophylla は 「大きな葉の」 で、normalis は 「通常の、正規の」 といった意味。Hydrangea (ハイドランジア) は、ギリシャ語の 「 hydro (水)+ angeion (容器) 」 が語源。大量の水を吸収し蒸発させる性質から名付けられた。

和名の語源には諸説あるようだが、「あづさい」 が変化したもので、「あづ」 は 「あつ」 (集) を、「さい」 は 「さあい」 (真藍)で、「藍色が集まったもの」 を意味する という説は、手毬状に小さな花が集まった形状と青い色彩を言い当てていて、納得しやすい。また漢字表記に用いられる 「紫陽花」 は唐の詩人・白居易がライラックという別の花に名付けたもので、平安時代の学者・源順がこの漢字をあてはめたことから誤って広まったといわれている。

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ピンク系ガク 青系タマ
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花色は土のpH濃度に影響され、酸性だと青色に、アルカリ性だと桃色になる。アジサイに含まれる色素のデルフィニジンにアルミニュームイオンがくっつくと青色になる。日本の土は酸性なので青いアジサイが一般的だが、石灰などで土をアルカリ化するとアルミニュームイオンが溶出しないので花色は桃色になる。ただし、pH濃度は土中のアルミニウムがイオン化する量を左右するだけなので、酸性土であっても土中のアルミニウムが少なければ花が青色にはならない。

また、窒素分が少ない肥料を使うと 紅色が藤色になり、窒素が多くカリが少ないと紅色は強くなる。カリ分が多いと花色が青色になる。ただしこれは日本古来のアジサイについていえることで、園芸店でよくみる鉢植えのアジサイは改良された園芸品種がほとんどなので、ピンクのアジサイを青に変えることはちょっと難しい。

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パステル調。この写真をクリックすると、大きな画像になります

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2008年7月20日 (日)

ダリア

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タキイ種苗の通販で入手し、2005年4月に植え付けたダリアのベリーニが咲いている。ダリアは耐寒性が弱いので、鉢植えにするつもりだったが、面倒なので露地植にした。この場合、冬は掘り上げて室内保管が望ましいのだが、やはり面倒だったので、そのまま放置しておいた。

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初年度は貧弱ではあったが、一応発芽し、花も楽しませてくれた。翌春以降は、素晴らしく旺盛で、大いに茂って、どんどん開花した。しかも、夏前に花後の切り戻しをすると、益々大株の株立ちになって、とても一株とは思えないような満艦飾になった。タキイの説明では、高さ35センチほどの鉢植え向きということだった。それが1メートル余りに伸びている。この球根は、どうやら庭の土がお気に召したようだ。

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ダリアは菊科ダリア属の球根で、学名は Dahlia pinnata。学名の Dahlia は、18世紀スウェーデンの植物学者 Anders Dahl (アンデル・ダール、1751-1789) にちなんだとか。また、pinnata は 「羽状の」 という意味と聞いている。原産はメキシコで、メキシコの国花となっている。19世紀のヨーロッパで品種改良がすすんで大流行し、日本には1842年にオランダから渡来した、といわれている。

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2008年6月26日 (木)

オーニソガラムの結実

今年6月1日に載せたオーニソガラム・ウンベルタムが結実した。こんなになる前に、花殻の段階でつみ取っておかないと、ぽろぽろと種が落ち、来年はワーと新芽が吹き出してきて、始末に往生する。

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2008年6月20日 (金)

ハナカイドウと赤星病

4月25日のハナカイドウ(花海棠)の続編になるが、ハナカイドウの花後には病害虫がわーっとやってくる。ちょっと油断をすると、アブラムシとチャハマキが大量発生する。もっと困るのは赤星病で、生け垣がカイズカイブキなもので、いかんともし難い。何度か冬に石灰硫黄合剤を散布したこともあるが、近所にもカイズカイブキの生け垣は少なくないこともあってか、成功したことがない。

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赤星病はさび病の一種で、発生の仕方が変わっている。病原菌は姿を変えて冬の間はカイヅカイブキなどのビャクシン類の葉や枝で過ごし、春になるとナシやボケなどに寄生する。春先、カイヅカイブキの枝先などに茶褐色のかたまりが見られるが、これが冬胞子で、降雨による水滴などがつくと膨らんでオレンジ色の寒天状になり、そこでつくられた小生子が風などで飛散し、ナシやボケ、ハナカイドウなどに寄生し発病する。

だから、中間宿主となるビャクシン類さえ無ければ繁殖はしない。逆にビャクシン類がそばにあるといくらハナカイドウやナシ、リンゴに殺菌剤をまいても意味がない。そのためナシやリンゴの産地では、ビャクシン類を植えることを条例で禁止している市町村もある。

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以前にボケを植えていたことがあったが、毎年毎年、あまりの被害に根負けしてしまって、栽培を諦めたことがあった。しかし、ハナカイドウを切り倒してしまおうなどとは思わない。ハナカイドウの場合、赤星病の被害は、花が終わって、シュートが伸び始めてからなので我慢できる。

開花時には奇麗な葉と共に楊貴妃の花を観賞できる。花後には赤星病で惨憺たるありさまになり、それこそ瀕死の重症で、枯れてしまうのではないかと心配させられるが、それでも翌年には、何事もなかったような顔をして、平然と開葉、開花してくれる。不思議なものだ。

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足下にはシランとスズランが植えてあるし、葉を接するぐらい近くにはキンモクセイ、サザンカ、レンギョウなどもあるが、ハナカイドウ以外には被害が生じない。節操堅固というか、嫁して二夫にまみえずというか、当節、なかなか見上げた心がけの病気だ。

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2008年6月 7日 (土)

モンシロチョウ(紋白蝶)

モンシロチョウの幼虫、いわゆる青虫が、ハボタンを食べ始めた。モンシロチョウがヒラヒラと、庭で飛んでいるのを時々見かけたので、ハボタンがやられそうだなと、思っていたが、予想通りだった。

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モンシロチョウはシロチョウ科モンシロチョウ属に分類され、学名は Pieris rapae ピエリス・ラパエ。全世界の温帯、亜寒帯に分布している。日本では奈良時代に大根の栽培と共に移入されたと考えられている。

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畑などの身近な環境でよく見られるチョウで、比較的採取しやすい。そのため、アゲハチョウの仲間やカイコなどと並んで、チョウの生態や生活環を学習する教材としてもよく活用されている。

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幼虫の食草はキャベツ、ダイコン、アブラナ、ブロッコリー、ハボタンなどのアブラナ科植物。その他、フウチョウソウ科、ノウゼンハレン科につくこともある。

幼虫時代にはすべてグリーンだが、蛹になってから色違いがある。蛹になった直後は全て緑色だが、徐々に白系、茶系、黒系に別れ緑色のままのものもいる。蛹になる直前に目にしていた色になる傾向があるようだ、とか。羽化は夜中から朝方が多いといわれているが、定かではない。

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2008年6月 4日 (水)

アカバナジョチュウギク(赤花除虫菊)

ご近所から株分けで頂いたアカバナジョチュウギクが、今年も元気に咲き始めた。鮮やかな赤紫色の花は、中央の黄色とコントラストが絶妙で、つい目が引きつけられる。

アカバナジョチュウギクはキク科クリサンセマム属 (最近はタナセタム属 Tanacetum ) に分類される多年草で、学名は Chrysanthemum ( Tanacetum ) coccineum Willds.。

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学名の Chrysanthemum (クリサンセマム) は、ギリシャ語の 「 chrysos (黄金色) + anthemon (花) 」 が語源で、coccineum は 「紅色の、緋紅色の」 といった意味。原産地はカフカス、イラン北部の亜高山帯や高山帯の草原とかで、日本には江戸時代に持ち込まれたらしい。

ジョチュウギクにはシロバナジョチュウギク (Chrysanthemum cinerarifolium) とアカバナジョチュウギクの2種類があり、蚊取り線香の原料として栽培されたのはシロバナジョチュウギクで、アカバナジョチュウギクは殺虫剤としての歴史がシロバナジョチュウギクより古いが、殺虫成分であるピレトリンの含有量が少ないため、現在は園芸用として栽培されている、と聞く。

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開花直前 満開 最後は花被が垂れる
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シロバナジョチュウギクは30~40センチ程度だが、アカバナジョチュウギクは80~100センチほどになる。アカバナジョチュウギクは、その名前から赤花と思い込みがちだが、園芸品種らしく赤、桃色、白色などがある。

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多年草だが、高温多湿に弱く、古株ほど夏に枯れやすいので、春まきの二年草扱いされることが多い。多年草扱いする場合も、2~3年をめどに、タネまきなどで株を更新するのが望ましいようだが、当家では面倒なので、植えっぱなしにしている。

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2008年6月 1日 (日)

オーニソガラム・ウンベルタム

植えっぱなしで忘れていたオーニソガラム・ウンベルタムが、今年も元気に咲き始めた。昔、銭湯が混んでいる時に、「イモの子を洗うようだ」 と表現したものだが、長い間、放置したままだったので、球根同士が混み合って、窮屈そうになっている。今秋には植え直さないといけないだろう。

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ときどき、掘り返して株分けならぬ球根分けをし、余った球根をご近所さんや知人にお裾分けしてきたが、もうお配りする相手も思いつかない。モッタイナイが余った球根は廃棄処分になりそうだ。

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オーニソガラム・ウンベルタムはユリ科オルニトガルム属の秋植球根で、学名は Ornithogalum umbellatum。Ornithogalum (オルニトガルム) は、ギリシャ語の 「 Ornithos (鳥) + gala (乳)」 が語源らしいが、理由は定かでない。umbellatum (ウンベルタム) は 「散形花序の」 という意味とか。

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別名は Star of Bethlehem スターオブベツレヘムといって、キリスト誕生の時に光輝き、東方の博士らにその場所を知らせた後、辺りの草原に流れ星のように降り注ぎ、そのまま花となった言われる伝説の草花。

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蕾と実、この写真をクリックすると、大きな画像になります

原産地はヨーロッパ。草丈15センチほど、地ぎわから細長い葉をだして花茎を伸ばし、散形花序で星形6弁の花をたくさん咲かせる。花は昼間だけ開き夜は閉る。蕾から開花後まで、花弁裏側には縦に緑色の太い線が入っている。雌しぺの下の子房の形が特に太く大きく緑色で、雄しべ6本、ほぼ100パーセント結実する。

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2008年5月13日 (火)

サボテンの玉翁

昨年5月4日のサボテン 「玉翁」 が咲いたで書いたように、昨年、再生荒療治をやった。それが活着して開花している。おかげで目方も軽くなって、持ち運びが楽になった。

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昨年6月25日に切り取った上半分、クリックで、画像拡大

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昨年6月25日、切り取られた残り 昨年7月24日にはこうなる
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昨年7月24日、定植 今年4月6日、開花
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2008年5月10日 (土)

続イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)

4月2日に掲載したイブキジャコウソウ(伊吹麝香草)の続編。イブキジャコウソウの花は小さな淡いピンクで、枝の先端部に集まって密に着き、形は唇形、上唇はまっすぐ伸びて3裂、下唇も3裂。雄しべは4本、そのうちの2本は長く伸びて花冠より長い。

葉は対生し、短柄に着き、長楕円形~卵形、基部はくさび形で、基部にひげ状の毛がまばらにある。長さ5~10ミリ程度で、葉縁は全縁。表裏に小さなくぼんだ腺点が多数あり、ここから芳香のある精油分を分泌する。もむと特有の芳香がある。

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今の科学技術では、芳香をブログでお伝えできない。その内、可能になるだろうが、到底それまでは、こちらの寿命が続かない。匂いの腺点どころか、花も葉も小さすぎて、手持ちのカメラの手に負えない。接写はできるが、近づきすぎるとカメラの影になって、被写体が暗くなってしまう。難しいものだ。

日照と風通しのよい場所を好み、耐寒性、耐暑性が強い。潅水を控えめにすると、株がよくしまる。肥料はあまり必要とせず、逆に多肥は徒長してしまりのない株になるそうだ。病害虫も特にない。繁殖は挿し木、株分けなどで簡単に活着し、まったく手間が掛からない。ものぐさ老人にはピッタリの植木といえる。

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芳香成分は、パラ・シメン、カルバクロール、チモールなどの精油成分とか。全草は、生薬 「百里香」 と呼ばれ、薬用に使われるらしい。花期に、地上部を採取し、水洗いして陰干しする。これに熱湯を注ぎ、ハーブティーとして服用する。また、開花時に地上部を刈り取り、香りつけの目的で、浴湯料に配合される。食用としても、煮物の香りつけに使われる、などと、ものの本にあるので、もっと育ったら一度試してみたい。

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2008年5月 7日 (水)

シャガ(射干、著莪)

ヤンジジさんが、楽しいリタイア人生をめざしてで、シャガの写真を、好きな花としてお載せになっているが、私も好きな花なので、我が家のシャガを紹介したい。昔、庭の片隅に咲き誇っていたシャガだが、いつの間にか消えてしまっていた。だが、やはりシャガは春の花として欠かせないので、知人から数株を分けていただいた。それがどんどん広がっている。

シャガはアヤメ科 Iridaceae アヤメ属 Iris の常緑多年草で、学名は Iris japonica Thunb. アイリスジャポニカ。和名を射干、著莪といい、原産地は中国だが、古い時代に中国から渡来したものが野生化したと考えられている。日本での分布は本州から九州で、開花期は4~5月。

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Iris (アイリス)は、ギリシャ語で 「虹の精」 という意味。Iris 属の植物は、花色の変化が多く美しいので、ギリシャ神話の虹 「 Iris 」 の名にちなんだといわれている。ヒオウギの漢名は射干だが、ヒオウギ (射干) をシャガと見誤って、シャガに 「射干」 を当てたので、こういうことになったのかも知れない。

アヤメ科の植物にしては珍しく常緑で、かなり暗い場所にもよく生育し、春、アヤメやハナショウブなどより早い時期に開花する。当家のシャガも、南側生け垣になっているカイズカイブキの足下、日当たりのよくないところに植えてある。花は1日しかもたず、開花した翌日にはしぼんでしまうが、次々に咲くので、一日花の感じがしない。

3倍体のため種子を作らないし、球根を作るわけでもないので、中国から持ってくるとすれば、鉢植えにでもして生きたまま持ってこなくてはならない。種子が発生しないから、日本に存在する全てのシャガは同一の遺伝子を持ち、またその分布の広がりは、自然にではなく、人手によって行われたと考えられる。

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多くの花に見られる緑色の萼はなく、萼に相当する橙色と青紫色に彩られた外花被が3枚ある。花冠に相当する内花被も先端が二つにくびれて、3枚ある。先端がふさふさになった雌しべがそれぞれ3個ずつあり、外花被片を折り曲げて見ると、雌しべの裏側に雄しべの葯が接している。

葉の裏表が判りにくいが、実は、すべてが 「裏」 だということになる。1枚の葉が内側に折られ、「表」 面同士がくっついているので、外側はどちらも 「裏」 になる。無理矢理に葉を開くと、折りたたまれた 「表」 が現れる。こういう葉を単面葉という。ネギなどは、この部分が円筒形になっている。

ただし、よく見ると、この葉にも表・裏の区別が見られる。本来はどちらも 「裏」 だが、生態的な表裏の違いがある。シャガの葉は、一方に傾いて倒れる特徴があり、上側になっている方が 「生態上の表」 で、表皮細胞のクチクラが厚いため、光沢が強い。また、「生態上の裏」 には気孔が多い。倒れて下になった方に気孔が発達し、上面になった方には発達しない。
単面葉といい、気孔といい、どうしてこんな面倒なことになったのか、進化とは不思議なものだ。

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2008年5月 4日 (日)

今年もヤマブキ

昨年4月23日にヤエヤマブキを載せたが、今年も見事に咲いてくれた。庭で眺めるだけでは勿体ないので、切り花にして飾ったりもする。玄関などに置くと、花びらがパラパラとちって、それなりに風情がある。ただし、後の掃除がやや面倒だ。

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害虫も来ないし、病気にも罹ったことがない。花後に刈り込んでおきさえすれば、翌年もちゃんと花を咲かせる。地下茎が勝手に伸びて、領域外から発芽することもあるが、地下茎が浅いところを走っているから、引き抜けば、それで充分。老人向けの手が掛からない植木で、重宝している。

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2008年5月 1日 (木)

チューリップ

咲いたー、咲いたー、チューリップの花がー♪...という童謡があったはずだが、我が家でもチューリップが咲いた。ずいぶん昔のことだが、いつものように、タキイ種苗の通販で、色とりどりに何種類かのセットを買った。植えっぱなしにして毎年の開花を楽しんでいたが、いつの頃か、ウイルスに罹ったり、球根の育ちが悪かったりして、数が少なくなった。

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今では最もポピュラーな、この黄色種だけが残っている。これと赤色種とを混植すればいいなと、いつも思うのだが、肝心の球根を買うシーズンになると、忘れてしまっている。花が咲いた時になって、ああ、赤色を買うんだったと、毎年のように反省する。これも老化現象で、いかんともし難い。今年は何とか忘れないようにしたいものだ。

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2008年4月28日 (月)

ハボタン

1月23日に書いたハボタンのミニ仕立て 2と、1月26日のハボタンのミニ仕立て 3のずいぶん遅れた続編になる。

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切葉種のF1白かんざしとF1紅かんざし。クリックで写真拡大

沢山できたので、玄関や台所から、風呂場やトイレにまで飾ることができた。ご近所にもお裾分けしておいた。何しろ鉢が小さいので、下葉が落ち始めた。そろそろ見飽きたし、いろんな花も咲き始めたので、戦線離脱、選手交代となった。それでもよく保ったもので、この写真は4月3日に撮影したものだが、今日も健在で、姿は変わらない。

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2008年4月25日 (金)

ハナカイドウ(花海棠)

桜が終わってすぐ入れ替わりに、同じバラ科のハナカイドウが咲きだした。 ハナカイドウは桜よりも赤味が強く、咲き方もさくらんぼの様に下に向かって咲くので風情がある。唐の玄宗皇帝が楊貴妃をこの花になぞらえているは有名だが、こちらは逆に、この花を見て、楊貴妃はこんな女性だったのかと、偲んでいる。愁いを含んだ美しい女性だったのだろう。

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まだ堅いつぼみ 遂に満開
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古来、雨に濡れたカイドウの花は美人を形容する言葉として使われ、「海棠の雨に濡れた風情」 などともいう。アジサイと共にハナカイドウも雨が似合うようだ。春雨に濡れたハナカイドウは、うつむき加減に下向きに花をつけ、可憐でしかも妖艶という、矛盾したような雰囲気があり、男心を迷わせそうな感じがする。

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つぼみ膨らむ 開花
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窓辺に置いてあるパソコンの前に座っていて、椅子を回転させて庭を見ると、目の前にハナカイドウが見える。植えてから30年は経つはずだから、幹はずいぶん太くなっているが、しっかり刈り込みをしているので、高さは2メートルぐらいしかない。雨上がりの姿も素晴らしい。

ハナカイドウはバラ科リンゴ属の落葉低木で、学名は Malus halliana。略してカイドウとも呼ばれる。学名の Malus (マルス) は ギリシャ語の 「 malon (リンゴ)」 が語源で、halliana はアメリカの採集家ハル ( George Rogers Hall、1820-1899 ) の名にちなんだとか。和名のカイドウは中国名の 「海棠」 を単純に和音読みしたらしい。

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雨に濡れた海棠 下向きに咲く
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原産地は中国で、江戸時代初期に渡来したようだが、それよ以前の15世紀に渡来した、実の大きな 「実海棠 (ミカイドウ) Malus micromallus 」 に対し、花が美しいので 「花海棠」 と命名されたらしい。

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2008年4月22日 (火)

ユキヤナギ(雪柳)

ユキヤナギが我が家でも咲きだした。この時期、ブログなどを見ると、ユキヤナギの話題や写真がワンサか見られる。ありふれた写真だが、当家のユキヤナギも写真でお目に掛ける。

木だから花が終わってすぐ、6月頃に刈り込み剪定をする。後は放任だが、春から初夏にかけてアブラムシが大発生することがある。毎日のように見回って、これは注意しておかないと、秋の黄葉が見られなくなってしまう。

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ユキヤナギはバラ科シモツケ属の落葉低木で、学名は Spiraea thunbergii、別名をコゴメヤナギ (小米柳) ともいう。原産地は日本本州の関東以西、四国、九州および中国。

学名の Spiraea (スピラエア) は、ギリシャ語の 「 speira (螺旋 (らせん)、輪)」 が語源。thunbergii は スウェーデンの植物学者、カール・ツンベルク ( Carl Peter Thunberg 1743~1828 ) の名にちなんだもの。

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樹高は1~1.5mほどで、地面の際から枝がいく本にも枝垂れて弓状にしなり、細く、ぎざぎざのある葉をつける。花は3月から5月にかけて、5弁で雪白の小さなものを枝全体に穂状につけ、かすかな香りを漂わせる。秋には黄葉する。

日本では古くから庭木、生け花に利用されている馴染みの深い花木で性質は強健、日本原産ということもあり育てやすい。あまり品種分けされていないが、自生種の中から、多花性の株や早咲きの株が選抜され、出回っている。園芸品種には、淡桃色の花を咲かせるものや、黄金色の葉を持ったりするのもある。

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2008年4月16日 (水)

ムスカリ アルメニアカム

ムスカリが満開になっている。いつ、誰からもらったのか、入手経緯は定かでないが、花壇の片隅で咲いてくれる。植えっぱなしで数年は放置できるし、これといった病気・害虫もないので、手が掛からない。やれアブラムシだ、そら黒点病だと、やたらに忙しいバラなどとは大違いだ。だから、花が咲いた時以外は忘れている。

ムスカリはユリ科ムスカリ属の球根植物で、学名は Muscari armeniacum ムスカリ・アルメニアカム、別名をルリムスカリ (瑠璃ムスカリ) という。ぶどうに似ているところからグレープヒヤシンスという別名も持っている。原産地は地中海沿岸東部とか。

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学名の Muscari は、ギリシャ語の 「 moschos ムスク(麝香:じゃこう) 」 からで、強い花の香りを持つ種類があることによる。armeniacum は小アジアの 「アルメニアの」 という意味。

ヒヤシンスに少し似て、きれいで鮮やかな青紫色なのだが、写れば充分というカメラと皆無に等しい撮影技術なので、実物通りの色は出せない。残念だがやむを得ない。

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球根の植え付け時期は11月頃が適期で、あまり早すぎると葉が茂りすぎ、メデューサ状態になって花が咲いたときにバランスが悪くなる。植えっぱなしにしておくと、どうしてもそうなるが、それを防止するには、毎年、球根を掘り上げて、適期に植え直すしかないようだ。

混みすぎたら掘りあげて、適当な間隔に植え直す。すっかり休眠期には入る前、6月頃に掘りあげるのが望ましい。完全な休眠期に入ってからだと、小球が散ってしまい、すべて集めるのにかなり手間がかかる。

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2008年4月12日 (土)

ヒマラヤユキノシタ

オウバイ、スイセンに続いてヒマラヤユキノシタも咲き始めた。そういえば昨年3月21日に書いたティタテタが咲いたのティタテタもほぼ満開になっている。春のお彼岸ともなると、花も忙しい。この花もずいぶん昔から、庭の片隅で慎ましやかに育っている。自己主張の少ない草花で、普段は気にも掛けない。ピンクの小さな花が房状に咲いたら、ああ、ここに植えてたんだ、と思い出す。何年も放置したままなので、今年辺りは植え替えようかな。忘れなければ、だが。

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ヒマラヤユキノシタはユキノシタ科ヒマラヤユキノシタ (ベルゲニア) 属の多年生で、学名は Bergenia stracheyi ベルゲニア・ストラチェイで、別名をイワウチワという。原産地は中央アジア、アジア東部、アフガニスタンから中国にかけてのヒマラヤ山脈周辺で、明治初期に渡来したらしい。

学名の Bergenia は、ドイツの植物学者のベルゲン ( Bergen ) の、stracheyi は、英国人採集者のストラチェイ R. Strachey ( 1817-1906 ) の名前にちなむとか。

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花茎の先は集散花序となり、直径1~2センチの淡紅色の花を多数、密につける。花弁萼片は5個。雄しべは10個。雌しべの柱頭は2~3裂し、花柱の基部で合着する。

ユキノシタと同じ仲間だが、花も葉も見かけに類似点はほとんどない。葉は丸くて大きく、ロゼット状の姿をした光沢ある緑葉が美しいが、革質で固い。やや厚いのでイワウチワの別名のほうがピッタリする。

成長速度は遅いが、かなり暗い半日陰でもよく生育する。高温多湿と強い光線が苦手な植物で、多くの園芸品種がある。

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植え付けは秋が適期で、茎を横向きにして深さ2cmくらいの浅めに植え付ける。深植えは禁物。茎は四方八方に伸びず常に一方向に伸びていく性質があるので、鉢植えにする場合は新芽の伸びていく方向に充分スペースを空けて植えるようにする。

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2008年4月 7日 (月)

ニホンズイセン(日本水仙)

淡路島の水仙郷などでニホンズイセンが咲きだした、というニュースを聞いて、2週間ほどすると、わが家でも咲き始める。気候温暖といわれる神戸市でも、海抜330メートルの当家は、いささか寒冷地モードで春の到来もやや遅れ気味になる。そのニホンズイセンが満開になった。白と黄とのコントラストが、ぱーっと目に飛び込んできて、辺りはほのかな薫りに包まれている。

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ニホンズイセンはヒガンバナ科スイセン属 (ナルシサス属) の耐寒性球根植物で、学名は Narcissus tazetta var. chinensis。学名の Narcissus (ナルキッサス、ナルシサス) はギリシャ神話の美少年の名前にちなみ、tazetta はイタリア語で 「小さいコーヒー茶碗」 を意味するのだそうだ。和名のスイセンは漢名の 「水仙」 を音読みにしただけ。原産地は中近東~地中海沿岸で、ヨーロッパから、小アジアを経由して中国に渡り、平安末期に中国から渡来したといわれる。

卵状球形、外皮が黒色の鱗茎から、長さが20~30センチの数枚の扁平な線形葉を出し、早春に叢生する葉の中央部から花茎を長く出す。その先に苞がつき、中に直径3センチくらいの白色の芳香のある花を横向きに数個つける。白い花弁の中に、黄色の副冠が美しい。

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花には2~3センチの柄があり横方に伸びた長い花冠筒部に続き、筒部の先に6花被片がある。中央には黄色のさかずき状の副花冠を持ち、雄しべは6本で上下2段になっているというが、3本にしか見えない。雌しべの柱頭は3つに割れている。

1本の茎に1つの花をつける一茎一花タイプと、房咲きするタイプとがあり、ニホンズイセンは房咲きのタイプになる。強い香りがあり、3cmくらいの小さな花をたくさんつる。一方一茎一花のタイプは、ラッパスイセンなどで、10cmくらいの大きな花を咲かせるものもあり、花色も黄色、オレンジ、ピンク、白などで、2色咲きの品種が多い。

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現在日本ズイセンと呼ばれているものは室町時代~安土桃山時代に中国から渡来したといわれている。スイセンは50種の原種とそれからなる1万種以上の園芸品種があり、特にヨーロッパでの栽培の歴史は古く300年前から品種改良が行われていたという記録がある。非常にバラエティーに富んでおり花の形状などから英国王立協会により12の系統に分類され、この分類が世界的な基準となっている。

同じ科のヒガンバナ同様、花、葉、茎、根などの植物の全ての部分に、リコリン、タゼチンなどのアルカロイド類を含み、有毒で、おう吐、胃腸炎、下痢、頭痛などの症状がみられるそうだが、食べたことがないので定かでない。

スイセンは三組の染色体のセットを持つ三倍体で、偶数に正常な分裂が出来ないことから種子をつけない。だから繁殖は鱗茎の分割になる。数年放置して植えっぱなしにしておくと、増えすぎて窮屈になる。で、掘り返して植え替えをするわけだが、半分ぐらいの鱗茎が余ってくる。

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2008年3月27日 (木)

サザンカ(山茶花)

サザンカが咲き始めた。当家のは超晩生で、毎年3月の中旬を過ぎないと咲いてくれない。不思議なもので、この花が咲くと、毎年メジロがやってくる。蜜を吸っているのか、花粉を食べているのか知らないが、動きが忙しくて、残念ながら撮影できない。昔のカメラなら、準備しておけばすぐにうつせるが、デジカメは電源をオンにしてる間に、逃げられてしまう。

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サザンカはツバキ科ツバキ属に分類され、学名は Camellia sasanqua という。学名のカメリア・サザンカだが、カメリアは、江戸時代に日本からヨーロッパへ椿を持ち帰ったドイツの宣教師 Kamel (カメル) にちなんだ名で、sasanqua は和名のサザンカが由来。なお、漢字の山茶花は中国では、ツバキそのものを指すそうだ。

日本固有の樹木で、四国西南部、九州、沖縄が原産地になっている。夏には花芽ができているので、剪定は必ず花後にする。強めに刈り込む方が枝数が増える。サザンカは基本的に生命力が強いので、玉つくりや生垣など、いろいろな形に刈り込んで、仕立てていくことができる。神戸でも一時期、この生け垣は流行した。

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サザンカの野生種は白花だが、ツバキとの交雑種など、多数の品種が作出されている。それで、ツバキとサザンカの区別は簡単ではないことになりるが、サザンカとツバキの決定的な違いは、子房、若葉に毛があるものがサザンカ。サザンカの実は球形で表面に毛があるが、ツバキの実は球形だがで表面がツルツルしている。

また、サザンカには香りがあるが、ツバキには香りがない。ツバキは花弁や雄しべの基部が合着しており、花全体がひとかたまりになって、ぽとんと落下するのに比べ、サザンカは花びらが一枚づつばらばらに散る。ツバキは首が落ちたような感じなので、昔は武家が嫌がったとか聞くが、真偽のほどは定かでない。

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巽 聖歌作詞、渡辺 茂作曲の 「たきび」、

さざんか さざんか さいたみち
 たきびだ たきびだ おちばたき

は誰でも知っている。世の中が難しくなって、たき火はさせてもらえないが、サザンカが咲くとこの歌を思い出す。そういえば、大川栄策さんが歌う 「さざんかの宿」 も一世を風靡した。

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2008年3月21日 (金)

オウバイ(黄梅)

オウバイが満開になった。当家では年が明けてから最初に咲く花なので、いつもこの花を見ると、ああ、春が来るんだ、と感じる。そういえば奈良のお水取りも終わって、春本番も間近だ。

オウバイはモクセイ科オウバイ (ソケイ) 属の落葉・半つる性低木で、学名は Jasminum nudiflorum、別名をゲイシュンカ (迎春花) という。学名の Jasminum (ジャスミン) は、アラビア語の 「 yasmin (マツリカ) 」 の名に由来し、 nudiflorum は 「裸花の、無毛の花の」 といった意味だとか。原産は中国で、江戸時代初期の頃に渡来。

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2007年秋に取り木、クリックで画像拡大

黄色い花が梅に似ていることと咲く時期が同じことからこの名前になったが、本来、梅とは関係なく、香りはないが、ジャスミンの仲間。

2ー4月に葉より先に前年枝の葉腋に2cm程の黄色の花を付ける。花冠は筒状で先は5~6裂して平開きする。一重咲きが普通だが、時に八重咲きもある。中央に長く伸びているのが雌しべで1本、雄しべは花筒奥の方、雌しべの両脇に2本。通常は結実しない。

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雌しべでがのぞいている 雌しべの両脇に雄しべ
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葉は対生有柄で、3出複葉、小葉は長さ2~3cmの長楕円形。先が尖り、濃緑色。葉の裏面はやや白みを帯びる。若い枝はみどり色で4稜がある。横に伸びて地上を這う性質があり、よく分枝、下垂してつる状に伸び、垂れ下がって地に着いたところから根を出す。

剪定は花後そのまま伸ばし、5月末に今年伸びた新枝の二芽残して切ればよい。6月過ぎの剪定だと花芽も一緒に切り落とすことになる。強健で病害虫はなく、生育がよいので、放任すると樹形が乱れる。耐寒性、耐暑性も強くて、やせ地でもよく育つ。昔から鉢植えや盆栽などに利用されている。

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露地植、クリックで画像拡大

類似種にウンナンオウバイ (雲南黄梅) がある。こちらは常緑で、12月頃から開花し、オウバイよりも花が大きい。一般には、常緑でオウバイよりも花の大きなウンナンオウバイがよく植栽されている。
ただし、バラ科ウメ亜属に属する梅にもオウバイ (黄梅) があり、こちらは混同を避けるためにホンコウバイ (本黄梅) とも呼ばれているが、まぎらわしい。

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2008年2月 2日 (土)

リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)

庭では芝生代わりに、リュウノヒゲを植えている。常緑なので冬になっても、芝生のように枯れたりしない。年中緑色で、眺めが悪くない。リュウノヒゲは学名が Ophiopogon japonicus で、ジャノヒゲ (蛇の髭) ともいう。ユリ科ジャノヒゲ属に分類され、原産地は日本から中国で、日本を含む東アジアの森林に広く分布している。

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7月~8月になると、白~淡紫色の小さな花が開花し、果実は晩秋、葉の根元で成熟する。10月頃までは美しい緑色で、12月に入ると深い紺色に色づく。しかし、葉の下に隠れており、掻き分けないと、よく見えない。子房が発達した果肉は持っておらず、果実に見えるものは種子で、皮を取り除くと、半透明の種子が出てくる。

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葉は細く、長さ10~30センチ、幅は2~3ミリで、縁に微細な鋸歯がある。根は所々で紡錘形に膨れ、養分や水分の貯蔵庫となるようだ。耐陰性・耐寒性が強く、短い地下茎でつながり、全体として絨毯状に群落を形成している。芝のように伸びないから刈り込みの必要もない。手入れをしなくても、強健なので勝手にどんどん増殖し、肥料も殆ど必要としないようだ。

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皮を半分剥いた すっかり皮を剥いた

育てるには、まったく手が掛からないが、増殖しすぎて広がりすぎるのが難点といえる。余分な周辺部は、時々掘り起こして廃棄する必要がある。それに、年数が経つと目詰まりを起こして枯れたりするので、たまには間引かなければならない。生き物を育てている以上は、これくらいの手間は我慢する他ない。

独立行政法人農業環境技術研究所が発表している農業環境研究成果情報:第21集 (平成16年度成果)20.日本在来の被覆植物リュウノヒゲの他感作用と他感物質としてのサリチル酸の発見には、


日本在来の被覆植物リュウノヒゲの他感作用は,外来植物に比べて強く,土地表面を被覆すると雑草抑制効果が高い。植物生育阻害物質として,リュウノヒゲからβ-シトステロール,p-ヒドロキシ安息香酸,サリチル酸が同定され,含有量と比活性から,サリチル酸の寄与が大きい。

という記載があり、リュウノヒゲが繁茂すると、雑草が生えにくいそうだ。これは化学的に証明されているようなので、別に異論をはさむ必要もない。しかし、リュウノヒゲでなくても、地表を覆ってしまえば、飛んできた種子が地面に接しにくくなるので、発芽の可能性は少ないのではないだろうか。

当家でリュウノヒゲが茂っている場所には、余り雑草が生えないが、それでも、球根のカタバミだけは遠慮なく生えてくる。葉だけをむしったのでは、すぐ生えてくるので、球根ごと除去するわけだが、ずいぶんと手間がかかる。そういえば、昔、芝庭にしていた時があったが、休日は毎日のように雑草抜きで閉口した。芝生に比べれば、雑草の生え方が極端に少ない。やはり、他感作用は本当のようだ。

なお、ヒルムシロ科にリュウノヒゲモ Potamogeton pectinatus Linn. というのがあって紛らわしいが、こちらは池沼や河川などとくに海岸近くの汽水域に生える沈水植物。葉がリュウノヒゲに似た水草の意味で、生物学的には無関係のようだ。

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2008年1月26日 (土)

ハボタンのミニ仕立て 3

前回のハボタンのミニ仕立て 2続編。こちらは 「白はと」。

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2008年1月23日 (水)

ハボタンのミニ仕立て 2

昨年10月10日に書いたハボタンのミニ仕立ての続きだが、播種が少しばかり遅れたせいで、発育が余りよくない。大鉢植や露地植は、もっと大きくなっていただかないと困る。しかしミニ仕立ての方は、なんとか見られるようになってきた。室内のあちこちに飾って楽しんでいる。もっと立派になるかも知れないが、とりあえず中間報告。まずは 「紅はと」。

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2008年1月 5日 (土)

マユミ(檀、真弓、檀弓) Ⅱ

マユミは古くから日本に定着した木なので、万葉集などでもよく登場する。

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完熟の実。この写真をクリックすると、大きな画像になります

万葉集巻第7の譬喩歌では、「弓に寄する」 歌として、

陸奥 (みちのく) の 安達太良 (あだたら) 真弓 弦 (つら) はけて 引かばか人の 我を言 (こと) なさむ (1329、読人知らず) [新潮日本古典集成、万葉集2、254頁]

南淵 (みなぶち) の 細川山に 立つ檀 (まゆみ) 弓束 (ゆづか) 巻くまで 人に知らえじ (1330、読人知らず) [新潮日本古典集成、万葉集2、254頁]

がよく知られている。また同じく巻第10の春相聞 (はるそうもん) では、「雲に寄する」 歌として、

白檀弓 (しらまゆみ) 今春山に 行く雲の 行きや別れむ 恋しきものを (1923、読人知らず) [新潮日本古典集成、万葉集3、48頁]

がある。さらに巻第3には、「間人宿禰大浦 (はしひとのすくねおおうら) が初月 (みかづき) の歌二首」 と題して、

天の原 ふりさけ見れば 白真弓 張りて懸けけたり 夜道はよけむ (289) [新潮日本古典集成、万葉集1、181頁]

と詠んでいるなど、その他多数の歌が見受けられる。

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落葉中。この写真をクリックすると、大きな画像になります

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落葉後、実だけ残っている。写真クリックで、画像拡大

余談だが、マユミは女性の名前としても多く使われている。有名な 「恋人よ」 や 「リバイバル」 を作詩・作曲したシンガーソングライターも五輪真弓さんという名前だし、名字だと昔、阪神タイガースが優勝した時、大活躍した選手の一人に真弓明信さんがいる。

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2008年1月 3日 (木)

マユミ(檀、真弓、檀弓)Ⅰ

マユミが深紅の実を見せ始めた。ピンク色の殻が四つに割れて、中から光沢のある美しい実が顔を覗かせると、間もなく冬がやってくる。この実が見たいばっかりに、せっせと肥料をやり、いそいそと剪定をし、昨年8月18日のキバラヘリカメムシとマユミに書いたキバラヘリカメムシを、殺虫剤も使わないで一匹づつ手作業で駆除してきた。なぜかこの赤い実が好きだ。

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4月10日、花芽が膨らむ、写真クリックで画像拡大

マユミはニシキギ科ニシキギ属の落葉低木で、学名は Euonymus sieboldianus。学名の Euonymus (ユオニマス) はギリシャ語の 「 eu (良い) + onoma (名) 」 が語源で 「良い評判」 を意味するそうだが、なんのことやら、よく判らない。sieboldianus は言うまでもなく、幕末に来日した日本植物の研究者、シーボルトからきている。別名は山錦木 (ヤマニシキギ) で、北海道から九州までと、朝鮮・サハリンに分布している。

和名のマユミは、昔この木から弓を作ったことが語源で、万葉集などにも登場する。樹質は硬いが柔軟性があり、弓を作ることも出来るだろう。しかし、普通に見られる生育状況では、弓を作れるほどのものは少ないし、古くからタケで弓を作っていたはずだ。

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5月19日、開花。写真クリックで、画像拡大

花は5~6月に開花し、緑白色・淡緑色をした直径約1センチほどの地味な花が下垂する。花弁は4個、雄しべは4個、雌しべは花柱が長いタイプと短いタイプがある。本年枝の葉腋より集散花序を出す。

果実は7~8月頃、厚めの座布団みたいな四方形で黄緑色の蒴果が成り、9月末頃から徐々に色づき始めて、ピンク色になる。熟した果実が4裂すると中から赤い仮種皮に包まれた種子が出てくる。赤い蒴果は長く枝に残り美しい。雌雄異株だが、市販のマユミは雌木だけで、雌木一本で結実する。

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6月16日、四角くて青い果実、写真クリックで、画像拡大

剪定は落葉中の冬に行えばよい。葉の付いている時期に剪定すると、せっかくの実が落ちてしまう。渓谷沿いなど、水分条件の良好な場所に生育しており、根は浅根性で、日当たりが良すぎたり乾燥し過ぎたりして根元が乾燥過剰だと生育が良くないようで、果実も落ちやすい。

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11月18日、熟し始めた果実、写真クリックで、画像拡大

紅葉も美しいが、果実がさらに美しいので庭に植栽されることも多い。剪定にはよく耐えるので、盆栽に仕立てられることも多い。実がかなり遅くまで残るので、秋と冬にはヒヨドリやメジロが食べにくる。

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2007年12月26日 (水)

パセリとビオラ

パセリとビオラ、シソは種を播いたことがない。開花後に結実し、種子が地面に落ちる。季節が来ると勝手に発芽する。それをポットに取り分けて、残りは抜き捨ててきた。ポット苗が手頃な大きさになると、定植した残りをご近所や知人にお配りする。ご迷惑なお宅もあるかも知れないが、必要なければ、お捨ていただくだけだと思っている。

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パセリの発芽 ビオラの発芽
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それが今年は、なぜかパセリが不調で、余りできなかった。で、数少ないパセリが結実するのを待って、種子を採取した。ついで、といっては失礼ながら、ビオラの種子も採ってみた。取り播きに近い状態で、先日それらの種子を播いておいた。

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こぼれ種のパセリ こぼれ種のビオラ
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なかなか発芽しないので、変だなあ...と思っていると、両方とも同日に一斉発芽した。違う種類なのに発芽日が同じというのも、不思議な話だが、まあ、発芽してくれてホット一息。もう少し経ったら、ポットに仮植しよう。なを、こぼれ種が勝手に発芽した分は、もうポットに植えてあり、発育が少し早い。それから、シソは今年も生育旺盛だったので、こぼれ種の勝手発芽を期待して、種子は採取していない。

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2007年12月 5日 (水)

秋深し、落ち葉舞い落ち

秋深し、落ち葉舞い散る...の季節になった。街路樹からは、毎日毎日、大量の落ち葉で、住人たちは落ち葉掻きに疲労困憊している。もっと寒い地方の雪掻きに比べれば、なんということもないはずだが、ご多分にもれずこの団地の平均年齢が高くなっているので、重労働はこたえる。

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街路樹のイチョウ 街路樹の唐カエデ
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市から街路樹の剪定に来た折など、落ち葉が大変だから、もっと短く刈り込んで欲しい...などとお願いする家庭もある。この時期、ゴミの収集日には、落ち葉でゴミの量がグーンと増える。紅葉した街路樹の下で、落ち葉が舞い落ちて、たい積する風情は、なんともいえない眺めだが、後始末に困る。

庭でも落ち葉やら刈り取った枯葉やらの始末に苦労している。昔はたき火などで燃やしていたのだが、今は禁止されている。たき火あとの灰などは、肥料になるので重宝したものだったが、やむを得ない。若くて元気な頃は、台所の生ゴミと一緒に堆肥にして、庭土の改良などに励んだものだが、今はそんな気力もない。

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シランの枯葉 アマドコロの枯葉
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木々の紅葉もよい眺めだが、枯れて黄色くなったシランやアマドコロの葉なども、おもむきがあって悪くない。植木屋さんがきれいに丸く刈り込んでくれたキンモクセイの濃い緑と、その足下に黄褐色に枯れて乱れたシランの葉とは、コントラストが素晴らしい。障壁を兼ねて植えられているカイズカイブキと黄白色に枯れたアマドコロとの対比も心を和ませてくれる。

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シランの新芽 水仙の新芽
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パセリの新芽 ビオラの新芽
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シランの枯葉を刈り取ってみると、もう来春用の新芽が顔を覗かせていた。そういえば、水仙の新芽も伸び出したし、気の早いテッポウユリも芽吹いてきた。いつも勝手に生えてくるこぼれ種のビオラとパセリも、生え始めたので、一部をポットに仮植した。しかし、夏からおいしさを堪能させてくれたトマトは未だ健在で、真っ赤に熟れている。

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テッポウユリの新芽 熟れたトマト
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2007年12月 3日 (月)

シャコバサボテン、クリスマス・カクタス、デンマーク・カクタス

親しい友人が 「無事に夏越しできたデンマーク・カクタスが、こんなに見事に咲きました」 と証拠写真も添えて、メールしてきた。数十年前には当家にも、カニバサボテンやシャコバサボテンがあったのだが、いつの間にか消えてしまっていた。

綺麗な花をつけたシャコバサボテンは、とても豪華で、しかも花持ちがよいので好きだった。今時分に園芸店の前を通ると、店先で、シクラメンやポインセチアとともに、華やかに手招きしているような気がして、買おうかなと思いながら、ついつい、そのままになってしまう。

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シャコバサボテンは、サボテン科リプサリス連 Rhipsalideae シュルンベルゲラ属 Schlumbergera または、ジゴカクタス属 Zygocactus に分類され、学名は Schlumbergera truncata シュルンベルゲラ・トルンカタ、又は、Zygocactus truncata ジゴカクタス・トルンカタとなっている。分類・学名はいずれが正しいのか判らないが、交配を重ねて変種が多いので、どちらかは変種の名前かも知れない。

原産はブラジル・リオデジャネイロ州とかで、日本到来は明治初期といわれている。学名の Zygocactus (ジゴカクタス) は、ギリシャ語の 「 zygos (対をなす)+ cactus (サボテン) 」 が語源で、ふしぶしに対になった刺状突起があることかららしく、truncatus (トルンカタ) は 「切られた形の」 という意味だとのこと。

茎節の周辺に突起があり、その形が寿司などでお馴染みのシャコに似ているところから名付けられた。同じブラジル原産のカニバサボテンと交配されたものや、それを基に、さらに他のシャコバサボテンと交配されて作り出された園芸品種群の総称にもなっている。
クリスマス時分に開花するのでクリスマス・カクタスと名付けられたり、デンマークで改良された、大輪早生のものがデンマークカクタスと呼ばれたりしている。なお、カニバサボテンは茎節部分にはトゲトゲがなく、開花時期は2~3月頃でシャコバサボテンより遅いので両者区別できる。

10月に入り、日照時間が12時間以下、気温も15度を下回るようになると開花する典型的な短日植物で、夜間に光が当たる場所で栽培すると開花しない。元来、木や岩などに根を張る着生植物だが、現在多くは土に植えられて栽培されている。株が古くなると、一種の老化現象で、地際から木質化し、貫禄が出てくる。

昔はカニバサボテンのほうが主流だったようだが、その後デンマークカクタスの華やかさと、クリスマスの時期に花屋さんが大々的に売り出すようになって、20~30年前からはシャコバサボテンが主役の座を乗っ取ったらしい。というか、品種改良が進み、シャコバとカニの交配種も多数あるらしい。交配すると、花期にしても葉の形にしても、シャコバのほうが優勢になるようだ。

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2007年11月26日 (月)

芳香しだれランタナ(コバノランタナ)

2005年4月にタキイ種苗の通販で、「芳香しだれランタナ」 を購入した。だが、正式名はコバノランタナらしい。コバノランタナはクマツヅラ科ランタナ属に分類される半常緑・半つる性の低木で、学名は Lantana montevidensis.(モンテビデンシス)。原産地は南米だとかで、花色はピンク、黄、白などがあるようだが、当家のものは奇麗なピンク色。ランタナの仲間だが、ランタナのように色変化はしないし、葉が小さくツル性でよく伸びる。花もランタナと同様だが、やや小ぶり。ピンチをすると花が株一杯に咲いてとても見事だ。

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寒さにも結構強く、ランタナよりは耐寒性があって、0℃以上なら大丈夫だといわれている。しかし当家は神戸市でも北区にあって、海抜は330メートルもあり、冬は寒い。屋根の積雪からツララが下がったこともあった。最近の温暖化でいくらかはしのぎやすくなったが、それでも降霜はある。そんなわけで、真冬は日当たりのよい縁側に疎開させている。

日当たりを好み、夏場の水切れには注意が必要だが、寒くなると葉が赤銅色に変わって、これがまた美しい。開花期間が長いので、よい買い物をしたと思っている。「芳香」 の名の通り、さわるとほのかなミント風の香りが楽しめる。2株あるので、台の上に載せた普通の鉢植えと、ハンギングと、両方で育てている。よく伸びるので摘心をかねて適宜刈り込めばよいのだが、うっかりすると期を逸して、写真のように枝が暴れてしまう。

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日当たりのよい玄関 ベランダで釣り鉢
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写真でも判るように、この花には雄しべも雌しべも見当たらない。念のために花をちぎって開いてみても、やはり見つからない。色々な昆虫が吸密に来てはいるのだが、これでは種子ができない。黒い種子を写した写真は見かけるのだが、当家のランタナは不稔のようだ。事実、花ばかりで種子はできない。まるで、今年4月23日に書いたヤエヤマブキのようだ。「花は咲けども、ランタナの~」 ということになる。ただし、こちらは新参者だから、万葉集や古今和歌集などには詠まれていない。

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種子は採れないので播種はできないが、挿し木で簡単に増やせるらしいので、来春にでもチャレンジしてみようと思っている。うまく殖やせれば、ご近所さんや知り合いの皆さんにお配りしようなどと、捕らぬ狸の皮算用をしている。しかし、お喜こびいただけるか、顰蹙をかうだけなのか、先のことは判らない。なお念のためにタキイ種苗に問い合わせてみたが、「この品種は不稔性で、雌花も雄花も退化しており、繁殖は栄養繁殖による」 という意味のの回答を得た。

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2007年11月14日 (水)

ヘクソカズラとホシホウジャク(星蜂雀蛾)

ホシホウジャクが羽化した。今年8月29日のヘクソカズラとヤブガラシとおよび8月31日のヘクソカズラとに書いたヘクソカズラだが、今年9月頃からホシホウジャクの幼虫、3匹が取り憑いて丸坊主に近くなるまで、葉を食べていた。蛹は蓑虫みたいに木にぶら下がるのではなくて、土中に入って葉っぱなどを上に被るようだ。この幼虫もやがてヘクソカズラの根元に潜り込んで蛹化した。その蛹の1匹が羽化した。

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ヘクソカズラを飽食。写真をクリックすると、大きな画像になります

ホシホウジャクはチョウ目スズメガ科ホウジャク亜科に分類され、学名はMacroglossum stellatarum という。北海道・本州・四国・九州・沖縄に広く分布し、余り珍しくない蛾で、ブーンという羽音を立て、ホバリングしながら長い口吻を伸ばした独特の吸密活動にはよくお目にかかる。尻尾も変わった形で他の蛾類とはかなり違う。

今年10月6日に新・蛾像掲示板に幼虫の写真をアップして、「ホウジャクでしょうか」 と同定をお願いした。そこで、びけさんとYAMKENさんとからご親切に教えて頂き、ホシホウジャクということになった。お二人にはこのブログでも、あらためてお礼を申し上げます。

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10月6日の質問用写真。クリックすると、大きな画像になります

ホシホウジャクには近縁の類似種として、クロホウジャク (黒蜂雀)、ホシホウジャク (星蜂雀蛾)、ヒメクロホウジャク (姫黒蜂雀)、ホシヒメホウジャク (星姫蜂雀蛾) などがいて同定が難しい。以下にホシホウジャクとの主立った違いを書いておく。

  1. クロホウジャク-幼虫の食草はユズリハ科ヒメユズリハ、ユズリハなど。成虫は、体と前翅は黒褐色で腹側に2対の橙黄色の紋があり、前翅の前縁翅頂近くに灰色の大きな紋がある。

  2. ヒメクロホウジャク-幼虫食葉はアカネ、ヘクソカズラだが、側線に顕著な顆粒列があり、頭部は濃緑色で大きく、先端が尖っていないで四角い感じがする。側方に黄色縦条が走り後端は胸部の側線に連なる。胸脚は赤褐色だが腹脚は緑色で側面下部に細い黒条がある。
    また、成虫は頭の部分に眉毛みたいな黒い線とか隈取りのある目のような模様があり、体色が緑がかって、腹部背面に白い紋がある。

  3. ホウジャク-幼虫:背面両脇の白線は同じだが添っている黒線がハッキリしており、白線も頭 (顔面) に達していない。また、側面に暗条斜線が無く黄緑色の線模様が走っている。成虫背面の模様もまったく違う。

  4. ホシヒメホウジャク-幼虫の食草はヘクソカズラだが、成虫の前翅後縁の湾曲が大きい。

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羽化して手乗りも。写真をクリックすると、大きな画像になります

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2007年11月 9日 (金)

立冬(りっとう)

昨日、立冬に入った。正確には11月8日午前4時ということになる。この日から立春の前日までが冬ということになっている。立冬は二十四節気の一つで、この日から小雪までの期間をいう。二十四節気とは、太陰暦を使用していた時代に、季節を現すための工夫として考え出されたもので、1年を24等分し、その区切りに名前をつけたもの。「冬、立つ」 とは言い得て妙というか、上手く名付けたものだ。「冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也」 と暦便覧にある。

このごろは太陽が低くなり、縁側を通り越して、室内にまで日差しが入り込むようになった。昼間に座敷で寝ころんでいてもまぶしくてたまらない。日も短くなったせいで、ビヤガーデンなどで少々飲んでも、外に出るとまだ明るかった夏とは大違い、午後の5時にでもなれば、もう薄暗くなっている。

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街路樹のイチョウも黄ばみはじめたし、庭の落葉樹も紅葉し始めた。しかし温暖化の影響か、昼間は暑いぐらいだったりする。庭に植えたキュウリは、さすがに枯れてしまったが、トマトはまだ、たっぷり実を付けている。だが赤く熟れるには、夏よりも時間がかかる。それでも11月に自家製の露地植トマトが食べられるのはありがたい。

ところで二十四節気というのは、太陰暦の日付と季節を一致させるために考案されたもので、明治5年まで使用された太陰太陽暦の一つ。今でも季節感を表す言葉として使われており、特に、立春・春分・秋分・夏至・冬至などはなじみ深い。
二十四節気の求め方は、1年の日数を24等分し名付ける 「恒気法」 と、太陽の黄道上の位置を24等分し、その点を太陽が通過する瞬間で決定する 「定気法」 とがある。天保暦は後者を採用していたので、「旧暦」 の計算もこ定気法によっている。

空を見上げると、まるで大きな丸天井がわれわれを取り巻いているように見える。この仮想的な丸天井を天球という。プラネタリウムの丸天井みたいなものと思えばよい。この天球上の太陽の通り道を黄道 (こうどう) という。地球の赤道面の延長と天球の交わりを 「天の赤道」 という。
公転といって、地球が太陽のまわりを1年間がかりで1回転しているため、地球から見ると太陽が天球上をひとまわりするように見える。1年かかって天球を回る太陽の天球上の通り道が黄道である。

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2007年11月 7日 (水)

ツワブキ(石蕗)

ツワブキが咲きだした。ツワブキはキク科ツワブキ属の多年草で、学名は Farfugium japonicum。日本の本州~九州地方及び琉球列島、朝鮮半島、中国、台湾に分布している。学名の Farfugium (ファルフジウム) は、ラテン語の 「 farius (列)+ fugus (駆除) 」 が語源、といわれるが諸説あり定かでない。列と駆除とでは、なにやらさっぱり、わけが判らない。

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和名のツワブキという名は、葉が丸くフキに似てつやがあることから、「艶葉蕗 (つやばぶき) 」 から転じたと考えられている。また、「厚葉ブキ」 から 「あ」 が省略されて、「つわぶき」 になったという説もある。「石蕗」 とも呼ばれるが、なぜ石なのか、海岸や川縁の岩石がゴロゴロしている所に自生しているからなのか、これもはっきりしない。

花は直径5センチほどで、細長く黄色い花びらに見えるのが雌性の舌状花、中央部分には沢山んの筒状花があり、これは両性花。茎は花と実をつけるためだけに伸び、途中には退化した小さな葉をつける。果実は5~6ミリで、毛がびっしり生えており、冠毛は汚褐色で長さ8~11ミリ、タンポポのように風に舞いながら子孫を広げる。

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江戸時代から広く栽培され、品種の改良も進んだ古典園芸種なので、葉に黄斑や白斑が入る品種も出回っている。しかし当家に咲いているのは、どこにでもあるような標準型で、あまり珍しいものではない。

ツワブキは、フキ同様に古くから食用として利用されてきた。葉柄、つぼみ、花、葉などすべて食用になるようだが、葉柄しか食べたことがない。その葉柄を醤油味の佃煮にしたものがキャラブキで、大好物。熱いご飯に良し、日本酒に良し、ビールにも合う。先日もお土産に頂いたが、普段からよく買ってきて食べている。

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本物のフキで作ったキャラブキもあるが、ツワブキから作ったキャラブキがこそが 「正統派」 キャラブキだと思っている。違いはすぐに判る。フキの茎は中空なのでフキのキャラブキには穴がある。ツワブキの葉柄は中空ではないので、穴がなければツワブキだと判る。

キャラブキは好物だし、庭にはツワブキが植えてあるので、自家製のキャラブキを作ってみたいと、時々は思うが、葉柄、20~30本ぐらいでは足りないだろうし、第一手間がかかる。買ってきたほうがずっと楽だ。ものぐさ古希夫婦だから、いかんともいしがたい。

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2007年11月 2日 (金)

コムラサキ(小紫)

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コムラサキの実が美しくなった。紫色のきれいな実が和風の雰囲気をただよわせている。コムラサキはクマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木で、学名は Callicarpa dichotoma。なお、学名の Callicarpa (カリカルパ) は、ギリシャ語の 「 callos (美しい)+ carpos (果実) 」 が語源で、「美しい実」 の意味になる。また、dichotoma は 「二叉になった、叉状分岐の」 という意味。枝が中ほどで分枝し先端が垂れる状態を指すのではないだろうか。

コムラサキは当家の庭では、春の芽吹きが一番遅い木になっている。他の木々がどんどんと新芽を吹いているのに、冬に短く刈り込んだ株立ちの幹が、いつまでも枯れ木みたいで、ひょっとすると枯れたのではないだろうかと、いつも心配させられる。

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7月7日、鋸歯の状態 8月5日、満開
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「紫式部」 の名で売られている鉢植えは、大抵コムラサキで、ムラサキシキブは高さ3~4メートルほどになる木だし、垂れ枝もなく実付きもまばらだから、一般家庭ではあまり栽培されないようだ。

コムラサキはコシキブ (小式部) ともいい、百人一首に有名な

大江山 いくのの道の遠ければ まだふみもみず 天の橋立

と詠んだ佳人、美人の誉れの高い和泉式部の娘、小式部内侍の名からの由来であるといわれている。源氏物語で名高い紫式部といい、どちらも優雅な大宮人の名前を付けてもらっている。

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8月28日 10月7日
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コラムサキとムラサキシキブとの違いは、

コムラサキ:やや小型で背が低く2メートルぐらいまで。鋸歯は葉の先の半分だけで、葉の基部から中程までは鋸葉にならない。葉柄の付け根と花序 (花が集まった枝) の付け根が2~3ミリ離れている。実のサイズはさいが、はるかに実つきがよく、実が枝に沿ってかたまるように密集してボール状につく。

ムラサキシキブ:3~5mにも成長し、人の背丈より上に花や実を付ける。葉全体に鋸歯があり、葉柄の付け根付近から花序が出ている。実は大きめだが、ややまばらでボール状にならない。

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2007年10月29日 (月)

ヤブハギ(薮萩)

今年3月12日のヒヨドリがやってきたで書いたように、モチノキの下から生えてくる新しい植物を楽しみにしている。今年はヘクソカズラとヤブガラシとに辟易させられたが、そのことは8月29日のヘクソカズラとヤブガラシとに記しておいた。

今年はその他に、どこにでも生えている雑木のヤブハギも生えてきた。ヤブハギ (薮萩) はマメ科ヌスビトハギ属に分類され、学名は Desmodium podocarpum ssp. oxyphyllum var. mandshuricum と長い。つまり、ヌスビトハギの仲間になるわけだが、ヌスビトハギ属にはヌスビトハギ、マルバヌスビトハギ、アレチヌスビトハギ、ヤブハギなどがあって、それもお互いによく似ているので、なかなか同定しにくい。典型的な個体なら見分けがつくとしても、雑種もできるらしく、どちらとも決めかねる場合もあるようだ。

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見分ける一応のポイントとしては、ヤブハギは、

  1. 葉が茎の中央から下に集まってつき、裏が淡緑色
  2. 葉柄は長く、小葉の葉が狭い (狭卵形)
  3. 草丈が1メートル以下
  4. ほとんど無毛
  5. 3~6個の節果ができる
といわれている。

類似品種が多いが、アレチヌスビトハギは節果が3~6個ある点で同じだが、全体的に毛が目立つので異なる。ヌスビトハギは節果が2個で、小葉に毛があり、葉裏の網状脈が目立つ点が違う。ヒメハギ、ミヤギノハギは果実が節果でないから除外できる。オオバヌスビトハギなら葉脈が葉の縁まで到達しないので、すぐ判る。

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花は一日花だが正確にいえば、1日保たない。早朝に開花すると昼過ぎにはしぼんでしまう。昼前に開花しても夕方にはしぼんでいる。花期は7~10月。果実が変わっている。節果といって分離果の一種で、鞘が縦に連なったいくつかの部屋に仕切られて分果をつくっている。マメの鞘が、種子ごとに節を持っているようなものだ。鞘が熟しても裂開しない。種子一つ毎に折れて散布される。

ヌスビトハギは、節果の形が盗人 (ぬすびと) が足音をたてないように、足の外側だけを使って、こっそり歩いたときの足あとの形に似ていることからの命名とか。しかし本種やアレチヌスビトハギの節果は3~6個あるので、足あとには見えない。節果には毛が密生しており、衣服に貼り付きやすいので、こっそり貼り付くの意味でヌスビトハギになったとする説もある。

ヌスビトハギもイノコズチやキンミズヒキなども含めて、実が衣服や動物の毛につくものは全て、 「泥棒草」 とも呼ばれている。泥棒の足跡に見立てたのではなく、節果がくっつかないようそっと歩く姿が泥棒の忍び足に似ていることから、「ヌスビト」 の名がついたとも考えられ。現代なら、盗人の足跡というよりも、むしろサングラスではなかろうか。

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ハギは昔から日本の山野に生えており、多くのうたに詠まれている。万葉集・巻八 1538 に収録された山上憶良が秋の七草を詠んだ

萩の花 尾花 葛花 瞿麦 (なでしこ) の花 女郎花 また藤袴 朝貌 (あさがお) の花

はとりわけ有名だが、ハギは先頭に配置されている。万葉集の中で、ハギを詠んだ歌は142首 (138首ともいう) を数え、最大数を誇っている。ちなみに第二位は、梅で119首 (118首との説もある) とのことで、ハギが日本の秋の野山を代表する植物として、古くよりいかに親しまれてきたがわかる。

しかしこれらは全てヤマハギ (山萩) のことらしい。同じマメ科でもヤマハギはハギ属 ( Lespedeza ) で、ヌスビトハギ属ではない。

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2007年10月26日 (金)

アマチャヅル (甘茶蔓)

8月29日に、ヘクソカズラとヤブガラシとでヤブガラシ (藪枯らし) のことも書いたが、実はアマチャヅル (甘茶蔓) の誤りだった。てっきりヤブガラシだと思っていたので、ショックだが、間違いは訂正しておきたい。

少々古い話になるが、画像掲示板@植物園へようこそにヤブガラシだと信じ込んでいた写真を掲示したところ、今年9月17日に、青々さんから、「ヤブガラシではなくて、アマチャヅルかもしれませんね。」 と指摘された。

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アマチャヅルもヤブガラシと同様に5小葉からなる鳥足状複葉だが、葉の表面全体に白くて細い毛が生えており、名前の通り葉に甘みがある。決定的な違いは花で、ヤブガラシは中央に朱色の花盤がある4花弁。一方、アマチャヅルの花は5裂花なので、花を見ればすぐ判る。

その花が咲いた。花は黄緑色で花冠は5裂し、長さ2ミリほどで先端は鋭く尖っている。念のために葉を噛んでみると、ほのかに甘みを感じる。間違いなくアマチャヅルだった。早速上記掲示板に書き込み、青々さんに感謝を込めて報告しておいた。

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葉に白い短毛 どんどん伸びる
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アマチャヅルはウリ科アマチャヅル属に分類される多年生のツル植物で、雌雄異株。葉と対生して巻ひげがあり、他のものにからみつく。お釈迦様の誕生日を祝って毎年4月8日に催される灌仏会 (かんぶつえ) には甘茶を飲む習慣があり、この甘茶はユキノシタ科でアジサイの仲間であるアマチャを使うが、葉に甘味があるために、これになぞらえて、アマチャヅルの名前が付いたとか。

学名は Gynostemma pentaphyllum、日本全土、中国・マレーシア・インドなどに分布している。学名の pentaphyllum は 「五の葉の」 という意味で、Gynostemma (ジムノステンマ) は、ギリシャ語の 「gyne (雌しべ)+ stemma (冠) 」が語源だといわれている。

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2007年10月24日 (水)

サザナミスズメとキンモクセイ

前回に書いたキンモクセイの葉をサザナミスズメの幼虫が食べていた。サザナミスズメは鱗翅目スズメガ科に分類されている夜行性の蛾で、学名は Dolbina tancrei となっている。成虫の大きさは開張サイズが5~8センチ、日本全土からシベリア南東部、朝鮮半島、中国北東部に分布している。きれいな名前とは裏腹の美しくない蛾だが、翅がさざ波模様になっていることから命名されたのではないだろうか。

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幼虫の食草はギンモクセイ、キンモクセイ、イボタ、ネズミモチ、オリーブなどモクセイ科樹木の葉で、成虫に比べると幼虫の方がきれいで、手に載せてみても可愛い。幼虫の大きさは5~6センチぐらい。自家で蛹化・羽化をさせても、とうてい手乗りさせる自信がないので、もとのキンモクセイに返しておいた。キンモクセイの方は、こんな虫の一匹や二匹は歯牙にもかけないだろう。

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是非にも成虫を見たいという奇特なお方は、【幼虫図鑑】 のサザナミスズメ【みんなで作る日本産蛾類図鑑V2】 のサザナミスズメに写真が掲載されている。しかし、あまりお勧めはできない。

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2007年10月22日 (月)

キンモクセイ(金木犀)

庭にはキンモクセイが離れて2本植わっている。ある朝、窓を開けると、強烈といってもいいぐらいの匂いが、ドーっと室内に流れ込んでくる。ああ、もう秋なんだ、と感じる。会社から帰宅して、車のドアを開けると、ホワーっと薫りに包囲される。駐車場の直ぐそばにキンモクセイが植えてあるわけではないのだが、庭中を芳香が占拠している。わが家では、春のジンチョウゲ、夏のユズ・スダチと共に、香りで季節の移ろいを知らせてくれる。

キンモクセイはモクセイ科モクセイ属の常緑小高木で、学名は Osmanthus fragrans var. aurantiacus。学名の fragrans には 「芳香のある」 という意味があり、aurantiacus は 「橙黄色の」、Osmanthus (オスマンサス) は、ギリシャ語の 「 osme (香り)+ anthos (花)」が語源とか。原産は中国の桂林地方で、日本には江戸時代に渡来したらしい。

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橙黄色の花が葉腋にたくさん付き、花冠は4つに分かれ、厚みがある。おしべは2本で短く、中心部に痕跡的な柱頭がのぞく。雌雄異株で、日本には雄木ばかりで結実しないから、繁殖は主として取り木による。性質は強健だが、空気が汚染したしたところでは開花しにくい。大気汚染の指標に使える。

キンモクセイは花の白いギンモクセイ (銀木犀) の変種で、花が淡黄色のウスギモクセイもある。ギンモクセイはキンモクセイに比べて花が少なく、香りも弱くて地味だが、キンモクセイよりも上品な香りがする。近年、「スイートオリーブ」 という花付きのよい矮性品種が登場した。この品種は、小苗のうちからよく花を咲かせ、しかも四季咲き性なので、真夏と真冬以外は長期間花が楽しめるようだが、やはり季節感のある在来種が好きだ。

咲いた後で雨風があるとあっけなく散ってしまうはかない花だが、株元には散った花の残骸が、黄色いじゅうたんのように広がって、これもまた美しい。しかし夜になると、どこからともなくナメクジが集まってきて、盛大なディナーパーティを開いている。この図はいただけないが、やむを得ないようだ。

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開花直前 満開
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この木は剪定の時期が難しい。ツツジやサツキ、アジサイなどは花後できるだけ早く、遅くても夏までに剪定したい。新しく伸び出した枝に来年の花芽を付けるので、花芽を付けた枝を刈り込まないようにしなければならない。ところがこの時期に、キンモクセイを一緒に剪定すると、花芽のついた枝を刈り込むことになる。だからキンモクセイは、秋に花が終わってから剪定する。植木屋さんに2回、おいで頂くことになる。お手間を煩わせるが致し方ない。

キンモクセイの香りといえばトイレの芳香剤を想起する人も多いようだが、当家のトイレには花や木を飾るだけで、芳香剤や消臭剤などは置いていない。昔は貧弱な消臭剤しかなかったので、消臭ではなく、より強力な芳香剤で悪臭をごまかしてきた。しかし最近は、優秀な消臭剤が開発されて、充分に消臭できるようになったので、強力な薫りの芳香剤が必要なくなった。だから、今の芳香剤はもっと柔らかなラベンダーとか柑橘系とかになっている。

キンモクセイの香りについては興味深い研究が発表されている。今年3月14日の読売新聞のYOMIURI ONLINEの記事を以下に紹介する。

キンモクセイの香りでやせる!?…阪大教授ら

食欲抑制効果を確認

 キンモクセイの花の香りをかぐと食欲が抑えられ、ダイエットにつながるという研究結果を大阪大人間科学研究科の山本隆教授とカネボウ化粧品がまとめた。20日から大阪市で開かれる日本生理学会で発表する。

山本教授らは、キンモクセイの香りを充満させた箱と、香りのない箱にラットを30分間入れ、食欲を促進する脳内物質 「オレキシン」 を作る遺伝子の活性を比べた。香りをかいだラットは活性が25%低下した。薬品で嗅覚 (きゅうかく) をまひさせたラットでは、香りをかがせても活性の変化がなかった。

さらに体重60グラムのラットの子を8匹ずつ、キンモクセイの香りをしみこませた粉末飼料と、通常の粉末飼料に分けて飼育。香りのあるグループは食べる量が2割少なく、25日後の平均体重は225グラムと、通常より25グラム少なかった。

一方、カネボウ化粧品は平均体重53キロの20~40歳代の女性10人で実験。うち5人は香りをしみこませたガーゼを胸ポケットに終日入れ、他の5人と同じメニューの食事をとった。12日後、香りをかいだ5人は体重が平均で1・4キロ減っており、かがない5人は0・2キロ減だったという。

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2007年10月19日 (金)

トクサ(砥草、木賊)

今春、トクサを植え替えた。トクサの学名は Equisetum hyemale で、トクサ科トクサ属に分類されている。山中の湿地に自生する常緑多年草のシダ植物で、本州中部以北、北海道の寒地で、やや日当たりのよい渓流沿い、土手、原野などの湿地に好んで群生している。さらに、朝鮮半島、中国、サハリン、千島、シベリア、ヨーロッパ、北米などの北半球の寒地に広く分布しているそうだ。自生地からうかがえるように、耐寒性は抜群で病害虫も特にないので育てやすい。これも年寄り向きの手間のかからぬ園芸のようだ。

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5月7日、発芽 6月6日、伸びてきた
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ただ困ったことが一つある。地下茎がどんどん伸びて、とんでもないところから芽を出してくる。直ぐそばだけではなく、かなり離れた場所でも顔を出す。除去するには、新しく生えてきた新芽だけでなく、伸びてきた道中の地下茎もきれいに取り除く必要がある。繁殖力が旺盛なので、途中に取りこぼした地下茎が残っていると、そこから、又新芽を覗かせる。

だから周りの植生をやたらと掘り返す羽目になり、冬でも一汗かかされる。そんなわけで、大きくて深い植木鉢に植え付けて、その鉢を庭に埋め込んでいる。植木鉢なので底に穴があいてはいるが、深鉢なので底穴から脱出するだけの気力はなさそうだ。庭の片隅に植えておくと、夏などいかにも涼しげで悪くない眺めだ。

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8月28日、胞子葉群 10月5日、胞子葉群

同じトクサ属にスギナ Equisetum arvense がある。スギナは北海道から九州、北半球の暖帯から寒帯にかけて広く分布する夏緑性の多年生シダ植物。トクサの茎は、スギナのように分岐することなく、中空で管状に伸び、高さが1メートルにも達する。茎は濃い緑色で表面がザラザラして堅い。その管状の節々には退化した葉が葉鞘として残るが、上に引っ張るとその部分からすぽっと抜ける。夏に茎の先端から楕円形の綿棒のようなかたちをした花 (胞子葉群) をつけ、そこから胞子をとばす。

トクサという名前は、砥石の代用の草という意味で、茎が珪酸質を含み、表面にこまかい突起があるので、茎を煮て乾燥させたものを紙ヤスリのようにして、木材や金属の細工物を研磨するために使用された。また漢方では木賊 (もくぞく )と呼ばれ止血や解熱剤として使われるとか。

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2007年10月10日 (水)

ハボタンのミニ仕立て

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9月19日にオンブバッタとハボタンでちょっと書いたが、3年ぶりにハボタンの種子を播いた。種子はお馴染み、タキイ種苗の通販で買った。タキイ種苗の月刊誌、「はなとやさい」 8月号15頁に 「ミニ仕立てで楽しむハボタン」 という記事があった。

小さな鉢にハボタンを多粒まきにして、密植栽培をしようというお勧めだった。

ハボタンの新しい魅力を発見することになりました。多粒まきにしたハボタンは、葉数が少なく市販されている種々のミニはボタンとも、まったく雰囲気を異にしています。その楚々としたかわいい姿は、ハボタンのイメージを一新するものでした。

掲載されていた写真とこの文章とに誘惑されて、衝動買いならぬ衝動栽培となった。品種は切葉種のF1白かんざし、紅かんざしと丸葉矮性種のF1白はと、紅はとの4種。種子がたっぷりあったので、ミニ用と花壇用とに播種した。花壇用は間引きしながら、手頃な大きさに育った段階で、まず、プラポットに移植して、後はご近所に配ったり、花壇植をしたり。ミニ仕立ての方は、少し間引くだけで成長を待つ。いずれにしても、また仕事が増えてしまった。

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2007年9月26日 (水)

ルリタテハ(瑠璃立羽)の幼虫

7月9日の3種類のユリで紹介した 「黄色ユリ」 が、茎も黄変して枯れかかっているが、枯れ残った葉に虫の糞が付着していた。探すと、見るからに痛そうなトゲだらけの毛虫が3匹もいた。初めて見るタイプなので、早速図鑑で調べてみた。ルリタテハ (瑠璃立羽) の幼虫だった。念のために、いつもお世話になっている蛾飢道談話室にも写真を送ってお伺いを立ててみた。早速、YAMKEN さんから、「間違いないでしょう。」 とのお墨付きを頂いた。

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年中見られて珍しくもない蝶だが、当家にはホトトギスなどの食草がないので、今までお目にかかったことがない。これはなんとか羽化するところを見たい。手乗りルリタテハもやりたい。いままで蝶や蛾の幼虫を見付けても、蛹化の頃に行方不明になってしまった。どこかで蛹になっているはずなのだが、発見できない。結果として羽化も見ることができない。で、9月21日に書いたクロアゲハの羽化と同じように、室内飼育をすることにした。

幼虫の食草はユリ、シオデ、ホトトギス、サルトリイバラなどのユリ科植物らしいが、当家には餌がユリしかない。そのユリも他の2種はすっかり枯れてしまったし、このユリも枯れかかっている。早く蛹化しないと餌がなくなってしまう。せかせるようだが、お急ぎ願います。

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ルリタテハは鱗翅目タテハチョウ科ルリタテハ属に分類され、学名は Kaniska canace no-japonicum で、日本全国からインドまで東アジア・南アジアに広く分布する森林性の蝶だといわれている。なお、幼虫はとげとげしいが、毒蛾ではないので、刺されたりはしないそうだ。しかし、触ってみる勇気はない。

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2007年9月25日 (火)

青じそが開花

定例の月曜日、昨日はブログが書けませんでしたので、一日遅れで、本日アップしました。

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4月11日 5月2日
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昨年8月21日の家庭菜園 その二で書いたように、毎年青じそを育てて、知人に配ったり食卓に供したりしている。今年も順調で、虫との競争にはなるが随分食べた。醤油に浸したシソの葉でおにぎりを巻いて、その上をさらに味付け海苔で巻いたりしても、なかなか美味しい。海苔とシソとの薫りが渾然一体となっていささかオツな味がする。

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9月15日、この写真をクリックすると、大きな画像になります

その青じそに花が咲き出した。小さな花なので、どんな虫が交配の手助けをしているのか知らないが、やがて結実して、種子が下に落ちる。落ちた種子が春になると勝手に発芽する。毎年のことで、種まきなどはしたことがない。発芽した苗は適当に間引きをして、それからビニールポットに移植する。苗が手頃に育ったら、人に配ったり、定植したりする。

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2007年9月19日 (水)

オンブバッタとハボタン

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オンブバッタが鉢植えのハボタンを食べている。けしからんが、今年は3年ぶりに新しく種子を撒いたことでもあり、まあ、いいか、とも思って放置している。

初秋に播種して冬に楽しんだハボタンの一部を、鉢植えにして夏越しさせる。春に茎が伸びて開花するが、その花を刈り取る。やがて茎が木化してあちこちから新芽を吹き出す。夏が終わる頃には茎の回りに開いた小型のハボタンを観賞できる。この鉢植えは、今や3回目の冬を迎えようとしている。その貴重なハボタンを餌にしている。

オンブバッタは直翅目(バッタ目)オンブバッタ科オンブバッタ亜科に分類される昆虫で、学名は Atractomorpha lata という。北海道から沖縄まで、日本全国に分布しており、畑や道ばたの草地、空き地などに多く、人家周辺に棲み、庭や花壇にもいることがある身近なバッタで、翅はあるものの飛べないことが多く、ピョンピョンとよく跳ね回る。

食草はススキなどを好まず、キャベツ、ヨモギ、キクなど葉の広い植物を餌にしている。ただし、オスはあまり餌を食べず、メスに乗っている間はほとんど何も食べないとか。

体は緑色から淡い褐色まで色彩に変異が大きい。体長はオスが2センチほどだがメスは4センチぐらいと、メスに比べオスは著しく小さい。交尾していないときでも、オスがメスの背中にいることが多く、オンブバッタの名前の由来となっている。これは、オスがメスを一人占めするために背中にのったままになっているらしい。

オンブバッタは鳴かないので、目で交尾の相手を探すわけだが、飛翔できないので広範囲に相手を探すことができない。確実に、相手を見つけられるように、早い時期から、相手を探している。同じ種類のメスであることが分かると、小さなオスは、メスの背中の上に乗っかる。乗った格好で交尾の時期がくるまで一緒に生活する。

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バッタの仲間は不完全変体といって幼体の頃から成体と同じ姿をしているが、他の昆虫と同じように脱皮して大きくなる。青虫や毛虫から蛹を経て大変身する蝶や蛾とは大いに異なる。

ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキに似ていて混同しやすいが、オンブバッタは触角が頭部と同じぐらいの長さで緑色をしている。ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキは触角が頭部よりも長く灰色から褐色をしている。

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2007年9月13日 (木)

フイリアマドコロ(斑入り甘野老)

定例の水曜日、昨日はブログが書けませんでしたので、一日遅れで、本日アップしました。

山形大学で学生生活をおくった、というだけで、何となく山形には懐かしさがあって、時々山形県のニュースを眺めている。いささか古い話題になるが、山形県庄内地方の日刊紙、荘内日報の今年4月20日号に、おもしろい記事を見付けた。

庄内地方の砂丘地で近年、隠れた春の山菜として注目されつつあるアマドコロが収穫期を迎えている。アマドコロはユリ科の多年草。
庄内では4月中旬から末にかけて、スイセンに似た若芽が顔を出す。葉が開いてしまう前に根元から切り落とし、茎はゆでて、若芽は天ぷらなどにして食べる。

随分昔から庭に斑入りのアマドコロが生えている。自分で植えたはずなのに、いつ買ったのか、誰にもらったのかなど由緒来歴は全く不明で、血統書は作れない。冬にはすっかり姿を消してしまうが、春になると可憐な新芽がふきだす。花も可愛いが、斑入りの葉が穏やかで、炎天下で涼味を感じさせる。そう思って若芽を見れば、柔らかくて食べられそうな気もするが、もちろん食べたことはない。

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フイリアマドコロは学名が Polygonatum odoratum var. variegatum で、ユリ科アマドコロ属の多年草に分類され、日本各地、北海道、本州、四国、九州の山地などに自生している。学名の Polygonatum (ポリゴナツム) は、ギリシャ語の 「 polys (多い)+ gonu (節) 」 が語源。根茎に多くの節があることから名付けられた。また、odoratum は 「芳香のある、香りのいい」 を意味する。

地下茎が 「トコロ (野老、ヤマイモの一種) 」 に似ており、トコロは苦いのにこちらは甘いので 「甘い野老」 から 「甘野老」 になったといわれている。なお、トコロの地下茎にはひげ根がついて曲がっていることが多く、その姿を老人に見立て、野原の老人ということで 「野老」 となったとか、いわれている。

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アマドコロの花は、葉腋から1~2本の花柄を出し、鈴を下げたようにぶら下がる。筒状の白く先端が緑色がかった花で、花の長さは2センチほどと、小さい。茎は高さは50センチほどで、角ばった数本の稜があり上部は弓なりに曲がっている。
こんな花だから普通の蝶や蛾は来ないだろう。モチノキにやってくる蜜蜂なんかが潜り込むのが手頃だと思うが、吸蜜を見たことがない。で、実が成らない。まさか雌雄異株で、全株がオスなんてこともないだろう。一度でいいから結実を見てみたいものだ

非常によく似た植物で 「ナルコユリ (鳴子百合) 」 というのがある。アマドコロとは茎で識別する。アマドコロの茎は角ばった数本の稜がある。一方ナルコユリはアマドコロのような稜線がなく、円柱状になっている。また花は、アマドコロが1ヶ所から1~2個なのに対して、ナルコユリの場合、1ヶ所から3個~8個吊り下がることからも区別できる。

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2007年9月 7日 (金)

モミジアオイとハイビスカス 2

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ハイビスカスの柱頭、この写真をクリックすると、大きな画像になります

先月27日に書いたモミジアオイとハイビスカスの続きになる。アオイ科植物の特徴だが、どちらもブラシのようなものが、花の中央から突き出している。これは雌しべと雄しべが途中まで合着して柱状となったもの。黄色い雄しべが群がってブラシ状になっている。先端にある赤い雌しべの柱頭は5つに分かれ、ソラマメのような形の葯がついている。

このままでは自家受粉できないので、蜜を吸って花粉を媒介する虫を待っている。しかし、両者とも蝶などが吸蜜している姿を見たことがない。だから当家のハイビスカスは実を付けない。花後は、花茎のちょっとふくれた場所から、自然にぽろりと落花する。しおれた花がいつまでも茎に残っているようなことはない。

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やや開いた葯 しぼんだ時の葯
ハイビスカス、この写真をクリックすると、大きな画像になります

一方モミジアオイは自家受粉をしている。5裂した先端の葯が、朝はほぼくっついているのに、次第に開き始め、夕方には葯の茎の部分がU字型に湾曲して、雄しべの花粉にくっついてしまう。葯は完全に雄しべの花粉に埋没している。これで自家受粉が成立し、必ず結実する。しかし、養分が果実に取られてしまうので、花後は切り取るようにしている。

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朝の葯 葯の湾曲 葯の湾曲
モミジアオイ、この写真をクリックすると、大きな画像になります

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葯の湾曲 しぼんだ時の葯 結実
モミジアオイ、この写真をクリックすると、大きな画像になります

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2007年8月31日 (金)

ヘクソカズラ

ヘクソカズラは万葉集巻第十六に高宮王 (たかみやのおおきみ) の歌として登場する。新潮社から刊行された新潮日本古典集成 「万葉集四」 の256頁を見ると、

高宮王 (たかみやのおおきみ) 、数種の物を詠む歌二首

皀莢(ざうけふ) に延(は)ひおほとれる 屎葛 (くそかづら)
   絶ゆることなく 宮仕 (みやつか) へせむ

さいかちの木にめったやたらとまつわりついた、へくそかづらさながらに、絶えることなくいつまでも、このつまらぬ私も役所勤めを続けよう。

清浄な 「皀莢」 と不浄な 「屎葛」 などを詠みこんでいる。

□ 皀莢 マメ科の落葉高木。実の莢 (さや) の煮汁を洗濯に用いる。
□ おほとれる 「おほとる」 は乱れてからみつく意の四段動詞。
□ 屎葛 アカネ科の蔓草。夏に底の赤い鐘状の白花をつけ、全体に悪臭がある。自らの譬 (たと) えにもなっている。上三句は序。「絶ゆることなく」 を起こす。

とある。なを、皀莢の 「皀」 という字は、草冠の下に 「白」 を書いて、その下に 「ヒ」 を書くのが正しいが、フォントには 「皀」 という文字しかないので代用した。この木はサイカチのことで、別名カワラフジノキとも呼ばれるジャケツイバラ科 (またはマメ科) サイカチ属の落葉高木。また、「ざうけふ」 は旧仮名遣いなので、新仮名遣いでは 「ぞうきょう」 となる。サイカチは、現在の別名がソウキョウ。

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奈良、平安時代にクソカズラ (糞葛) と呼ばれていたのを、今ではさらに 「屁」 まで付けられて、かわいそうな植物だ。確かに、全草に異臭があり、命名の由来も理解できる。しかし、花冠を濡らして腕などにくっつけると、その様子がお灸をすえているいるように見え、昔は田舎の子供などが遊び道具として親しんできたことから、ヤイトバナ (灸花) の別名がある。まだヤイトバナという名前の方が良さそうだが、どうだろう。

臭いの強さは季節によって異なり、秋になるとあまり気にならなくなる。組織が傷つくと中の成分が酵素のはたらきで分解されて揮発性の成分になり、それが特有の臭気を放つ。ヘクソカズラにとっては食害を防ぐ重要な防衛手段なのだとおもう。

花期になると花はいつでも咲いているように見えるが、実は一日花で、個々の花は長続きせず、切り花向きではない。第一、臭いのが困る。しかし、果実は直径5ミリほどの球形で、黄褐色から光沢のある茶褐色になる。この頃になると臭気はほとんど無くなり、蔓も下部は太くなって木質化するので、果実の付いたツルはドライフラワーやフラワーアレンジメントなどにも利用される。

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発芽直後 蔓が出てきた
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こぼれ種の管理さえしっかりしておけば、ドライフラワー用に1~2株はあってもいいだろうと思い、とりあえず数株をビニールポットで育てている。今年は間に合わなかったが、来年は開花・結実を経て、見事なドライフラワーを作ってみたい。

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2007年8月29日 (水)

ヘクソカズラとヤブガラシと

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発芽したヘクソカズラ
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今年はヘクソカズラとヤブガラシとの当たり年らしい。正確には、昨年が当たり年だったことになる。昨秋にヘクソカズラやヤブガラシの実を食べたヒヨドリが、当家のモチノキにやってきて、糞と一緒にそれらの種子をばらまいていった。おかげでモチノキの下はいうまでもなく、庭中あちこちからヘクソカズラとヤブガラシが発芽してくる。しかも一斉発芽ではなく、散発的に次から次へと、抜いても抜いても生えてくる。

家は角地なので、敷地の2面が道路に面している。道路と敷地との境には、雨水などが流れる小さな溝があって、その先に幅1メートルのグリーンベルトがある。グリーンベルトには街路樹の唐カエデが植えてあり、その間はツツジの植え込みになっている。家の北側にはモチノキが3本植えてあるが、枝先がグリーンベルト上にまで伸びている。

そのせいかグリーンベルトにもヒヨドリが糞を落とすらしく、モチノキの下にあるツツジの植え込みにもヘクソカズラとヤブガラシとが生えている。こちらは気付くのが遅れたので、随分茂っていて、今ではヘクソカズラが満開になっている。よく見ると、蔓がツツジにからみつき、枝を締め付けている。このままだと、ヘクソカズラとヤブガラシとのグリーンベルトになってしまう。早朝の涼しい時間帯を利用して、それでも大汗をかきながらヘクソカズラとヤブガラシ撲滅作戦を展開した。

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満開のヘクソカズラ、写真のクリックで画像拡大

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グリーンベルトを不法占拠するヘクソカズラ、写真のクリックで画像拡大

ヘクソカズラは、学名が Paederia scandens でアカネ科 Rubiaceae ヘクソカズラ (ヤイトバナ) 属 Paederia に属する1属1種の多年性ツル植物。別名をヤイトバナ (灸花)、サオトメバナ (早乙女花) と称し、日本全土、東アジアに広く分布している。なお、学名の scandens は 「よじ登る性質の」 という意味があり、Paederia (パエデリア、ペデリア) は、 「汚物」 の意味で、ラテン語の paidor (悪臭) という言葉が語源となっている。

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発芽間もないヤブガラシ、写真のクリックで画像拡大

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グリーンベルトのツツジに広がるヤブガラシ、写真のクリックで画像拡大

ヤブガラシはブドウ科ヤブカラシ属つる性の多年草で、学名は Cayratia japonica Gagnep カイラティア・ヤポニカ。北海道西南部から本州、四国、九州、沖縄、小笠原などに分布している。別名をビンボウカズラともいい、地下茎をのばしてどこにでもよく繁殖し、まきひげをつかってどんどん他の草木をよじ登る。「ヤブまで枯らす」 というヤブカラシ。恐ろしいやつだ。

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2007年8月27日 (月)

モミジアオイとハイビスカス

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モミジアオイ、この写真をクリックすると、大きな画像になります

モミジアオイとハイビスカスとを植えている。どちらも属名が Hibiscus フヨウ属で、よく似ている。これらの花が咲き出すと、暑い夏がやって来たんだと感じる。「太陽にほえろ」 ではないが、ぎらぎらと輝く太陽に向かい、大きな口を開いて、どうだ!という感じが素晴らしい。日射病にもかからず、日焼けもしない姿は羨ましいかぎりだ。
双方とも一日花で、朝咲いた花が夜にはもうしぼんでしまう。だから切り花には向かない。比較的大きな花なので、毎朝、昨夜しぼんだ花殻が足下に落ちているのが目立つ。放置しておくとナメクジがやってくるので、ゴミ袋に捨てている。

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モミジアオイ、この写真をクリックすると、大きな画像になります

モミジアオイは紅葉葵と書き、別名はコウショッキ (紅蜀葵)、学名は Hibiscus caccineus。学名の Hibiscus は、古代エジプトの美の女神ヒビス 「 Hibis 」 と、ギリシャ語の 「 isko (似る) 」 が語源らしい。北米原産でアオイ科フヨウ属耐寒性宿根草に分類されている。なお、学名の coccineus は 「紅色の、緋紅色の」 といった意味。茎の上部は節間がつまっているので、蕾のときは、1つの花序に数個の花が群集しているように見えるが、ふつう1つの節につく花は1つ。直径15センチほどの5弁花。

ハイビスカスはアオイ科フヨウ属非耐寒性常緑中低木で、学名は Hibiscus rosa-sinensis。rosa-sinensis は 「中国のバラの」 という意味。別名は仏桑花 (ぶっそうげ) というが、葉が桑に似ているからとか。原産地はインド洋や太平洋の島々で、ハワイに持ち込まれてから広まった。ハワイ州の州花となっている。雑種と多様な園芸品種があり、色もとりどりだし八重もある。当家のは、昔からあるような、ありきたりの花だ。

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ハイビスカス、この写真をクリックすると、大きな画像になります

耐寒性があまり無いようだし、神戸市内でも海抜330メートルの高地で、氷結、降雪、降霜のある地域だから、冬には日当たりのよい縁側に取り入れている。温暖化が進んでいるようだから、縁側まで行かなくとも軒下の日だまりでも大丈夫なような気がしているが、もし枯れると困るので冒険はできない。この鉢が縁側に収まると、間もなくお正月がやってくる。

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2007年8月 3日 (金)

ミョウガ(茗荷)が食べ頃

ミョウガ (茗荷) が食べ頃になった。好物なので、ときどき収穫しては食べている。刻んだのを二杯酢にしたり、味噌でヌタにしたり、キュウリ揉みに混ぜたりする。その他、冷奴やそうめん、そば、刺身のつまなど日本の夏には欠かせない。ミョウガご飯も旨い。炊きたてのご飯をすし飯にして、ミョウガと煎りゴマ、シソなどと混ぜ合わせる。爽やかなミョウガの風味と酢飯がなんともいえない。ただ、ミョウガは加熱すると薫りが消えるので、火を通さないように調理するのがコツといえる。

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4月28日発芽、この写真をクリックすると、大きな画像になります

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7月18日発蕾、この写真をクリックすると、大きな画像になります

ミョウガは温帯東アジアに原産するショウガ科の多年草で、学名は Zingiber mioga。日本では本州から九州に分布しており、古い時代に中国から渡来した植物と思われ、現在は野生化もしている。土の中で肥大する地下茎を持ち、そこから茎が地上に伸びて、左右2列に多数の葉をつける。しかし、この茎は本当の茎ではなく、葉の基部である葉鞘が折り重なって丈夫になっただけのものなので、偽茎といわれている。

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7月18日、収穫 7月30日、開花前
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夏には根元から広楕円形の花序が出てくる。花序は苞が重なって楕円形になり、独特の芳香があって薬味・漬物として食用となっている。花は苞の間から次々と咲き、開くと5センチほどの淡黄色の唇弁が目立つ。尖った内花被の下側に雌しべが出ている。花は1日花で、朝寝坊なのか朝はゆっくり咲き始めて、夕方にもうはしぼんでしまう。食べるのは開花前のつぼみだが、十分大きくなり、よく締まったものが旨い。つまり、ミョウガの蕾を食べている。

子供の頃は、食べると物忘れがひどくなる、といわれて食べさせてもらえなっかったような記憶がある。山中の宿屋で泊まった旅人に、ミョウガをしっかり食べさせて、財布を置き忘れて出立させる...といった昔話か、それとも落語だったか、もあった。しかし、ものの本には、逆にミョウガ独特の香りが、頭をスッキリさせて集中力を高めるとか、書いてある。いずれにせよ今は、毎夏、せっせと舌鼓を打っている。

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もうすぐ開花 開花 開花
8月1日、この写真をクリックすると、大きな画像になります

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開花 開花 開花
8月1日、この写真をクリックすると、大きな画像になります

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2007年8月 1日 (水)

ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)とビオラ

昔、ビオラの苗を買ってきて庭に植えたことがある。ビオラは一年草なので、冬には枯れてしまったが、翌春にあちらこちらから発芽しだした。思いもおよばぬことだが、散らばったこぼれ種が生きていたらしい。以来毎年、なにもしないのに庭でビオラを鑑賞できるようになった。草花や樹を植えていない部分は、雑草よけも兼ねて、雨上がりでも足下が汚れないようにと、小さなジャリを敷き詰めている。なんと、そのジャリの間からビオラが次々と顔を覗かした。で、ときどきは液肥を撒いたりしている。

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3月29日、この写真をクリックすると、大きな画像になります

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4月23日、この写真をクリックすると、大きな画像になります

今年初めてのことだが、そのビオラにツマグロヒョウモンの幼虫を見付けた。ツマグロヒョウモンは、温帯から寒帯にかけて分布する他のヒョウモンチョウ類とは対照的に、元来南方系の蝶で、熱帯・温帯域に広く分布しており、このあたりでは珍しい。これも温暖化の影響かも知れない。そういえば今年は庭で、それらしい蝶を何度か目撃している。あれは産卵に来ていたのかも知れない。

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7月8日、この写真をクリックすると、大きな画像になります

早速、ビオラ数株を掘り起こしてポットに移し、ツマグロヒョウモンはそちらに遷座いただき、バケツの中に置いて厳重警護した。ポットは一日で食べ尽くされるので、毎日交換、すごい量の糞も出るので併せて清掃、高級ホテル並みの接待を続けた。ある朝見ると、蓋にしていたフルイの編み目にぶら下がって蛹化していた。

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7月9日 7月15日
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幼虫は鮮やかな色彩で、体中に突起があり、いかにも毒々しいが、危険はないそうだ。パンジーやビオラなどスミレ類の葉を食べる。蛹も特徴的で、突起部が鏡面のように輝いている。この金属的な輝きは、一層当たり20~40μmほどの薄い多層膜構造によるもので、金属が沈着しているわけではないとのこと。

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7月20日、この写真をクリックすると、大きな画像になります

実は2匹見付けて一緒に育てていたのだが、ベランダで餌ポットの交換や掃除をしている間に、1匹が監視の目をくぐり抜けて逃走してしまった。周りをいくら探しても見つからないので諦めていた。ところが数日後に、とんでもないところで見付けた。
昔、子供が小さい頃に、学校の工作かなんかで作った一人掛けの小さな木製の椅子がベランダに置いてある。頑丈な作りなので未だ健在、庭仕事などでは座ったりもする。その椅子の脚柱に蛹がぶら下がっているのに気が付いた。特徴的な蛹なので、先ずこれに違いない。ただ、ふるいの網と違って雀の餌台に使っている椅子の脚柱は管理しにくい。困ったような嬉しいような、妙な気分で羽化を待っている。

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2007年7月30日 (月)

今年もピッコロ人参

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4月11日

ピッコロ人参が旨い。ピッコロ人参というのは根長10センチほど、太さ1.5~2センチで、生育期間が3ヶ月弱という小型極早生ニンジンのこと。おなじみ、タキイ種苗の通販で、昨年種子を買ったもの。たった3ヶ月で食べられるというのは、なかなか魅力的で、夏のカロチン補給にピッタリの野菜だ。

2006 年 8 月 16 日家庭菜園 その一で登場する 「三寸人参」 のことで、種子の入った袋を見ると、正しい商品名は 「ピッコロ」 となっている。去年は葉ダニの被害でてこずったのを思い出す。最近は無農薬農家も増えているようだが、事前にダイジストンなどを散布して、予防している農家もあることと思う。

昨年、播いて育てて食べたんだが、種子が随分残った。もったいないので、保存しておいたのを今年の春に播いてみた。すると、去年と同じように、すぐ一斉に発芽した。その後の成長も順調で、病気や虫の被害もなく収穫の時期に達した。朝食のサラダと一緒に、生食するので、毎日、食べる量ずつ収穫している。

甘みと独特の薫りがあり、柔らかいのに歯切れがよくて、生食野菜としては申し分がない。世の中には、大根は好きだが人参は大嫌い、という人が少なくない。特に人参嫌いの子供が多い。人参は、その薫りで嫌われる。私の場合はその逆で、人参の薫りは大好きだが、大根のにおいは我慢できない。

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5月24日、この写真をクリックすると、大きな画像になります

日本人で大根が嫌いだと、不便な生活を強いられる。旅館に泊まっても和食の料理屋に入っても、大根は必ずといっていいほど出てくる。知人の家で奥様手作りの料理をご馳走になる時などは、予め大根がダメなことを申し出ておかないと、せっかくのご馳走に手を付けないという失礼を避けられない。日本には大根を使った有名な料理が沢山ある。好きなおでんだって、必ず大根が入っている。困ったもんだが嗜好の問題なので、いかんとも成しがたい。

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6月30日、収穫間近 7月24日、一日分収穫
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ところで、種子はまだたっぷりと残っている。最低単位の一袋を買っただけだが、随分沢山入っている。この量だと来年も再来年も使えそうだ。ただし、どんなものでも賞味期限とか、有効期限とかがある。種子の入った袋を見ると、有効期限は、発芽率検査月より一カ年とあり、発芽率検査月は’05年11月現在60%以上、と印刷されている。既に今年が期限外で、来年など、論外ということらしい。だがせっかくだから、来年もチャレンジしてみる。期限外使用最長記録とかでギネスに載るかも知れない。

種の入った袋をよく見ると、8月末播きの12月収穫というコースも印刷されているので、とりあえず8月末に播いてみよう。なにしろ戦前生まれなので、ものを粗末に扱いたくないというか、生来ケチなのか、ともかくもったいなくて、せっかくの種子を捨てられない。困ったもんだ。

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2007年7月27日 (金)

ヒメアカタテハ(姫赤立羽)

前回のヒメヒマワリ(姫向日葵、キクイモモドキ)に登場したヒメヒマワリにヒメアカタテハがやってきた。どちらも姫、姫とややこしいが、名前だから仕方がない。比較的接近して、デジカメをガチャガチャやっても逃げないで、盛んに吸蜜していた。雌雄は不明だったが、当家の庭には幼虫の食草になりそうなヨモギ、ゴボウ、ハハコグサなどがないので産卵はしそうになく、空腹を満たした後は、どこかへ行ってしまった。花は他にもいろいろ取りそろえているので、再度のご来臨をお待ちしている。

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7月21日、この写真をクリックすると、大きな画像になります

ヒメアカタテハはタテハチョウ科アカタテハ属ヒメアカタテハ亜属の蝶で、学名を Cynthia cardui または Vanessa cardui という。種名の cardui は食草のヒレアザミ類の属名 Carduus から名付けられたそうだ。前翅長が約3センチ、開張すると5~6センチになる。前翅の先端には黒地に白の斑点、中央部には橙色地に黒の斑点があり、きれいでよく目立つ。タテハチョウ科の他の蝶と同じく触角の先端が白い。

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7月21日、この写真をクリックすると、大きな画像になります

近縁の種にアカタテハがいるが、後翅の表側は褐色ではなく橙色だし、黒い斑点が3列に、点線状に並んでいるので区別しやすい。アカタテハは花以外にも樹液や獣糞、腐果も餌にしているが、ヒメアカタテハは花以外には集まらないとか。

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2007年7月25日 (水)

ヒメヒマワリ(姫向日葵、キクイモモドキ)

ヒメヒマワリが満開になった。たくさん分枝して鮮やかな黄色い花が一面に咲き、くすんだ緑色の葉をバックによく目立つ。花持ちもよく、茎もしっかりしているので、切り花に最適の花だ。亡母が好きだったので仏壇にもよくお供えしている。まっすぐ上を向いて咲いている花が風に揺らいでいるのも風情がある。

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6月25日、この写真をクリックすると、大きな画像になります

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6月30日、この写真をクリックすると、大きな画像になります

日本で一般にヒメヒマワリと呼ばれているものには2種類の属があるようだ。一つはヘリオプシス (ヒマワリモドキ) 属のキクイモモドキ (菊芋擬き) と呼ばれており、もう一つはヘリアンサス (ヒマワリ) 属のヘリアンサスと呼ばれている草花で、学名は Helianthus cucumerifolius (または H. debilis)。さらに厄介なことだが、ヘリオプシス属には Heliopsis helianthoides と Heliopsis scabra とがある。なお、helianthoides ヘリアンサスとはギリシャ語の helios (太陽) と annthos (花) とに由来している。

いずれも原産地は北米で、キク科に属しており、姿形もよく似ていて紛らわしいが、前者は多年草で後者が一年草らしいので、ヘリオプシス属とヘリアンサス属とを混同するようなことはなさそうだ。当家の庭で咲いているのは、間違いなく宿根草だからヘリオプシス属に違いない。ところがヘリオプシス属の2種は、どちらもヒメヒマワリだったりキクイモモドキだったり、宿根ヒマワリと呼ばれたりしていて、判別が難しい。

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7月15日、この写真をクリックすると、大きな画像になります

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7月15日、この写真をクリックすると、大きな画像になります

庭で咲いているのは Heliopsis helianthoides か Heliopsis scabra だと思うが同定できない。昆虫などの動物は種間雑種が少なく変異も遅いので、比較的同定しやすいが、植物は自然交配による雑種が多く、加えて業者が品種改良で新種を作り出すものだから、簡単には同定できない。余り気にしないで、ただただヒメヒマワリというほかない。

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7月15日、この写真をクリックすると、大きな画像になります

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2007年7月20日 (金)

モナルダ(タイマツバナ)

モナルダはシソ科モナルダ (ヤグルマハッカ) 属の属名で品種名ではない。北アメリカ東部に分布する植物で、野生種は12種あり、タイマツバナ、ビーバーム、矢車ハッカ、ベルガモットなどと呼ばれる。属名の Monarda (モナルダ) は 16世紀スペインの 医師のニコラス・モナルデス Nicholas Monardez (1493-1588) の名にちなんで命名された。

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薄紫種の開花過程、この写真をクリックすると、大きな画像になります

花をたいまつに見立てて、タイマツバナとも呼ばれ、また、ベルガモットと呼ばれることもあるが、これはモナルダのチトリオドラ種の葉がイタリア産のベルガモット・オレンジに香りが似ているため。意外に肥料食いなので、肥料切れを起こさせないように、少量の肥料成分が絶え間なく効き続けている状態を作るとよい。病虫害は少ないほうだが、うどんこ病や灰色かび病には注意が必要、これは通風をよくして回避したい。

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やっと全開 クマバチか?
薄紫種、この写真をクリックすると、大きな画像になります

これもご近所からの頂き物なので、種名までは判らない。いずれは、モナルダ・何兵衛とかの名前を持っていたはずだが、判らないものは致し方ない。種類が多いし、雑種もあるだろうから、簡単には同定できない。宿根草なので何もしなくても、春になれば勝手に芽を出して、どんどん伸びる。やがて見事な花を咲かせてくれる。秋の終わり頃、枯れたのを見計らって、株元を整理して、余り広がらないように間引きする。

当家には2種類があり、濃桃色と薄紫色とだが、どちらも色鮮やかで単花で見ても美しいし、群生した姿もきれいだ。なぜかこの花が咲くとクマバチがやってくる。昨年7月19日のナンテンの花が咲いたにも書いたようにナンテンの花も好物らしく、今年のナンテンにも訪花していた。見た目は全く違う花だが、吸蜜の構造が同じなのかも知れない。

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濃桃色種の開花過程、この写真をクリックすると、大きな画像になります

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濃桃色種の全開、この写真をクリックすると、大きな画像になります

種名が不明だから、濃桃色だ、薄紫色だなどといって区別しているが、どうも幼稚っぽい感じがするので、一応は同定してみようと思い立ったこともある。


花色草丈
濃桃色長卵形、発毛な
く鋸歯目立たず
緑色90~120cm
薄紫色やや披針形、発
毛なく鋸歯あり
茶色110~130cm
当家のモナルダ

これに対して、現在日本で流通している主な品種は下表の7種類のようだ。

NO種学名草丈咲き方芳香茎の色
1fistulosa60~
150cm
茎頂1花オレガノ茶色長卵形、葉先
尖り、軟毛あり
2didyma1m茎頂1花ベルガモ
ットオレン
ジに似る
緑色卵形から披針
形、縁には粗
い鋸歯あり
3punctata
段咲きハッカ

4citriodora30cm段咲きレモン風

5astromontana60cm段咲きミント

6lambada
段咲き


7pectinata30cm茎頂1花レモン風

日本で流通している主なモナルダ

  1. Monarda fistulosa (モナルダ・フィスツロサ、ワイルドベルガモット、ヤグルマハッカ)
  2. Monarda didyma (モナルダ・ディディマ、スカーレットベルガモット、タイマツバナ)
  3. Monarda punctata (モナルダ・プンクタータ)
  4. Monarda citriodora (モナルダ・シ(キ)トリオドラ、レモンベルガモット)
  5. Monarda astromontana (モナルダ・アストロモンタナ)
  6. Monarda lambada (モナルダ・ランバダ)
  7. Monarda pectinata (モナルダ・ペクチナータ)

これらの内、まず、citriodora、astromontana、lambada は段咲きなので除外できる。pectinata は草丈30センチだから、これも除外。 punctata は段咲きとはいえないようだが、写真で見るかぎり、咲き方が違うので、やはり除外できる。消去法でいくと、結局 fistulosa と didyma という一番ポピュラーな2種類が残った。

ここから先が難しい。fistulosa は軟毛が生える、とあるが、当家の2種はどちらも毛など生えてなくて、ツルンとしている。ならば当家のモナルダはどちらも didyma なのかというと、そうは簡単に参らない。didyma の茎は緑色だが、当家のBは茶色になっている。また、didyma の葉は鋸歯を持っているが、当家のAには鋸歯がない。

名 前茎の色発毛鋸歯
fistulosa茶色軟毛なし
didyma緑色なしあり
緑色なしなし
茶色なしあり
比較表

結局どちらも該当しないようだ。だから同定できていない。fistulosa と didyma との雑種かも知れない。まあそんなわけで、濃桃色と薄紫色とで区別している。これで別に不自由は感じていない。

070707monardab
薄紫種この写真をクリックすると、大きな画像になります

070629monardaa
濃桃色が満開、この写真をクリックすると、大きな画像になります

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2007年7月16日 (月)

台風第4号

昨年5月10日の沖縄 その一で書いたように、20年余りも昔のことだが、2泊3日で沖縄の那覇へ観光に行ったことがある。その時案内してくれた現地駐在のお代官様が、「沖縄は台風銀座で毎年の