カテゴリー「傷病、医薬」の記事

2009年8月14日 (金)

新型インフルエンザの不安

村上龍さんが発行している JMM [Japan Mail Media] という無料メールマガジンの中で、東京大学医科学研究所 探索医療ヒューマンネットワークシステム部門客員准教授の上 昌広 (かみ・まさひろ) さんが、「絶望の中の希望~現場からの医療改革レポート」 を連載していらっしゃる。

非常に啓発的で判りやすく、毎回読ませて頂いて、大変勉強になる。その8月12日付、第37回 「新型インフルエンザワクチンで薬害を起こさないために」 を読んで驚いた。これでは安心してワクチンの接種を受けられない。

1976年、米ニュージャージーでH1N1型の新型インフルエンザAが流行した時、米国政府は、早急にワクチンを開発し、4000万人以上に接種したが、先日、亡くなった大原麗子さんと同じ病気の、ギラン・バレー症候群という神経系の副作用が多発し、ワクチン接種は中止された。

この事件を契機に、米国では1988年に、VICP ( National Vaccine Injury Compensation Program ) が設立され、ワクチンによる副作用が発生した人は、無過失補償制度を利用して、訴訟を起こさなくとも、十分な補償を受けることができるようになっている。

現在の日本では、新型インフルエンザワクチンは、予防接種法に位置づけられていないので、定期接種の対象とはならない。副作用の補償は、国の被害救済制度ではなく、製薬企業の責任になる。副作用による薬害が発生した場合、訴訟で勝利した人だけが補償金を受け取り、訴訟しなかった人は泣き寝入りとなる。

新型インフルエンザワクチンを販売する外資系製薬企業は、副作用が出た場合、自らが訴訟のリスクを負いかねないので、無過失保障制度が整備されていない国とは契約したくはないだろう。現在、新型インフルエンザワクチンの供給は不足し、完全な売り手市場となっている。

この状況では、いざワクチンを輸入しようとしても、希望する量のワクチンが確保できないかもしれない、という問題もある。ワクチンは安全なのか、必要量は確保できるのか。これから新型インフルエンザの流行期を迎えようとしている中、不安でたまらない。

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2009年7月22日 (水)

日本は国民皆保険

vol 10 「ボストン便り」 に、ハーバード公衆衛生大学院リサーチ・フェロー、社会学博士の細田満和子さんが、おもしろい記事をお書きになっているので一部紹介する。

アメリカでは公的健康保険制度がなく、部分的に保険料を負担してくれる一部の企業に属していない限り、保険料が高いのに支払いが限られている民間保険に加入するか、無保険者でいるしかない。この無保険者が、現在アメリカには4千6百万人もいるといわれている。

65歳以上の高齢者にはメディケア、低所得者にはメディケイドという公的保健サービスはあるが、65歳未満や低所得者と認定されなくて、保険料を払う余裕のない人は、無保険者になってしまう。昔の日本のように、死ぬ時以外は医者にかかれないという人が多い。

今、アメリカでは公的健康保険の創設を望む声が高まっている。オバマ大統領は、医療へのアクセスを高めるために連邦レベルでの施策に取り組むと表明した。このことは、公的健康保険の実現に弾みをつけたといわれている。

こうした中、マサチューセッツ州では 2006 年 4 月 12 日に、全米で初めて 「マサチューセッツ・ヘルスケア改革法」 を成立させた。これは全州民に健康保険を持つことを義務付けた法律で、マサチューセッツ州内は、日本と同じように原則として皆保険制度になる。

この改革法は 2007 年 7 月 1 日に施行され、44万2千人が新たに健康保険に加入することになったが、保険料を払えない低所得者には州の助成があり、最高では保険料の全額補助もある。この結果、2005年に約55万人いた州内の無保険者は、2008年には11万人にまで減少した。

同時に、保険料を払わない者からは罰金を徴収する。罰金の金額は所得に応じているが、初年度の2007年は最大で219ドル (2万円)、2008年に最大912ドル (9万円) に急上昇した。この額は、一番安い保険プランのちょうど半額に相当し、今後も順次、罰金の金額を上げてゆくとのこと。

以上が紹介だが、日本の医療保険制度はドイツを参考にしているそうで、1927 (昭和2) 年に健康保険法が制定され、1938 (昭和13) 年に国民健康保険法が施行されている。それが国民皆保険となったのは1961 (昭和36) 年のことだった。アメリカはやっと今、日本に追いつこうとしている。

このように、日本は健保先進国だが、最近、国民健保・国民年金の未収率が高まっているそうだ。マサチューセッツのように、未払い者からは罰金を徴収するというのも一つの方法だろう。ただし、低所得者層には全額免除を含む充分な補助が必要なことは言うまでもない。

保険には逆選択というのがある。リスクの高い人だけが保険に加入して、低リスクの人が保険を付けない、ということが起こる。若くて元気な人は健康に自信があるので、健保に入りたがらない。しかしそんな人でも、いつ、不慮の災難に見舞われるかも知れない。健保は必要だ。

また、保険経理上からみても、高リスク者だけでは保険料が高くなってしまう。低リスクの人が付保することによって、保険料が安くなる。低リスク者も、いずれは年を取って高リスク者になることを忘れてはいけない。立法も行政も、健保の恩恵に浴せない人が無くなるようにがんばってほしい。

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2009年5月23日 (土)

新型インフルエンザ

5月15日に神戸市で、日本最初の新型インフルエンザ患者が発見された。遡れば、1987年1月17日には、日本初の日本国籍女性によるエイズ患者が発症したが、これも神戸で、「神戸パニック」 という社会問題を引き起こした。なんで神戸やねん! といいたくなる。こんな先鞭はごめんだ。

それにしても、新型インフルエンザは、阪神地区に留まらず、既に全国に蔓延してしまった。わずか数日で、患者数は世界4位となったそうだ。これまでに診断された患者は氷山の一角で、これからどーっと全国に広がるだろう。

このインフルエンザは弱毒性といわれている。弱毒性とは、毒性が低いということではなく、ウイルスが感染する部位が呼吸器に限られるということを意味する。これに対し強毒性とは、全身の細胞で増殖しうるということを指す。

新型インフルエンザは、何の症状も出ていない潜伏期間にも周囲に感染するため、水際対策は意味がない。かって、SARSが発生した時には、発熱患者を見付けるのにサーモグラフィーを使って、空港での水際対策を行った。それは、SARSが感染するのは、患者に熱があるときだけだからだ。

新型インフルエンザの確定診断は遺伝子検査で、この検査なしでは診断できない。全国の病院、診療所でこの検査ができるような体制作りを、政府がやるべきではないだろうか。米国大統領が、議会に対策費として15億ドル (約1470億円) の追加予算を要求しているのに、日本の政府は何をやってんだろう。

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2009年4月 4日 (土)

デンマークの医療感覚

度々引用させて頂いているが、村上龍さんが発行している JMM [Japan Mail Media] という無料メールマガジンがある。その中で、2009年 1 月 19 日に発行された、『平らな国デンマーク/子育ての現場から』 第74回が興味を引いたので一部転載する。

なお、記事をお書きになっているのは、デンマーク北シェーランド在住の造形作家、高田ケラー有子さんで、彼女は京都市立芸術大学大学院修了後、日本在住時よりヨーロッパ、アメリカなどで作品を発表し、1997年よりデンマークに在住しておられる。

近年はデンマークを中心にヨーロッパ、日本で作家活動中。個人サイトには Yuko Takada Keller's World があり、著書に 『平らな国デンマーク~「幸福度」世界一の社会から~』 NHK出版生活人新書がある。また平らな国デンマーク/子育ての現場から / 高田ケラー有子では、彼女の過去のすべてのアーカイブが見られる。


先々週、息子がインフルエンザにかかったようで、1週間学校を休まざるを得なくなりました。週末から熱が出て、実はその翌週の月曜日に別件でホームドクターの予約を取っていたのですが、当該月曜日に「インフルエンザのようなので、今日の予約は取り消してください。医者には連れて行きません」と電話している自分がなんだかおかしく思えて来ました。

日本にいれば、熱を出して苦しんでいる息子を横目に、そんな電話はしないだろうし、インフルエンザかどうかちゃんと診てもらって、薬や注射を打ってもらうために医者に連れて行くのであろうなあ、と思いながら電話を切りました。

「熱は体が闘っている証拠で、出せるだけだしたほうがいい。解熱剤もできれば飲ませない方がいい。十分な水分をとって、熱ができってしまうのを待ちなさい」という、週末の休日電話相談の医師のアドバイスどおり、医者には診せず、息子は熱と闘ったのでした。

 息子が熱を出したり、腹痛などを訴える度に、私が日本から持ち帰っている日本の市販薬を飲ませて、少しでも楽にしてあげたい、と言う気持ちと、デンマーク式で薬などに頼らずできるだけ本来持っている人間の自然治癒能力で治せるようにしておかねば、という気持ちが闘います。

でもこの国で息子は生きて行くのだから、と、自分に言い聞かせて、日本の薬は飲ませずに、今回も息子は熱と闘って、すっかり元気になりました。毎回それでいいのかどうかの判断も難しいところですが、11歳になった今も、いまだにそうした理由から電話相談だけでこと足りる事がほとんどで、ホームドクターのお世話になることはあっても、小児科の医者には一度もかかったことがありません。

「熱は体が闘っている証拠で、出せるだけだしたほうがいい。解熱剤もできれば飲ませない方がいい。十分な水分をとって、熱ができってしまうのを待ちなさい」 という、デンマーク流が正しいように思う。

日本だと、風邪で微熱が出て、内科医に行くと、抗生物質を始め4~5種類の薬を処方してくれる。おまけに採血検査や胸部X線診断までやってくれる。これでは医療費がかさんで健康保険が赤字になるわけだ。

しかし、そのおかげで隠れていた病気の早期発見、早期治療ができ、結果として治療費が少なく、長生きできるようになっている。平均寿命をみると、デンマークは、世界第21位の77.2歳、男性75.65才、女性80.41才で、第1位の日本よりかなり見劣りがする。

両国のいいとこ取りをして、投薬は少なく、検査は十分に、というのが理想的なように思うが、そううまくは行かないようだ。

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2009年3月23日 (月)

加齢現象、老害

過日、高校時代の同窓生4人で会食をした。高校時代は科学部員で、一緒に放送部を新設したメンバーだった。卒業後もずっとおつき合いが続いていたが、たまたま千葉県は船橋市に住んでいるO君が来神したので、久しぶりに集まった。半世紀を超える永い交友なので、懐旧談に話は尽きない。

日経新聞朝刊の最終ページに 「交友抄」 なる欄がある。5~6百字くらいの小さな枠だが、社会的に成功した人たちが、名前通り交友について投稿しておられ、楽しく読んでいる。社長とか会長、教授などの、いわゆる有名人だが、こちらは、その他おおぜいの庶民で、大したこともないが、それなりに楽しい。

77才にもなると、悲しいかな話題の中心は、どうしても病気の話になる。あそこが悪い、ここがよくない。手術をしたことの自慢話。ちょっと調子が悪いと、すぐに検査、投薬になる。

保険料が払えなくて、保険証をもらえない家庭が増えている。もし病気になったら、自費診療になるが、払えるはずがない。「死ぬ時しか医者に診てもらえない」 という江戸時代の貧しい人と変わらなくなっている。

われわれが生きているから、医療費がかさみ、健保が赤字になる。まこと、世間さまに申し訳ない。まさに老害というべきか。

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2008年12月 7日 (日)

保険料の所得税控除

厚生年金以外に、僅かながら事業所得などがあるので、毎春に確定申告をしている。申告でバカにならないのに、社会保険料控除と生保などの控除がある。家内は年金だけの低所得なので、扶養親族として、彼女が払った社会保険料や生保も私の方で控除してきた。

これは、社会保険料控除について、
生計をともにする配偶者や家族が負担した場合、負担した人が社会保険料控除を使うことができる
というルールに基づいている。

しかし、これには続きがあって、
公的年金等から天引きされる保険料については、生計を一にする配偶者や家族の控除対象とならない
という理不尽なただし書きがある。

困ったことに。今年4月から始まった75歳以上が対象の後期高齢者医療制度で、支給された年金からは、健康保険料が天引きされるようになった。この天引きされた配偶者の健康保険料は、年金受給者本人以外の人が社会保険料控除をすることができない。今までの 「納付書による納付」 や 「口座自動振替」 だったら控除対象になっていた社会保険料分だけ増税となる。

この天引きには反発が強く、7月22日には、保険料納付の方法を年金からの天引きだけではなく、口座振替にするかどうか選択制とすることが閣議決定され、25日から施行され、一定の条件を満たした場合は、本人または配偶者ら世帯主の口座振替も認めるようになった。

そんな次第で、夫婦手を携えて区役所まで行ってきた。先ず銀行で、家内の健保料を口座振替するための依頼書を作り、それを提出した。手続きに時間がかかるので、12月分に間に合うかどうか判らない。来年2月分は間違いないと、のたまった。この分だけ今年は増税になるだろう。

実をいえば、この他に介護保険料も家内の年金から天引きされていて、社会保険料控除ができていない。当然、私の所得から社会保険料控除ができなければ、おかしいのだが、介護保険料の天引きについては、社会的な問題にもならず、放置されている。困ったものだ。

ところが、12月5日の朝日新聞 朝刊記事によると、介護保険料についても、健康保険料徴収方法との整合性から、口座振替徴収との選択制にすべきだという意向を、厚労省が自治体側に伝えた模様。当然のことながら、自治体側は猛反対している。システム改修費が160億円かかるそうだが、ぜひ実現して頂きたい。

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2008年11月28日 (金)

足がかゆい、顔の皮がむける

足がかゆい、頭がかゆい、顔の皮がむける。歳をとるとろくなことがない。次から次へと多発してくる。顔は2~3ミリの、頭のフケみたいなものが付いている。擦ると取れるが、また剥けてくる。若い時は少々薄汚れていても、輝いて見えるが、年をとるとそうはいかない。清潔にして、見てくれもよくしておかないと、と思っている。

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近所の皮膚科に行ってみた。足は加齢性の乾燥肌です、軟膏をあげますから風呂上がりによく塗り込んで、保湿に注意して下さい、ごしごし擦ったりしないように、とのこと。顔は、こちらも加齢性に違いないが、反対に、脂漏性の皮膚炎で、頭のフケと同じです、といって、顔・頭皮用のローション、ニゾラールを処方してくださった。

体型がひょろっと痩せ型で、身体の脂肪も少ない方だし、いわゆる脂顔ではない。顔は毎日洗っている。それなのに、顔の毛穴から脂肪が漏れだし、乾燥して、こうなるとか。上が脂肌で下が乾燥肌なんてことがあるのですか、と尋ねてみた。年寄りにはこんな症状が多いそうだ。

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これも加齢性だが、最近、顔に小さなイボが数個できている。こちらは諦めていたのに、サービス精神旺盛な先生が、これは取ってあげますと、ピンセットを使って、冷たい薬を塗って下さった。ピリッとして少し痛かったが、一週間ほどで取れるそうで、こちらは、いささか楽しみだ。

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2008年11月19日 (水)

あなたの家にかえろう

「あなたの家にかえろう」 というパンフレットを頂いた。「お問い合わせ先」 をみると、「おかえりなさい」 プロジェクト事務局となっている。ありがたいことに無償配布していらっしゃる。

住所は 尼崎市武庫元町2-12-1 さくらいクリニック内、とある。電話は 06-6431-5555。

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昔、祖母と両親、私たち夫婦に長男と、一つ屋根の下で暮らして、文字通りの四世堂々だった昭和30年代に、脳溢血で祖母は亡くなった。自宅の浴室で異常を感じた祖母の声を聞きつけて、家人が救出した。それから自室で寝たきりになり、近所の内科医の往診が続いた。

今では信じられないようなことだが、乗用車は持っていたのに、当時は自宅に電話がなかった。大抵は夜に容態が急変して、大あわてで医師を車で迎えに行った。結局祖母は自宅で、家族に囲まれて永眠した。

亡父は、今思えばC型肝炎だったようだが、当時はまだ発見されていなくて、非A非B肝炎と診断されていた。それが肝硬変を経て肝ガンになった。入退院を繰り返して、最後に退院した後、尿毒症でおかしくなり、緊急入院して亡くなった。

母は祖母と同じ脳溢血。夕方に自宅で 「足がしびれる」 と訴えた後、すぐに意識不明になった。かかりつけ医の電話指示に従い、その医師が手配して下さった総合病院に、救急車で入院して、その夜中に亡くなった。

こうして家族を見送ってきたが、今度は自分たち夫婦の番が巡ってきた。再起不能なのに、病院でパイプに繋がれて、生かされるのは嫌だ。家族に看取られながら、住み慣れた自宅で死にたい。幸いなことに、往診して下さる内科の先生も近所においでになる。これは贅沢というものだろうか。

常日頃から、こんなことを考えていて、「あなたの家にかえろう」 に出会った。このパンフによると、2006年4月から、在宅療養支援診療所という制度も出来ている。介護保険料も年金からの天引きで、きっちり納めている。終末在宅のシステムも整い始めたようだ。

このパンフは、たった28頁の小冊子だが、未知から来るいろいろな不安に、しっかり答えてくれる。読んでみると、自信が湧いてくる。この資料に勇気づけられ、死ぬのは自宅でと、夫婦で決めた。

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2008年8月 2日 (土)

アジサイ(紫陽花)の剪定

前回書いたように、アジサイは好きなのだが手間がかかる。花芽だが、今年伸びた新しい枝には花芽を付けない。その下の昨年伸びた枝の葉の付け根に花芽を付ける。つまり、2年枝に花が付くという性質がある。また、今年咲いた花のちょうど下の部分の芽が花芽になるので、あまり切りすぎないように注意が必要だ。

気温が18℃以下に下がると花芽が作られ、翌年咲く花芽は10月頃にはすでに完成しているので、花後はすぐに剪定しなければならない。だから剪定が忙しい。あついあつい炎天下に9株が剪定を待っている。曇り空の日を選んで作業するように心掛けてはいるが、そううまくはいかない。

7月中下旬から8月中旬までは比較的天候が安定していて、昔から北アルプスなどに登るのも、この時期に集中しているぐらいだ。だからどうしてもカンカン照りになりやすい。もっと違ったアジサイも植えてみたいのだが、この作業を思うと、気が萎えてしまう。

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白色ガク ピンク系ガク
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花後すぐに剪定するのが望ましいのは、大抵の植物に当てはまるようだが、その時期がアジサイのように真夏になるのは珍しい。困ったことだがやむを得ない。ところで、ガクアジサイの花序の周辺にあって、花弁に見えるのは装飾花で萼片が変化したもの。中央部には両性花で雄しべと雌しべがある。

話変わって、2008 年 6 月 13 日に、茨城県つくば市の飲食店で、料理に添えられていたアジサイの葉を食べた客8人が、食中毒を起こした。店はアジサイが有毒植物と知らないで料理に使ったとそうだが、大事に至らなかったのは幸いである。シソの葉ほど柔らかくはないが、きれいな若葉を見ると食べてみたいような気がするから恐ろしい。

アジサイはつぼみ、葉、根に青酸配糖体が含まれていて食べると中毒を起こす。咀嚼によって同植物内の分解酵素と反応したり、胃内の消化酵素と反応することで青酸 (シアン) を生成し、嘔吐、ふらつき歩行、痙攣、昏睡、呼吸麻痺などの中毒症状を経て死亡する場合もあるそうだ。対症療法として、亜硝酸ナトリウムやチオ硫酸ナトリウムの静脈内投与が有効とか。

剪定中に、珍しく葉が派手に食害されているところがあったので、探してみると、昨年10月24日にサザナミスズメとキンモクセイで書いたサザナミスズメを見付けた。近くにキンモクセイがあるので、そちらからやって来たのかも知れない。いずれにせよ昆虫は中毒しないようだ。

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2008年7月23日 (水)

蚊取り線香・おでかけカトリス

夏になると蚊に悩まされる。ちょっと庭に出ると、たちまちブ~ンとやってくる。種類にもよるだろうが、蚊の移動距離は思ったより短いそうだ。だから庭の蚊共は、自宅か隣家の庭辺りから発生しているのだろう。そう思って、庭で水溜まりができないように注意している。案ずるに、庭のあちこちにある雨水用配水管の開所マスに溜まった水が、産卵場所になっているのかもしれない。

蚊には、明るいうちから吸血し、夜間になると活動を停止するヒトスジシマカ (ヤブカとも呼ばれる) と、住宅地に多くて夜間に吸血するアカイエカとがある。卵は2~5日ほどで、ボウフラと呼ばれる幼虫になり、7~10日で蛹化し、その後3日ほどで成虫になる、といわれている。

産卵から成虫になるまでに、2週間ほどかかる計算になる。その間に雨が降ったりして、マスの水と一緒に外へ流されてしまうはずだから、マスが原因ともいいがたい。しかし、現実に蚊は、いるわけで、それなりの防護対策が必要になってくる。

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電源オンで赤ランプが点灯、
中の薬剤カートリッジが回転
背面クリップはズボンのベルトに
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以前は渦巻き型になった蚊取り線香を愛用していたのだが、庭仕事というものは、あちらこちらとよく移動するので、不自由してきた。夕方、庭に散水する時などは、まさか、左手に蚊取り線香、右手にホースというわけにもいかない。で、大日本除虫菊のおでかけカトリスを買った。電池や薬品を交換しなければならないので、面倒ではあるが、効果は抜群で、それまで身体の周りを飛び交っていた蚊が、ぴたりといなくなる。

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120時間有効の薬剤カートリッジ 単4アルカリ乾電池2本
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